- 板違いだったらすまない
ただの偶然だと思うのだが、ずっと心にひっかかってるので聞いてくれ
中学3年生の頃、物凄く嫌いな奴がいた。その子(仮にNとする)は典型的なヤンキー。
勉強はする気0・暴れるだけ暴れて授業妨害・先生に殴りかかる・バイクで校内を走る等の問題児だった。
クラスの誰もが嫌ってはいたが、つるんでる仲間がいないわけではなく、
体育祭の応援団をやるなどちょっとかっこいいとこもあった(ボンタンに金髪がかっこいい時代)。
俺はというと超普通。地味な存在だったと思う。あえて正直に言うならうざい奴。勉強はそこそこできたから、
たぶんいつも見下した態度だったと思う。内心不良的な物にちょっと憧れつつ(愛読書は特攻の拓)
「あいつら将来ニートじゃね?ww」と不良のグループを小馬鹿にしてた。
数年後自分がニート体験することも知らずに・・・・
親しい友達も普通にいたが、クラスの人気ものには程遠く、むしろ多少うっとうしいと思われてたに違いない。
人が思ってることって結構態度で伝わるもので、Nとはすごい仲が悪かった。なんで仲が悪かったのかは
もう断片的にしか覚えてないが、Nに後ろから消しゴムのカス投げられたりとかそういう類のものだったと思う。
体育館の中であまりにムカついて殴りかかった事もあったくらいだ。
Nから見たら俺はよっぽどうざい存在だったんだろう。からかったりイジメたりする対象は俺だけじゃなくて
他の数人にもそういう態度で接していたが、俺くらいしか反抗してなかったからだ。
- ある日の事、それまでの鬱憤が爆発して、Nを呪うことにした。というか呪った。
変な儀式とかしたわけではないが、今までに考えられないほど憎み、心の中で「死ね」と一日中唱えつづけた。
その後は時間と共にそんな気持ちも晴れ、そのまま又変わらない毎日を送りながら何事もなく中学生は卒業した。
不幸な事が起きたのは、新しい土地で新しい仲間と出会い、楽しい高校生活を送っている時だった。
Nが交通事故で亡くなったのだ。バイクとダンプカーの正面衝突で即死だったらしい。
俺の実家の真ん前の道で。
自分には関係のない事だ、ただの偶然だ、とは思ったものの何かいや~な気分になった。
喧嘩ばかりしてて嫌な奴だったけど何もあんなに若くして命を落とすことはなかったのにと今では思う。
どこかで自分のせいじゃないかと思ったり、なんであんなに憎んでしまったんだろうと後悔した。
俺はただ、誰かに呪いなんてないと言ってもらいたいだけなのかもしれない。