緑色のリュック

154 :本当にあった怖い名無し:2010/11/10(水) 04:24:19 ID:wYjwHkbPO

これは2001年カナダのバンクーバーで体験した不思議な出来事です。

当時僕には日本に彼女がいて、3日に1回くらいの頻度で、プリペイドカードである場所の公衆電話から電話をしていました。

ホームステイ先の家電では長くなると申し訳ない、道沿いに設置されている公衆電話だと後ろに人に並ばれるのも嫌、ということで、ある場所とは、Yホテルの2階に設置された複数ある公衆電話のひとつでした。

もちろん宿泊客ではありませんでしたが、たまたまトイレを借りようと入ったら2階に公衆電話を見つけてしまったわけです。2階の廊下に面したスペースに、8つの公衆電話が4×4で向かい合って設置されており、僕は右奥の公衆電話をいつも使ってました。

続きます

155 :本当にあった怖い名無し:2010/11/10(水) 04:28:59 ID:wYjwHkbPO

続きです。

僕は当時語学学校に通っていましたが、クラスメイトの数人と学校帰りにお茶するのが日課になっていました。

その日も数人(5~6人だったと思います)と、いつものカフェに行きました。
テーブルを2つくっつけて、ひとつフリーの椅子を作って、まず僕が自分の緑色のリュックを置きました。
そして皆が自分のバッグを積み重ねて置きました。緑色のリュックが最終的に一番下になりました。

2時間くらい経ったと思います。

続きます

156 :本当にあった怖い名無し:2010/11/10(水) 04:31:29 ID:wYjwHkbPO

続きです。

そろそろ帰ろう、となって皆が各々バッグを順に椅子から取っていきます。
僕のリュックは一番下なので、皆のバッグが掃けるのを待って眺めていました。

え…??

緑色のリュックがないんです。皆が自分のバッグを取れば、最後に残るはずの僕のリュックが、そこにないんです。
バッグ置きになった椅子は僕の目の前でした。おかしな動きをする人はいなかったはずです。
ですが、まず、盗られた!と思いました。

幸い、サイフはズボンのポケットに入れて無事でしたし、リュックの中身も学校の教材と筆記用具と辞典、後はアドレス帳だけでした。

店内から、お店の周辺のゴミ箱まで友達も協力して探してくれました。
結局見つからないので、友達だちにお礼を告げ、バスでホームステイ先まで帰りました。

続きます


157 :本当にあった怖い名無し:2010/11/10(水) 04:33:21 ID:wYjwHkbPO

続きです。

ホストファミリーにも事情を説明し、警察に言ってもまず出てこないだろうということで、もう完全に諦めました。

次の日は学校で中古の教材を買い、帰りに文房具を買いに行きました。バッグはホストファミリーに借りました。


盗まれてから3日後のことです。

学校から帰るとホストマザーが、
「あなたのバッグ、見つかったわよ!」
と興奮して言ってきました。
完全に諦めてたので、呆気に取られてると、
「今日電話が掛かってきて、バッグを無くした日本人を泊めていないか?て!バッグの中にアドレス帳が入ってて、日本語っぽい字だから日本人かもしれない、で、ここの電話番号が書いてあったから掛けたんですって!」

興奮してまくし立てるホストマザーに僕が、
「で、どこにあったの?」
と聞くと、こう答えました。

「Yホテルよ!」

続きます

158 :本当にあった怖い名無し:2010/11/10(水) 04:36:24 ID:wYjwHkbPO

最後です。

僕は次の日、早速授業前にYホテルへ行きました。
フロントで事情を話すと、ホテルの男性従業員が、緑色のリュックを持って現れました。
僕は感謝を告げ、中身を確かめました。
何も盗られていません。
僕はその従業員に聞きました。

「このバッグ、どこにありました?」

「2階ですよ。」

「2階?」

「はい、2階の公衆電話の下にありました。

一番右の。」


背筋がゾっとしたのを覚えてます。
リュックを無くしたのはカフェの店内です。
もし、仮に泥棒が店内で盗ったとしたら、僕がいつも使用する公衆電話の下になぜ置いたのか…

未だにうまく説明できる答えが見つかりません。


長文駄文失礼しました。

関連エピソード: