- 5 :本当にあった怖い名無し:2011/02/25(金) 00:19:54.11 ID:i9EeLqLU0
- 急に思いだいたので書きます。
まだ、チン毛も生えてなかった中学生の頃の話。
俺の家のすぐそばは川が流れていて、全国的に見ても清流と呼ばれるような綺麗な川だ。
川幅は15mくらいなんだが、川を挟んで向かい側は山になっていて、街灯もなく人どうりもまったくない。
本当に田舎の山です。
その山が見える公園が家の近くにあるのだが、夜になるとよくそこで友達とくだらない話をよくしていた。
その中の話の一つに、山の中に火の玉が現れることがあるって話を先輩がしていたので、俺は半信半疑ながら
事の真相を確かめてみようと思い、同い年の友達と山を見張る計画を立てた。
ただ、ボーっと見るだけではつまらないので、人生初めての酒でも飲みながらゆっくり観察しようということ
になり自動販売機でビールを買ってスタンバイした。
初めて飲むビールは苦いだけでうまいはずもなく一口飲んだだけでもう嫌になったが、友達に悟られてはダサい
なと話題を変えるつもりで
『火の玉なんかでるはずがないよ』みたいなことを口にした。
次の瞬間、流れている川の真ん中でありえないくらい大きい火の玉というか火の柱が燃え上がった。
俺たちは、叫びながらその場から立ち上がった。
そのまま火の玉は山側にユラユラ向かいながら、人間が走る速度の何倍も速いスピードで山を駆け上がった。
どうしていいか判らずにただただ『すいません。すいません。』とその場で謝るしかなかった。
たまに実家に帰るけど、結構な頻度で向かいの山に火の玉が見えることがある。
ありえない場所、もう会えない人、今ではない時間、 幼い頃の不思議な記憶、 見えるはずのないもの。 そんな、怖くはなくても奇妙な経験を書き込むスレッド、 「不可解な体験、謎な話~enigma~」のエピソード置き場です。