- 873 :本当にあった怖い名無し[sage]:2010/11/01(月) 22:57:58 ID:lUz7mxhf0
- 仕事帰りの電車の中でのこと。
席が埋まっていたので、電車の隅に立って角に寄りかかり、
バッグを足元に置いて、腕組んで目をつぶってた。
まもなく降りる駅に着くというアナウンスが聞こえたので、
目を開けて足元のカバンを取ろうと体を動かしたとき、
俺の手が後ろの誰かの手に当たった。
とっさに「あ、すみません」って声を上げたところで、気付いた。
車両のいちばん隅の角に寄りかかっていたので、後ろは当然すぐ壁。
誰か居るはずがない。
周りに立っている人もおらず、座席の人が俺に、
「誰に謝ってるの?」みたいな目を向けていた。
手が当たったときに明らかに、あちらの手も慌てて引っ込めた感触があった。
産毛の感触も、体温の感触もあった。
あれは、誰の手?
なんかもう電車の隅には乗りたくなくなった。