- 不思議な夢なんだけど
俺のじいちゃんはマタギって言うか猟師だったんだ
けっこう厳しくて頑固な人だったけど
孫である俺や弟はやっぱり可愛かったのか結構遊んでくれたんだ
木でメチャクチャリアルな猟銃のおもちゃを作ってくれたり
オートバイで隣街まで出掛けたり
こっそり狩りに連れてってくれて、後で祖母と母にメチャクチャ怒られて
三人(じいちゃん、俺、弟)で正座させられたり
色々思い出もあるしかなり楽しかった
でも歳には勝てず、俺が中2の時亡くなったんだ
それから三年以上過ぎた頃に、弟が夢を見たらしい
それがなんと「じいちゃんに猟銃で撃ち殺される夢」なんだと
俺や家族は弟が何かやましい事をして天国のじいちゃんが叱りに来たんだと
笑っていたんだけど、さらにその二年後に俺も夢を見た
- 続き
何だか良く分からない建物の屋上で、バイオハザードに出てくるゾンビみたいな化け物が
襲ってくる。で、俺は逃げるけど追い詰められて
もう駄目かって時にじいちゃんが現れた
生前使っていたお気に入りの猟銃を使ってゾンビをガンガン撃ち倒し、俺の手を引いたりしながら進んで行く
その辺りでこれは夢だってなんとなく分かった
時折じいちゃんが応戦しながら「こっちだ」「付いて来い」「離れるな」と俺に言う
久しぶりに聞いたじいちゃんの声は当時のそのままでちょっと涙が出た
んで建物の出口に辿り着いた
じいちゃんが「もう大丈夫だろう」と俺に微笑む
俺が「ありがとう」って言うとじいちゃんはもっと笑って
「ばあちゃんによろしくな、さあ帰るんだ」と言って
俺に至近距離で散弾をぶち込んだ。そして目が覚めた。俺も撃たれたんだ
んでつい最近、今度は親父も夢に見たと言う。その時は実家にいた所を問答無用で「帰れ!」と言われ
やっぱり撃たれたんだと
我が家は無病息災。きっとじいちゃんが護ってくれてるのだろうけど
なんで夢だと最終的には撃ち殺すんだじいちゃん・・・
以上 我が家の不思議なじいちゃんの話でした
- おまいら家族の周りにいる悪い何かを撃って退治してるんだよ、きっと
- 「死んで戻る」って映画のインセプションみたいだ
おじいちゃんがいる世界はやっぱり死者の世界で
何かが繋がって、来てしまった身内を守りながら
戻してくれたのかもね