- 514 :本当にあった怖い名無し:2010/11/16(火) 12:29:57 ID:pWc6QZGC0
- 子供のころに不思議な体験をした。
家の前に 建設中の道路があり、その道路は長い上り坂になっていて 途中一本鉄道トンネルをくぐっていた。
なにぶん 建設中の道路だから交通量はほとんど無い、未舗装で一部砂利敷きの道。
当時 俺は近所を自転車で走り回っていたガキなわけだが、その自転車はブレーキが壊れていて、止まる時は 地面に足底をこすりつけ止まっていた。
ある日 俺は坂の上から自宅までノンストップで行こうと下り坂(かなり急)を猛スピードでブレーキの壊れた自転車に乗って駆け下りた。
自転車が鉄道トンネルにさしかかる。
その時 トンネル内に軽トラが一台駐車しているのが見えた。
でも 2車線のけっこう広い道だったし、ほとんど車も通らない道だし、横をすり抜ければ問題なし。 そう考えて ブレーキの無い自転車で、猛スピードでトンネルに突っ込んでいった。
その時、めったに来ないはずの対向車がきた。
それも こっちが路駐車両を避ける時、そこにさしかかるであろうという最悪のタイミングで・・・。
猛スピードで走るブレーキの無い自転車に乗った俺、目の前に迫る2台の車。
その瞬間 思わず目を閉じた。
衝撃は無かった。 2秒ほどして目をひらくと 俺は 無事鉄道トンネルを走りぬけていた。
どう考えても あの2台の車を避ける余地はなかったはずだ。
あのとき 何が起こったのだろうか。 今でも不思議だ。
ありえない場所、もう会えない人、今ではない時間、 幼い頃の不思議な記憶、 見えるはずのないもの。 そんな、怖くはなくても奇妙な経験を書き込むスレッド、 「不可解な体験、謎な話~enigma~」のエピソード置き場です。