悪寒

313 本当にあった怖い名無し [] 2011/07/12(火) 03:56:13.03 ID:GJup85hA0 Be:
小学校1、2年生の頃、母の故郷に帰省した時の出来事なんだが。
兄二人と母と一緒に母の祖国のバナナで有名な島国に行ったんだ。

俺が行った地域はまだ自然も多く、緑が綺麗な所だった。
あたりでも景色の評判が良い山に登山する事になった。
山の途中に滝と川があり、そこで家族で食事をとる事に。

時刻は夕方前。
食事を終え、兄二人と水遊びしていると急に悪寒が走った。

母の所へ急ぎ、こう言った「早く帰ろうよ」。
母は急にこんな事を言い出す俺に疑念を抱いたが、母も楽しんでいたのでもう少しゆっくりする事になった。

その時の感覚は今でも頭から離れない。
何か恐ろしい事が起きるような、何かにずっと見られているような。
そんな感覚だった。

その感覚に耐えかねた俺は母にしつこく帰ろうと言い続けた。
さすがに母も俺の異変に気づいたらしく、その日は早々と下山する事に。

後日聞いた話だが、その山にはドワーフやフェアリーが住んでいると地元民の間でささやかれる場所だった。

あの怖さは今思い出しても身震いする。
なぜそう感じたかは分からない。

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