- ここで良いのかな。
全く怖くはなかったけれど不思議な体験。
長文すみません。
大学生の時、留学でイギリスに行った。
留学先には自分の研究してた人物のお墓があって
研究してるってだけでなく、その人のことを凄く尊敬もしてたから
お墓参りに行くことにしたんだ。
事前にネットで見てどんなお墓なのかは知っていたし
墓地の場所も現地の先生に聞いて分かっていたから
行けばなんとかなるだろうと授業が無い休日に一人で行った。
そんなことに着いてきてくれる様な奇特な友人居なかったしね。
トラックの兄ちゃんに手を振られたりしながら歩いて
着いた墓場はごくごく普通の所だった。
昼間だったし、天気もよかったから
木が多めの公園、空き地、みたいな感じで怖い感じはしなかった。
猫がのほほんといて、「こんにちは」って声かけたら寄ってきた位。
超平和。
猫を撫でて気を抜いていた所だったけど
ここで、そのお参りしたい人のお墓がどこにあるのか
分からないことに気がついた。
分野内ではかなり有名な人なんだが、誰でも知ってるとまではいか
ないから
観光名所ってわけではないみたいで
期待してた案内板も無いし、事務所みたいな所にも誰もいない。
他にお参りしている人すらいない。
訊きたくてもとにかく誰もいないんだ。
ひとつひとつ覗き込むしか無いのかとちょっと途方に暮れた。
そんなに大きな所ではなかったけど、結構お墓の量はあったからね。
続く
- 続き
そしたら、さっきの猫が呼んだんだ。「にゃあ」って感じで。
そのまま歩いていこうとして、それを眺めてると振り返ってもう一
度呼ぶ。
着いてくるのを待ってるみたいに。
何だろう、どうしよう、と固まってると、そのこずっと待ってるんだよ。
埒があかないし、迷ったけど思い切って着いていってみた。
どうせ墓地内は歩かなきゃいけないし。
着いていくと、猫は歩き出した。
時々「ちゃんと着いてきてる?」って振り返ったりしてた。
その度に「着いていってるよ」って返しながら
もしかして行きたいお墓まで案内してくれるのかな、と思い始めた。
馬鹿馬鹿しいとは自分でも思ったよ。
お話じゃあるまいし、第一猫に行きたい場所なんて言ってないし。
でも猫は迷い無く歩いてた。
墓地内の通りを抜けて、林みたいになっていて
多分普通人が通る場所じゃない所も歩いてたけど
それでもこっちを確認してくれながら先導してた。
で、あるところで止まったんだ。
ここに書き込むくらいだから予想はつくと思うけど
そこはお参りしたい人のお墓だったよ。
嘘だろ、と思ったけど、墓碑銘に間違いは無いし
そこまで来たら猫はもう歩こうとはしなかった。
一緒にお墓を眺めたり、足にまとわりついたりしてた。
本当に猫が案内してくれたんだ。
続く
- 続き
それからお参りして、猫にお礼を言って帰ったよ。
あの時ほど食べ物を持ってないことを後悔したことはない。
撫でてあげるくらいしか他にお礼が出来なかった。
あのこがいなかったら、相当時間が掛かっただろうから
とても感謝してる。
留学の終わりにもう一度お参りに行った時は、あの猫はいなかった。
でも、教えてもらっていたから今度はすぐに辿り着けたよ。
あの日はとても長閑で天気がよくて
そんな日の出来事だったから、我ながら嘘くさいと思うが
写真を撮らせてもらったから、あのこの写真が今もPCにあるんだ。
だからあの猫に出逢ったのは間違いない。
留学で色んな体験したけどこれが一番の思い出。
スレ違いになるが、猫に案内されてお参りした夜
その人の夢を見たこともあって、とても印象に残っている。
怖くはなくて、とにかく不思議な体験だった。
猫って凄いとつくづく思ったよ。
長文&読み辛くてゴメンナサイ
- >>26
面白かった。ぬこ可愛えぇなぁ。
もし良かったら画像うPしてもらえんかのぉ
- >>26 すごい、なんか目に浮かんだし、感動しました
よろしければ、その偉人さんの夢の話もお聞きしたいです
- >>28
ありがちって叩かれるかと思いましたが
みなさんありがとうございます。
これがそのこの写真です。
2枚目の写真に写ってる、奥の石盤がその人のお墓でした。
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3067079.jpg
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3067084.jpg
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- >>29
夢の話はスレ違いなので恐縮ですが
教え子に囲まれているその人を遠くから眺めている夢でした。
どうしても訊きたいことがあって話したい、どうしよう!とおろお
ろしていて
そのうちはっと「ああ、彼はもう死んでしまってるじゃないか」と
気付いて目が覚めました。
夢でも良いから話したかったです。
この猫とその方についての不思議話は以上です。
聞いてくださってありがとうございました。