誘拐

19 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:02/04/28 18:39
漏れが消防のころ「おじさんはお母さんの友達だ」だの「お菓子を上げよう」だの言って車に連れ込む、今思えば呆れるほどステレオタイプな誘拐があった。
で、漏れとその友達も声をかけられた (らしい。後述。) がうまく逃げて、警察に車のナンバー・色や特徴を二人で言ったら、上手く見つかり、逮捕され、警察から感謝状をもらった。

不思議なことは、漏れが、声をかけられた記憶が全く無いこと。本当に無い。
なのに、警察に証言する時は、次々と記憶が浮かんでくる。ナンバーまで、確実に。あれはなんだったのか

新宿の小学校

912 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:02/04/25 06:12
リアルタイムな話ですみません。
新宿の都庁近くの某小学校付近に住んでいる者です。
深夜(3時頃)その校舎内に人影がみえるんですが……
これはどうしたものでしょう……
しかもその小学校前のバス停付近に置かれている地図がきれいに
丸く切り取られてる……不可解。
変な叫び声もしょっちゅうだし、なんでこんなところに
みんな普通にすんでいるんか不思議いっぱいです(汗
以上、不可解な体験でした。

922 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:02/04/26 00:10
何度もすんません。
変な人影が見える新宿の小学校の付近に住んでるカキコした者です。
なんか都市伝説臭くなってきたので最後にしますが
気休めになるので書きこませて下さい。
おっかなくなってきたので管理人さんに夜中の人影について話た所、
「それは宿直の先生よ」
とのこと。
そんときゃナルホドと思ったんですがよく考えればそこ旧校舎。
それに三階建ての建物の一階1階に一人づつ立ってるのってどうよ?
どんなセキュリティーよ?と不信感が募ったのでもう一回管理人さんの
トコ行って切り取られた地図の話も添えて話した所、
「新宿って結構おっかないとこなのよ、だから、ね?」
とのこと。
もはや何が不可解なのかさえ分かんなくなって来ました。
今夜もみたら死ぬほど怖い。
>914
ビンゴです(w

マンガ道場

902 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:02/04/24 23:08
スレ違いかもしれないが、謎な話つながりで・・・。


漏れがリアル消防の頃なので、もう十数年前になるんだが、
日テレ系列で放送してた「お笑いマンガ道場」を見てた。

最後のコーナー(団吉なおみのおまけコーナーw)に入る前、
ふと画面に目をやると、回答者席のうしろのセットに
やけに暗~い表情の男(女だったかも)が映ってる。
アーチ型の窓がある壁のセットだったんだけど、そこから顔だけ出すように
映ってた。

はじめはスタッフが映ってしまったんだろうと思ったけど、
瞬きもせずに、こっちから見て左の方一点をじーっと見てるのが
異常に不自然。
しかもスタジオ収録だから、結構照明が当たってるはずなのに
その人の顔だけやけに暗い(表情じゃなくで映りが、照明が当たって
ないかのように暗かった)

そのカットになる場面が何回かあったけど、ことごとく
フレームインしてて、一緒に見てた妹と大騒ぎになった。

結局、まだガキだったし、当時はネットももちろんなかったので
その日の晩飯の話題くらいにしかならなかったが、
あれがスタッフだったのか、あっち側の人だったのかはいまだに謎。
誰かリアルタイムで見てた人or何だったのか知ってる人おらん?

家への電話

870 名前:クランツ ◆Xgg113Pc 投稿日:02/04/21 02:57
>>865~866サンや>>868サンなどの電話バナシにつられて
既出の書き込みをご容赦ください。オレの友人の話です。

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友人のOが学生時代、深夜の戯れに
ワンルーム・マンションの自室から自室へと電話を掛けました(暇ですね)。
当然話し中の「ツー、ツー」音が受話器から流れてくると思いきや、
「トゥルルル…」と繋がった様子。不思議に思っていると

「…もしもし」と眠たげな男の声、Oはすかさず
「Oサンのお宅ですか?」「…はい」。
「××クンをお願いしたいんですけど」と自らの名前を問い掛けると
「少々お待ちください」。
…電話口の向こうで、スリッパの音が遠ざかっていくのを聞いたOは
急に恐怖にとらわれ、受話器を叩きつけるとオレに電話をかけてきました。

朝方の4時に突然の電話、話を聞いて「混線か偶然だよ」と
笑いたかったのですが、Oの名前ってすごく変わっていまして、、
-----------------------------------------------------

上記の話で印象的だったのは、非常に理知的な友人のOの取り乱し振りでした。
どうも何かの拍子に向こう側(?)へ繋がるコト、あるみたいですね。。



878 名前:クランツ ◆Xgg113Pc 投稿日:02/04/21 14:48
>>876
実は件の電話のあと、Oは理知的なオトコなので
いったん電話を切り、一服したんだそうです。
そのあと「間違い電話だったのかな」と思い
リダイヤルボタンを押し、数字のボタンが光るのを目で追った。
それは紛れもなく自室の番号で、恐る恐る受話器を耳に当てると
今度はお話中。その「ツー、ツー」音を聞いているうちに恐怖に囚われ
オレの部屋に電話をかけてきたんですよね。。

その第一声は今でも覚えています、
「目の前の電話器にその電話器から電話をかけるとお話中だよな?な?」

ダレモイナイヨ

800 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:02/04/15 21:21
ある年の夏の終わり頃の事でした。
私が住宅街の中にポツンとあるカフェバーで働いていた時の話です。
その店はあまりお客も来ず、私と友人達の恰好の溜り場となっていました。
ある時、いつものように開店準備をしている所に、友人が彼女を伴いやってきました。

普段は私達の笑いの中心にいる、とても明るい奴なのですが、その日に限り妙に無口で、
顔色も悪い様に見えたので、少し心配になったのを覚えています。
とりあえず、私は声をかけました。

「どうした?元気無いじゃん。何か在ったのか?」
「ああ、すげぇー怖い事があった・・・。」
「何だよ、怖いことって。また幽霊か?」
「・・・・・。」

しかし、それっきり彼は黙り込んでしまいました。
彼女もまた、彼に口止めされているらしく、何も話してはくれませんでした。
彼は霊感が強いようで、これまでにも何度か、自分の不思議な体験談をしてくれていたので、
私としては、「あぁ、また幽霊なんだな。」という感じでした。

ただ、今までと違っているのは、いつもは無理にでも聞かせようとする位だったのですが、
今回は何も話そうとせず、じっと頭を抱えて黙り込んでいるのです。
私は段々好奇心を抑えられなくなり、どうしても聞き出してやろうという気になりました。
その後、何とかその話を聞き出そうと、彼とその彼女にしつこく尋ね続けた結果、
彼はやっと重い口を開き、不思議な体験を語り出したのです。
それは、このような話でした・・・。

801 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:02/04/15 21:21
その日、彼は専門学校の研修旅行を終え、自宅のある駅に到着した時に、
ふと家の鍵を忘れてしまっているのを思い出し、念の為家に電話を入てみる事にしました。
人の居なくなる事が稀な家なので、やはり数コールで誰か出たので、

「もしもし、俺だけど。いま××駅。鍵がないから、鍵開けといてよ。お願いねー。」

と、一方的に喋ると電話を切ってしまいました。そしてバスに乗り、家路についたのです。


家に着くと、困った事に鍵が開いていませんでした。彼は不信に思い、家の廻りを見て回りましたが、
家の中には人の気配がなく、静まり返っていました。
しかし、数分前までは誰かが電話に出ていたので、何所か窓から見えない所に居るのだろうと思い、
もう一度電話をしてみようと思い、近所のタバコ屋の店先にある公衆電話へと向かいました。
電話をしてみると、また数回のコールで誰かがでました。

「ガチャッ。・・・・・・・・・・・・・。」
「もしもし、俺だけど。」
「・・・。」
「もしもし!もしもし!!」
「・・・・・・・・。」
「もしもーし!!」
「もしもし!俺だってばっ!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・。」

なぜか、相手は黙ったままなので、その後数分置きに電話をしてみたのですが、
どうしても通話が出来ない状態なので、電話の故障だと思い、家の前で家族を待ってみることにしました。
しばらくは、家の前で途方にくれていたのですが、突然、玄関脇に緊急用の予備の鍵を隠してあったことを
思いだし、やっと家に入ることが出来たのです。

802 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:02/04/15 21:22
しかし、家の中は静まり返っていて、どの部屋にも人の気配はありませんでした。
また、電話にも異常はみられず、きちんと使用できる状態だったのです。

これはおかしい、と思った彼はもう一度だけ、公衆電話から電話をかけてみることにしました。
そして、きちんと鍵が掛かっているを確認し、先程の公衆電話へと急ぎました。

少し緊張しながらダイヤルすると、先程のように誰かが電話に出るのたのです!
驚きながらも、まだ家族のイタズラの可能性を捨てきれなかった彼は、
電話の相手に呼びかけたのです。

「もしもし。」
「・・・・・。」
「もしもし、姉ちゃんなんだろ!答えろよ!!」
「・・・・・。」
「なぁ、誰なんだよ!」
「・・・・・。」
「オマエ誰なんだよ!!答えろってば!!」
「・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・。」

しばらく呼びかけていても、一向に相手が応答しないので彼はこれで最後だ、
と、こう呼びかけたのです。

「オマエ誰なんだよ。そこにいるのは分かってんだよ!誰かいんだろ!!」

すると、長い沈黙の後、

「・・・・・ダレモイナイヨ・・・・・・・。」

と、初めて相手が答えたそうです。
今まで一度も聞いたことの無い、どこか遠くの方から聞こえてくるような雰囲気の声でした。

彼はびっくりして受話器を叩きつけると、家へと急ぎました。
そして、家に着くとすぐさま家中を見て回ったのですが、鍵の開いている窓もなければ、
人の気配もしなかったそうです。
しかし、一つだけ、彼を再びゾッとさせた事がありました。
それは、居間の電話の受話器が外れて、床に置いてあったそうです。

私は未だにこの話をしたり、聞いたりすると、鳥肌が立ち、体中の毛が逆立つのを感じるのです。


以上、長々と書き込み、申し訳ありませんでした。

踊る人

789 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:02/04/12 23:14
まだ幼稚園ぐらいの頃、情操教育かなんだか知らんが、子供向けのお芝居やらを
よく見させられた。
ひねくれてた俺はつまらんから芝居なんかそっちのけで、横の上方、2階の踊り場
のようなところ(自分で書いていてもわかりずらいな)で踊っているオレンジ色の
スポットを浴びた、「キャッツ」にでてきそうな人をずっと見てた。
どんな芝居でも、どんな映画でも、そのキャッツみたいなダンサーはいた。
で、くねくね踊ってた。
ちょっと気持ち悪いんだけど、すごく気になったし、芝居をみるよりは楽しかった。
映画館でもそのキャッツは踊ってたかな。

小学生になったあたりからみなくなったかなぁ。
でも、それまでは本当に劇場とか映画館には必ずああいう人が踊っているもんだ
って本気でおもってた。

8年くらい前にキャッツ(本当のミュージカル)を見たんだけど、子供の頃見た
ダンサーにそっくりだったなぁ。

黒い服の男

709 名前:クランツ ◆Xgg113Pc 投稿日:02/04/04 22:52
…とある土曜日、非番の彼(運転手)は
朝から後楽園の場外馬券売り場にいた。
午後にちょっとした用事があったので、11時には当日レースの
馬券をすべて買い終え、レースはラジオで聞くことにして
早々と駅に向かった。彼が向かったのは都営三田線の後楽園駅。
切符を買い、自動改札機に入れる。
すると、扉が閉まって警告音が鳴った。
自動改札機から飛び出ている切符を取ると、他人の切符。
その後からすぐさま自分の切符が出てきた。
「あ、前の人の取り忘れか」
…改札内に目をやると、
黒い服に黒い帽子を目深に被った男が階段を降りてゆく。
辺りには自分とその男だけ。切符を渡そうと、
彼は走るでもなく後を追った。

(続く)

710 名前:クランツ ◆Xgg113Pc 投稿日:02/04/04 22:57
(続き)
階段の3メートルほど先をその男が降りている。
男を視線の端で捉えつつ、彼も階段を降りてゆく。
そのときふと、彼は手にした競馬新聞を持ちかえるべく
男から目を離したそうだ。
視線を上げると、男が階段を
降りきって、右手のほうに向かうのが見えた。

数秒後、彼は愕然とした。
階段を降りきったそこは、ホームの先頭。
言い換えれば、ホームの先頭にある階段を降りてきたことになる。
右に曲がって歩いてゆくことなど考えられなかった。
慌てて辺りを見まわすも、男の姿はどこにも見当たらなかった。
ましてやたった今、列車が到着・発車した形跡なんてなかった。

運転手「…そん時ね、何が気味悪かったってさ、
    そいつの買った切符を握ってたことなんだよね。
    ブルブル震えながら、線路に投げ捨てましたよ。。」


黒猫

685 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:02/04/03 17:21
再び猫の話で申し訳ないのだが…。

7年前住んでいたアパートに、1匹の黒猫が住んでいた。
猫好きな俺だが、発情期でもないのに夕方から夜にかけてすごく不吉な声で鳴くので、
見るたびに避けるようにしていた。

蒸し暑いある6月の夜、俺は嫌な夢を見ていた。
昔の無声映画のように、黒いスクリーンに文字が映し出される夢だ。

「なぜ私を避けるのですか?」
「夜明け前、会いに行ってもいいですか?」
白い文字が浮かび上がった後、シーンとした沈黙が流れた。

「4時44分に伺います」

すると遠くからかすかに、あの不吉な鳴き声が聞こえてきた。
「ニャ~~~~…」「ニャ~~~~…」
しばしの沈黙の後、布団で寝ている俺のすぐ耳元で
「ニャ~~~~」という鳴き声がした。
「わっ!」俺は飛び起きた。
開け放たれた窓、まだ暗いベランダに干してある洗濯物。
何もいない。いつもの見慣れた風景だ。
ここは2階だ。猫が登って来られるような建物じゃない。
「嫌な夢見ちゃったな」
俺は自分の体が汗びっしょりなのに気が付いた。

着替えようと思った俺は、見てしまった。
4時44分を指している時計を。

その3日後、アパートの前を通るバイパスで
何台もの車に潰された黒猫の死体があった。
もしかしたら、あの猫はみんなに嫌われて寂しかったのかな?

あまり不思議じゃなくてスマソ。

クマ

677 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:02/04/03 15:36
我が家で飼っていた飼い猫の「クマ」(←名前ね)が死んで2週間程のことだったしょうか?
自分が幼い頃から猫をかかしたことの無い家でしたから、その頃には
もう余所の家から猫をもらってきていて、ようやくなつき始めた・・・
そんな時のことです。
開け放っていた窓から突然一匹の野良猫が入ってきました。
その野良猫は、自分や他の家族がいるにも関わらずビクビクする様子もなく、
まるで前から家で飼われていたかのようです。
そうこうしているうちに、その猫が歩いている姿勢から突然バタッと横倒しに寝ころびました。
私も、何匹も猫を飼ってきましたがこんなクセを持つ猫は一匹しか知りません。
そう・・・2週間前に死んでしまった飼い猫のクマです。
クマとは、容姿も全く異なる野良猫でしたが家族は「クマが帰って来た~。」と、
大喜びでした。
結局、その前にもらってきていた猫が激しい拒絶反応を示したために、その野良猫は泣く泣く
追い出しましたが、あの野良猫は何だったんだろうと今、思い返しても不思議です。
家族の間ではクマの子供かな?ということで納得しています。

人間

676 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:02/04/03 15:01
私が小学校高学年くらいの頃の事を思い出したので、
書きます。皆さんの体験に比べればなにそれ?って感じですが。

家族で車でバラ園に行き、一日を過ごした後、帰りの車の中で
私一人、後部座席で疲れてグッスリ寝てました。
途中親に起こされ目を開けるとそこは何処かの駐車場らしく、
「ちょっと買い物してくるけど行く?」というので
「そのまま寝てる」と告げ私は後部座席に横になり、そのまま
再び眠りに入っていきました。
たぶんそれからそんなに時間は経っていなかったと思いますが、
ふと目が覚め目を開けた途端、金縛りにあい、身動きが取れなくなりました。
でも子供だったので、それが金縛りだなんて考えず、
とにかく怖くて不思議で仕方なく、暫く目を開けたまま動けぬまま
じっと窓の向こうの外を視界に入れていました。
すると、ちょうど車外の右後ろから大人の男性が歩いてきて、
店に向かって歩いていく姿が見えたんですが、
その時、なぜか私は頭の中で「人間だ、人間だ、人間だ」
と、何度も何度もまるで初めて人間というものを目にしたかのように、
ただただ考えていたんです。
それとは別のところで「当たり前じゃん、人間に決まってるじゃん、
何でそんな事で驚いてるの??」という思いもあり、
もう片方ではやはり歩き去って行く男の人を見て、
「人間だ、人間だ!!」と思ってるんです。
それからふっと金縛りが解けて、またいつの間にか眠っていたんですが、
あれは一体なんだったんだろう、
と20年近く経った今でも不思議でなりません。
まあ、金縛りにあったのは、変な寝方をして足が痺れたかなんかだろう、
と思ってますが、頭の中で、男性を見て「人間だ」と興奮(?)した
あの感情は何だったんだろう・・・・。

物凄く分かり難い文章ですみません。

岐阜県の旅館

653 名前:彼の地投稿日:02/04/02 23:49
じゃあもう一つ。
この同じ3人だけでつるんでいる時に限って、あまりにしょっちゅう
奇妙なことに巻き込まれるので、
クラスで仲の良かった別の連れも誘って4人で旅行しようということになった。

それが、どういうわけだか誘った4人目の叔母さんが旅行当日の早朝亡くなり、
結局3人で行くことになってしまったのだ。
もう俺ら全員「オイ!これまた何か出るんじゃねえーのか!?」と思っていたんだが
旅館は予約してあるし、行くしかないだろうと言うことでこの不吉な3人で出かけることに。

岐阜県のとある山深い旅館に着くと、俺らはなぜか奇妙な部屋に通された。
普通の和室なんだが、よく見ると隣の部屋に面している壁だけが妙に新しく、色が違う…。
それで3人そろって隣部屋の入り口を見に行ったんだがおかしい。
本来入り口のあるべき場所が、やっぱり塗り潰されたように壁になっているのだ。

おかしい…。

俺らの部屋と、壁越しに繋がったその部屋の二部屋は廊下に囲まれているので
廊下沿いに入り口があるかどうかぐるりと調べてみたが、
その部屋は廊下に面した三方と、俺らの部屋に面した一方の全てが壁でふさがれているのだ。
「おい…ここ確実にもう一部屋あるよな…」
メチャクチャ気になったんだがその日は疲れていたこともあり、
温泉につかると3人ともすぐに眠ることにした。
いやに寝苦しい夜だった。

深夜。
三人の丁度真ん中で眠っていた俺はふと目が覚めてしまった。
いつもうつぶせで眠る癖があるのだが、枕に押し当てていた顔を上げると

目も鼻も口もなく、髪もないただ輪郭だけの顔がこっちを見て笑っていたのだ。
(続く)

654 名前:彼の地投稿日:02/04/02 23:50
(続き)

出た!!!!!
俺は全身の血の気がさあっと引くのを感じたが、
布団の横から手を出して、隣に寝ていた二人の連れを必死につかみ起こした。
「…なんだよ?何か出たのか?」
「い、い、今俺の顔のすぐ近くで何かが笑ってた!!
顔に目鼻も何も無いのに、笑ってるのがわかった!」
俺たちは飛び起きて部屋の電気を着け、眠れぬままに朝を迎えた。

寝不足のまま迎えた朝。
連れの一人が表の洗面所で顔を洗い、部屋を通り過ぎて奥にある中庭を見ようとした時、
ふっと横を見るとガラス窓に自分の真っ赤な顔が映っていたらしい。
その時はまぁ冬だし寒いからなと思っていたらしいが、
部屋に戻ってよく考えてみると顔の映った場所は、隣の部屋の壁。
そんなところにガラスなんてない!!
一体あの赤い顔はなんだったんだ!

塗り潰された壁といい、笑う顔といい、壁に映った真っ赤な顔といい、
あまりに気味が悪すぎる。
何も見ていない最後の一人がついにキレた。
隣に面した、あの色の変わった壁をドンドン叩き始めたのだ。
「おい!!誰かいるのか!!何か言いたいことがあるんだったら出て来い!」

そしてそいつは壁に耳を押し当て、隣室の物音を探った。すると…


「入る?」

という素の女の声が中から聞こえてきたそうだ…。

宿の人にこのことを訴え、聞いた話を要約すると、どうもこうらしい。

昔、あの部屋に泊まった妊婦さんが急に産気づいてしまい、
産婆を呼んで出産をすることになった。
しかしひどい難産で、結局母親も子供も死んでしまった。
出産のありさまがあまりにひどく、部屋中に母親と子供の血が大量に飛び散ったため、
壁を作って部屋をふさいだ。


俺たちは旅館の土産物屋でこけしを買い、供えて帰った。

フランス人形

621 名前:彼の地投稿日:02/04/02 09:13
リア厨の頃、姫路のとある廃屋に肝試ししようって友達2人と忍び込んだことがある。
なぜかこの2人とつるんでいると、不思議な体験をすることが多かったんだが…。
その廃屋はまさに洋館という感じで、広い玄関ホールは薄暗く、埃が積もっていた。
俺らは、そんなもんあるわけないのに「食い物探そうぜ」と、台所に向かった。
台所に着いて、棚やなんかを探したけれどもちろん食い物なんか何も無く。
「やっぱ何もねぇなー」とか言いながら最後に、でかい冷蔵庫を開けた。

そしたら、そこには目がパッチリした、金色の髪の人形。
古びたフランス人形がちょこんと座っていた。

俺らはメチャクチャビビって、「うわ、悪趣味な悪戯すんなよ!」とか
「誰かがこれ仕掛けてったんじゃねぇの」とか
「なんで冷蔵庫にフランス人形なんだよ!」
とか口々に叫んだ。
でも俺らだけが脅かされるのもムカつくんで、次誰か来たときのためにと思って
フランス人形をそのままにして冷蔵庫の扉を閉じておいた。

次に俺らは暖炉のある広い部屋に忍び込んだ。
扉の真正面の壁にデカイ暖炉がすえつけてあって、
机とソファーもそのままに残っている。
何か面白いもんねぇかなと思って暖炉の中を覗き込むと、
暖炉の床に何か不気味な燃えかすが残っていた。
頭の無い、人の形をしたもの。
服は燃え焦げているけど、それがフランス人形だったんだろうってことはわかる。

それを見た時はさすがに3人ともぞっとして、
「おい、もう帰ろうぜ!」ってことになった。
クルッとドアの方を振り向いた瞬間。
全身が総毛立った。
開け放してあったはずのドアがなぜか半分閉じていて、
ドアのちょうど目線の高さの位置に、焼け焦げたフランス人形の頭が
釘で止めてあるのが見えたからだ。
部屋に入ってきたときには確かにそんなものは無かったはずだった。

その時、冷蔵庫に入れっぱなしのフランス人形が気になった。
なんとなく、燃やされたフランス人形を見てかわいそうな気がしたので、
三人で話し合って「あのフランス人形、冷蔵庫から出しといてやろう」
ってことになった。

台所に戻って冷蔵庫を開けると、
そこにいたはずのフランス人形はなくなっていた。
さっき冷蔵庫を閉めたのも、二度目に冷蔵庫を開けたのも俺自身だった。

その後は3人で一言も発さずに脱兎の如く廃屋から脱出し、
廃屋が見えなくなってようやく息ができるようになった。

長文&わかりにくかったらスマソ。
不思議体験他にもあるんだが怖すぎる…。