- 夏休みに、四国を歩いて一周してたんだ。
一人用のテントとリュックを背負い。
独り旅だ。野宿の場所は、色々です。
その日は、夜遅くまで歩いてたんだ。
人気のない、車道沿いの歩道を。
山の山のなかの歩道で電灯も全然ない。
すげー怖い。なんとか、田舎の小学校にたどり着き
体育館横にテントを張って、ヘトヘトだったもんで
すぐに横になつた。でも、テントからすぐ近くの森にはもの凄い
気配を感じる。何人もひしめく感じだ。
普通なら逃げるんだけど、歩き疲れてしんどかったんで
九字をそつちの方向に向けて振り下ろして
寝た。なんか悪夢を見た。
- 次の日高知県の農家で一晩泊めてもらいました。
そこの御主人が、石鎚山の山伏でかなり霊感があるような人だ。
その人にこう言われました。
「野しょうべんする時でも、そこにいる霊に断ってから
せんといかん。幽霊も生きてるから、九字で切りつけたらあかん。
わしも寝てたらたまに山からタヌキが術比べをする為に来るけど、
ちょっと見値打ちするぐらいしかしない。傷つけたらあかん。」
- 夏休みに、歩いて四国巡礼中に、頭がいたく吐き気がして
打っ倒れそうになった。
宿屋に泊った。
夢を見たんだ。
俺が、歩いてる。山の中をすると気味の悪い
沼の側をとおったり、墓石が無茶苦茶に散乱してるような
墓場の横を通る夢だ。
次の日も、吐き気や頭痛は治らない。
へろへろになってお寺に行き、
(巡礼者なので)
お経を唱えてたら、ふっと体が
かるくなったんだ。
で、それ以後普通に戻ったんだ。
元気になつた。