- 高知スレで微妙に話題になった話。
私が体験した中で最も不思議な体験です。
私が大学に行ってたころ、友人数人と高知の山中を宛もなくドライブしていました。
道程は、高知市泰泉寺から県道16号を通り、土佐山を超え、だいぶ山深く入ったところでした。
結構長く乗ってたこともあり、トイレ休憩の場所を探していたのですが、ちょうど良い具合に先の見えない大きくて長いトンネルの手前に公衆トイレがありました。
そこは、崖に面した、特になんて事の無い公衆トイレだったんですが、昼間なのに独特な不気味さを漂わせ、なぜか天井からサラサラサラ…と水が流れる音が聞こえます。
怖いことが苦手だった私はもとより、病院の廃墟などにためらいなく入れる友人らも何かしら感じたようで、緊張感が場を包んでいました。
- 全員早々に小用をすませたのですが、水の音の場所が気になりました。そこで、友人が閉まっている個室の扉を開けました。
そこには、蓋がされた洋式便所があり、そこから水が溢れていました。
理由はわからないのですが、それの光景に異様な不気味さを覚え、蓋は開けず、トイレから離れ、トンネルを越えるのも恐ろしかったのでそこから引き返し家路につきました。
大学時代にはそれだけです。何となく怖かったね。ってことでした。
それから三年ほどして、私は今の奥さんを連れて同じ道を走っていました。
本来は泰泉寺から見える高知の夜景を見るだけの予定だったのですが、ちょうどそのトイレを思い出し、奥さんに話したところ、見てみたいと言うことで、そこに向かいました。
しかし、いつまで行ってもたどり着けません。そんなに細い道は通った記憶も無いし、そこまで奥まで行ってないはずです。
ただ、そうはいっても数年前のこと。記憶違いもあるかと分岐をほとんど回りました。
しかし見つかりません。昼と夜の勝手の違いもあるか、とその日は諦めて帰りましたが、さらに後日改めて昼間回っても全く見つかりませんでした。
- 全く納得出来なかった私は、さらに後日、2chのオカルト板の四国スレでそのことを報告。ああ、あそこでしょ?と鼻で笑われることを覚悟していましたが、誰もその場所を知りません。
さらに有志の方がその辺りをくまなく回ってくれたようですが、その場所は結局見つかりませんでした。
今回、この事を改めて日記に書かせて頂くに当たり、同行した親友二人に確認を取りましたが、全く同じ記憶を共有しているため、私の思い違いと言うことはありません。
本日、グーグルマップの航空地図でその辺りを全て調べましたが、トイレはもとよりそれらしいトンネルすら見つかりませんでした。
これは、今ふと思ったことですが、山中の公衆トイレで水洗の洋式トイレっていうのは普通にあるものでしょうか?
もしあの時、トイレの蓋を開けていたら、あのトンネルに入っていたら、どうなっていたのか?そう思うと心底恐ろしくなります。
高知の方や、その辺りの地理に詳しい方、そこはここだよってのがあれば教えてください。
高知に限らず、たまたま知らぬ道を進んでそのような場所にたどり着いた方。その先に確信がもてないなら絶対に引き返すことを私はお勧めします。