- 855 :788[sage]:2010/11/28(日) 02:44:57 ID:BvY8oUEw0
- ・恐怖の話
子供の頃ふと夜中に目を覚ました。そのまままた寝ようと
目を閉じた瞬間、恐怖としか言いようがない何かの映像を見た。
ひぃっ!と目を開けると、1秒前まで見ていた恐怖が、
一体どんな映像なのか全然思い出せない。ただすさまじい恐怖を
感じた事だけは認識してる。また目を閉じてみると、全く同じ
恐怖の映像を見た。まただ!と思って目を開けると、すっかり何を見ていたか
思い出せない。やばいこれじゃ寝れないじゃん。俺頭おかしくなっちまったと
思って、涙目で隣で寝てた母親を起こした。小学校高学年になって恥ずかしかったし、
どう説明していいのかわからなかったが、とりあえず「目を閉じるとこわいんだよ。」と
言った。母ちゃんは「そうかいじゃあ手をつないであげる」と言って手つないでもらった。
そんで目閉じたら、うそのようになんともなかった。
あれから何十年もたったけど、あのとき味わった恐怖ほど怖い体験は未だにない。
今考えると母親の与える安心感ってのはすげーなと思う。
ときどきあのときの映像を思い出そうとしてみるけど、形に出来ない。ただ
あのときは鮮明に何かを見てたことは確かなんだよなぁ。
ありえない場所、もう会えない人、今ではない時間、 幼い頃の不思議な記憶、 見えるはずのないもの。 そんな、怖くはなくても奇妙な経験を書き込むスレッド、 「不可解な体験、謎な話~enigma~」のエピソード置き場です。