- 以前某所で少し話したことのある小5のときに友達と体験した、かわら置き場でのこと。
小学校までの通学路の途中にあった瓦置き場。
そこには5枚1組くらいに縛られた瓦の束が積まれていて、大人の背位まで積まれている場所も
たくさんあり危ないからとそこで遊んでるのが大人に見つかると叱られた場所。
でも、積まれた瓦の山が入り組んでて秘密基地みたいな感覚があってよく遊んでた。
そんな瓦置き場で変な道(広めの隙間?)を見つけた。
背より高く積まれた瓦で左右を囲まれた一人通れるくらいの道がずーっと続いてる。
たしかに瓦置き場は広かったけどせいぜい校庭の1/3くらいのはずなのにずっと奥まであるん。
さっそく一緒にいた友達と3人で進んでみることに。
はじめはみんな興奮気味にはしゃいでたけど、後ろを振り返っても入った場所が見えなくなってくると
3人ともだんだん口数が減ってきて引き返した方がいい気がするけど、
その言い出しっぺにはなりたくないという後に引けない空気。
道はいくら進んでも怖いことが起こるわけでもなく見た目も変わらない。
左右に積まれた瓦の隙間から向こうを見ることはできて、ときどき隙間から向う側を覗くと元の瓦置き場と
同じように積まれた瓦の景色が見えてちょっと安心する。
その隙間から何故か瓦の山と一緒に濃いグリーンのスポーツカーが置かれていたのを覚えてる。
先も後ろも同じ光景だから1人だったら前後がわからなくなってたかも。
そのうちに上り坂になって進む方に空が明るく見えた。2回坂を登ったあと見覚えのある場所に出た。
そこは家から学校へ通ってる通学路とは反対側。その辺にも友達が住んでるから、さほど遠くではないんだけど、
家からみて小学校の向こう側でおまけに川を渡った向こう岸側。
あれ?と思って振り返ると瓦の道なんて無くて背の高い雑草が茂ってる空き地で、草むらを歩き回ったときの
ような青臭い草のにおいがムゥッとした。それに夜になってた。
- >>435
あのあとは3人でわんわん泣いて帰った、とくに何も起こらなかった。
帰ったときの時間は夜の8時過ぎくらい。
学校帰りに瓦置き場に面した道から一直線に積まれた瓦や濃いグリーンの車がないか
気にして見ていたけど、それっきり。
前と違っていたとしても自分には分かりませんでした。
ただ、あんな時間に帰ったのに親にはあまり叱られなかったことが、少し変ということくらい。
怖くもなく何のオチもなくてゴメン。