キノコみたいなの

【匿名さんからの投稿エピソード】

小さい頃、正体はわからないんだけどキノコみたいなのが見えていた。
細いエノキみたいなのから、ちょっと幅広のまいたけみたいなのから結構いろんな形をしてた。
でも本物のきのことは違う。ほとんどは地面を歩いて移動するんだけど、中には飛んでいるのもいた。ちょっと色が薄いというか半透明ぽかったとも思う。

それが普通だったので3、4才の頃までみんなにもそれが見えているって思ってたんだけど、ある日、お友だちのMちゃんと遊んでいた時、「これってなんできのこに似てるんだろうね」みたいなことを話したら「なにそれ?」って変な顔されて、それから見えない人もいるんだと気付いた。そのことがあってこのキノコみたいなのの話は人にしなくなった。

高校入る前くらいまではそこそこ見えていたんだけど、今ではほとんど見かけなくなった。私が見えなくなったというより、キノコみたいなのがだんだん少なくなったんじゃないかと思う。あれは一体なんなのか人に聞いてもどうせ見えてすらいないし、今でも分からずじまい。他に霊感があったりとかは全然ない私の唯一の不可解な経験。

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