- 143 本当にあった怖い名無し [sage] 2012/01/29(日) 23:07:58.52 ID:QMIUgUG80 Be:
- ただの勘違いかもしれないが自分には不可解な出来事だったので書いてみる。
東京に上京してひとり暮らしをはじめて1年くらいだっただろうか。
自分が生まれる前から建ってるようなボロアパートの一階に住んでた。
大きな窓があって、外は駐車場だったから陽あたりは良かった。
ところがある日。目覚ましで起きると外からカーテン越しに異常なほどまぶしい陽ざしがさしこんでたんだ。
なんて言うか…SF映画なんかでUFOが飛来してくるシーンみたいな感じ?
でもなんだか暖かな感じだったなぁ。
で。その大きな窓の横の壁に蜘蛛がいた。足が長くてデカい。手のひらよりもひとまわり大きいくらいのサイズ。
「げげっ」と思ったんだけど、蜘蛛は益虫とかなんとかどこかで聞いたからかなぁ。殺しちゃいけないとなぜか思った。
まぁ雑誌とかで叩いて潰したりしたらお腹がはじけて大惨事になっただろうけどね。
とはいえ手掴みするほどの親近感はない。外に逃がすためにホウキに乗り移させて窓からポイしようと思った。
そ~っとホウキの先を近づけると、、、蜘蛛はカーテンの影に隠れやがった。また面倒な事になったと思ってカーテンをめくってみると…蜘蛛がいない。
カーテンに付いてるのかとバサバサやっても落ちてこないしどこにもいない。
窓はまだ閉めたままだから外にでられるわけもないし、いくらボロアパートとはいえ手のひらサイズの蜘蛛が
通り抜けるほどの隙間はない。
はて…と思ってふと気が付くとまぶしいくらいだった陽ざしがいつもの陽ざしに戻ってた。
んでもって、仕事に出かける時間になってた。目覚ましで眼を覚ましたから約1時間くらい空白の時間。
当時は、あの蜘蛛は夢だったのかな?なんてのほほんとしてたけど、ホウキ片手にカーテンをつまんで我に返ったし夢とも思えない。あの空白の時間はなんだったんだろう。。。
ただ、いま思えば自室でそんな巨大な蜘蛛を見失ったにもかかわらず気にもしないで生活していた自分がいちばん不可解。
ありえない場所、もう会えない人、今ではない時間、 幼い頃の不思議な記憶、 見えるはずのないもの。 そんな、怖くはなくても奇妙な経験を書き込むスレッド、 「不可解な体験、謎な話~enigma~」のエピソード置き場です。