161 :本当にあった怖い名無し[sage] :2007/01/25(木) 05:35:30 ID:u2eI+XkK0
今から15年くらい前、小学校低学年の時の話
友達(Tちゃん)の家に古い冷蔵庫があった。
高さは150センチほど、色は薄い緑、上が冷凍室で下が冷蔵室、いたって普通の冷蔵庫だった。

Tちゃんが氷を作る容器(プラスチックの四角いマスが二列になって10マスくらい並んでるやつ)
を持ってきて、「氷作って食べよう」って言うから、当時背の低かった私達は
椅子を二つ持ってきてその上に乗っかって、水を張った容器を冷凍庫の中に入れた。

Tちゃんが「10数えてー」と言うから一緒に10秒数えた。
そしたらすぐ氷ができてた。ちゃんと中までカチカチの氷。
それを何度も何度も繰り返した。
1分くらいで両手いっぱいの金属ボウル二個分くらいの氷ができた。

当時は楽しんでやってたが、今考えると今の家庭用冷蔵庫で
10秒で氷ができる冷蔵庫ってあるっけ?と思う。

水の中にコンペイトウを入れて凍らせたコンペイトウ入り氷や
カルピスを凍らせたカルピス氷も10秒で作ったから、元々あった氷じゃないのは確実。

電話機

950 :本当にあった怖い名無し[sage] :2007/01/13(土) 12:34:39 ID:Lc2CebrJ0
家は昔質屋だった、と言ってもじいちゃんが 17歳の頃までだから私は話でしか知らないのだけど結構
面白い話を聞けた。
田舎なのもあるけどじいちゃんが小学生の頃は幽霊は勿論、神様とか妖怪やら祟りなど非科学的な物
が当たり前に信じられていた時代でそう言った物を質屋に持ち込む人は少なくは無かったそうだ。
どういった基準で値段をつけていたのかは分らないが、じいちゃん曰く「おやじには霊感があったから
そう言う神がかった物は見分ける事ができたんだ」と喜一じいちゃんは言っていた。
喜一じいちゃんの時代は電話が無かった、無かったと言っても一般家庭での話しでお役所や大手の企業
等は所有していた。喜一だって何度か市役所で見たことがあったがそれでも少年にとっては未知の世界
の機械、ある日そんな特別な電話機を蔵で発見したのだそれはもう喜一にとっては大事だった。蔵を飛
び出しドタドタと縁側を駆け抜け店へと走る「何で何で!!電話機が蔵に!蔵に!?」大興奮の喜一の
言葉は片言だったが親父には充分だった「おめぇまた勝手に蔵に入りやがったな…」じろりと喜一を睨
んだが今の喜一には全く効果は無かった。
「なぁなぁあれしゃべれるんだろ?隣町のじっちゃんとも話せるのかな?」目をキラキラさせながら話
す喜一をしり目に親父は足の爪を切りながら「あほう、家に電話線何てあるか、それに電話機ちゅーの
は向こう側にも電話機がねぇと話せねーんだよ。」親父の冷めた口調に喜一の興奮もあっという間に冷
めてしまった。「この辺で電話機がある所っちゃぁ市役所、軍の事務所、隣町の呉服屋ぐれーだろ、ど
っちにせよお前みたいなガキには縁の無い物だな」ガキ扱いされた上にじゃまだと店を追い出されすっ
かり喜一は機嫌をそこねた。
電話機はもう買い手が決まっているらしく家の蔵にいるのはほんの数週間、電話機自体壊れていたがみ
えっぱりな金持ちの壁のオブジェになるそうだった。(当時の電話は壁に掛る大きな物だった)それで
も喜一は親父の目を盗んで電話機の受話器を取って話しをしていた、と言ってもただの独り言だ「…そ
れで親父はカンカンだしかーちゃんは大泣きするしで…」「フフ…」喜一の話に誰かが笑った「え?」
喜一は周りを見渡したが誰かがいるはずも無い、と言うことは電話の向こうだ。

951 :本当にあった怖い名無し[sage] :2007/01/13(土) 12:36:44 ID:Lc2CebrJ0
「も…もしもーし、どなたですか?」喜一がおそるおそる訪ねると「…申し申し?」返答があった。
親父のヤツ俺を電話機に近づけまいとして壊れてる何て嘘を付いたんだな、そう思った喜一は嬉しくて
嬉しくて電話の向こうに話しかけた「こ…こんにちは」暫くすると「こんにちは…声を出すつもりは無
かったんだが君の話が面白くてね、盗み聞きになってしまったなすまない」相手はとても紳士な感じが
した。「そんなこと気にしなくていいよ、それよりさそっちは何県なの?」喜一は電話の向こうが気に
なって仕方がなかった「そうだな…とても遠い遠い所だよ君の知らない所だ」彼の答えに喜一は「外国
!?遠いって蘭よりも遠いのか?」そう聞くと彼は笑いながら「そうだねきっと蘭よりも遠いだろう」
と答えてくれた。
それから喜一は毎晩親父が寝静まった後蔵で電話をした、電話の話相手は喜一が受話器を取って「もし
もし」と言うと必ず「申し申し」と答えてくれた。彼の話はとても面白くリアルだった、ある日「おじ
さんはどんな仕事をしてるの?」と喜一が聞くと彼は少し困った様に「うーんそうだな前は人を幸せに
する仕事をしていたんだ」曖昧な答えに「幸せって?」と聞き返した「まぁいろいろあるけどたとえば
お金とかが良く入るようにしていたよ」それを聞いて喜一はかってに銀行関係の人だと思った「ふーん、
じゃあ今は?」今度の質問には少し彼の声のトーンが下がった「前の仕事は任期が終わってしまってね
今は逆の仕事をしているんだ…でもまた暫くすれば幸せにする方の仕事に戻れるんだけどね」喜一は考
えた、お金を与える仕事と逆って事は奪うんだな…きっとヤクザの取立屋だ!銀行員になったり取立屋
になったりそれは大変そうだと思った喜一は彼をねぎらったのだった。
そんな楽しい電話生活もあっという間に過ぎとうとう明日電話機の受渡と言う日になった。
「申し申し…今日は何だか元気が無いね、どうしたんだい?」心配されてしまった喜一はここが質屋で
電話出来るのが今日で最後だと言うことを彼に話し、寂しがった。「そうか…それは寂しいね、でもよ
かった実は私もそろそろ自分の仕事を抑えるのが限界だったんだよ、君に迷惑がかからなくて良かった」

952 :本当にあった怖い名無し[sage] :2007/01/13(土) 12:37:18 ID:Lc2CebrJ0
喜一には彼の言っていることが良く解らなかったが彼も寂しがってくれている事が解ったので少し嬉し
かった。「最後に聞きたいのだが、この電話機の持ち主になる家はお金持ちかい?」彼が不思議なこと
を訪ねた、「?、うんお金持ちだよ、でも嫌なヤツだって親父が言ってたから明日からは電話しない方
がいいかもね」喜一がそう教えてあげると「ハハハ…そうかそれならよかった…また会えるといいね」
彼の言葉に喜一は「まだ会ってないよ、いつか会えるといいねだろ?」そう訂正し最後の電話を切った。
翌日、店に電話機の主人になる人が来た親父の横で電話機を見送ると「お前ずいぶんと電話機と親しく
なったみてぇだな」喜一は心臓が飛び出るかと思うほど驚いた、「なっな何のこと」白を切ろうとした
が親父にはお見通しだった様だ「お前があの貧乏神と仲良くやってくれたおかげで受渡まで家に災難は
無かったし、むしろ売上上々だったしな」さらに喜一は驚いた「貧乏神!?あの電話が?電話の相手
は?」「おめぇ繋がらない電話に人間が出るわけねぇだろ」喜一には電話線と言う物がよく分かって
いなかったのだ。
「ねぇ貧乏神なんか憑いてる物売っちゃっていいの!?」喜一がハッと気づいて問うと「いくら何でも
神さんを払うわけにいくめぇ、それにあそこの親父は昔から嫌なヤツだからな少し痛い目に遭えばいい
さ、金に困ればまた家に売りに来るだろう、その頃には福の神に変わってねぇかなぁ」クククと喉を鳴
らした親父は大きなあくびをして茶の間へと姿を消した。喜一はあの電話の会話をいろいろ回想してい
ると思い出した様に茶の間から顔を出した親父が「今回は特別に泳がせてやったが、調子に乗ってまた
蔵に入るんじゃねーぞ、次勝手に入ってみやがれ裏の木に吊すからな」そう言うとキッと喜一を一睨み
すると喜一はブルっと身を強張らせた。
親父の恐ろしさを改めて思い知らされた今の喜一には充分効果があった。
それからあの電話機がどうなったかは解らない、じいちゃんは初めて電話線が繋がっている電話をとる
とき「申し申し」とまた聞こえないだろうかと期待したもんだと語っていた。

頭に浮かぶ

941 :本当にあった怖い名無し[sage] :2007/01/12(金) 16:02:29 ID:491b09J10
ガキの頃 物凄く勘が働く時期が一時期あった。
兄貴がチャリンコぱくられたんだけど、ピキーンってパクられて放置してある場所が頭に浮かんで
買い物の帰りにそこ通ってみたら見事にあった。
他には公園で一人で遊んでたら、またピキーンって親父と兄貴の姿が浮かんで公園の外でたら
ちょうど兄貴と親父が歩いてこっち来るところだった(お互い全く約束などしてない)
他には当時ビックリマンシールが流行ってたんだけど、ほしくてもあんま買えなかったんだけど
またピキーンと砂場が閃いて、閃いた場所を掘ってみたら袋に大量に入ったビックリマンシールの
キンキラが入っててマジでびびった。でもその能力も気付いた時には無くなっていた・・。ロトの数字
教えてくれ・・昔の俺・・。

ノックの音

877 :本当にあった怖い名無し[sage] :2007/01/10(水) 00:54:30 ID:6P4FtzSjO
今、ふと思い出した。
小6の時の話。
父さんが無類の釣り好きで、岩内って所に夏休みに釣りに行くことになった。

日のある内は父さんとかと一緒に釣りしてたんだけども、当時は釣りに興味が無かったし飽きてきたから、兄貴と一緒に車に入って寝る事にした。

で、夜中の2時くらいに、コンコンってノックの音で目が覚めた。
父さんかな?って思って、目だけ動かして、音のした方の窓を見てみたんだけど誰もいない。

おや、不思議だぞ?って体起こそうとしたら、また、コンコンって音。

コンコンってか、手のひらで叩いたような、バンバン!って音。

誰かイタズラしてんのかしら、とドア開けようとしたら、爆睡してた兄貴が突然、
「連れてかれんぞ」とか言い出して、
何か気味悪くなったから開けなかった。

で、父さんも後ろで寝てた。

朝になってから、叩かれたドア見てみたら、魚のウロコが手形状にいっぱいくっついててキモかった。

長文スマソ。
たったこれだけの話なんだけども、自分にとっては凄く不思議な体験でした。

白く半透明な何か

840 :本当にあった怖い名無し[sage] :2007/01/06(土) 10:19:46 ID:keJRpf3O0
自分の部屋はとりあえずとっても汚かった。
酷い時は寝る場所以外本が散乱していて、歩く場所もないくらい。
でもちょうど3ヶ月くらい前に、どうしても徹底的に掃除したくなった時があった。
何故かわからないけど、何かに駆られて丁寧に掃除した。壁まで拭いた。
結果的にとっても綺麗になったんだけど、何だかすごく違和感があった。
自分の部屋じゃないみたいな、よそよそしい雰囲気。座ろうとしても自然と正座になってしまうような。
久しぶりに綺麗にしたから見慣れてないだけかな、とも思ったんだけど、それじゃちょっと納得できなかった。
空気もすごく透明で、神社みたいな、そんなような所の雰囲気だったんだ。
そんな時ふと窓を見ると、澄んだ空に白く半透明な何かがふよふよ浮いていた。
浮いているというより、泳いでいるという表現に近い。
蛇みたいな、でもそれより大きいものが気持ち良さそうに空を泳いでいたんだ。
飛行機ならくねくねしてないし、あんなに細長くない。
煙にしても飛行機雲にしても、同じ長さで移動してるってのはおかしい。
あれは龍だったんじゃないのかな?
少しずつ進んでいって、しばらく経つと端に行って見えなくなっちゃったけど。
ちなみにそれ以来何かが落ちたかのように、部屋は綺麗なままです。

めんたま

778 :本当にあった怖い名無し :2007/01/02(火) 15:02:18 ID:KyknkSHq0
小学3年のとき夏休みに母の実家へ家族で遊びに行った。
夕方に姉と遊びに行こうとしたら
「お社さんに行ってはいかんよ。『めんたま』が出るきに。」
と祖母に言われたが、気にせずに飛び出した。
七時くらいか。暗くなってきたので帰ろうとすると道端にこちらに背をむけた人影が。
側を通りすぎようとするとくるっと人影が振り返った。
真っ黒の顔のど真ん中にありえない大きさの一つ目。口は無かったと思う。
声もあげずに姉と必死に走って帰った。
やっとの思いで家に戻ると祖母が玄関で待っていて
「いかんといったのに」
と怒られた。あれから何度も祖母の家に行ったが『めんたま』を見たのはあれっきり。