- 472 :1/3[sage]:2009/10/10(土) 11:31:14 ID:gG7NfPNN0
- しょうもないのに長文ですが。
母親と山の方へドライブに行ったら、突然嫌な感じがした。
「この先に何か変なものがある」という直感だ。
すると、ちょうど目の前の橋の欄干に新しい花束があるのが見える。
「自殺か、あれのせいだ」と思ったら、なんだかすごく疲れてしまった。
止む無くそこでドライブを切り上げ、Uターンして帰宅することに。
そして倒れこむように自分のベッドにもぐりこむと
「あ、来る!やばい!」というような、またしても嫌な直感が。
頭が割れるんじゃないかと思うほどのすさまじい耳鳴りがしたあと、
体がガチガチに硬直。
「これが噂の金縛りか?」と驚いたが、
「でも動けないだけならどうでもいいや」と放置を決め込むことにした。
すると、体の内側からボコッボコッと何かが沸きあがってくる感覚がする。
湧水やマグマをイメージしてほしい。
あんな感じで、自分の内側で何かがボコリボコリとうごめいているのを。 - 473 :2/3[sage]:2009/10/10(土) 11:33:08 ID:gG7NfPNN0
- 骨も筋肉も無視して、体全体が波立ち、揺れて、膨らんで、しぼむ。
「金縛りってこういうのもアリなの!?」としこたま驚いた。
なんとかって名前の蜂に卵を産みつけられ寄生された青虫の気分だ。
このままじゃヤバイとは思ったけど、どうにもできない。
そして「これはもうダメかも分からんね」と思った瞬間、
バーン!と部屋のドアを開け(鍵かけてたのに)入ってきたのは
当時存命だった祖母だった。
「あせdrftgyふjkl!!!!!!」
大声で何かを叫び、私の側から何かをはぎとるようにして出て行く。
そこで、チャンスは今だ!と思い「おんどりゃー!」と気合を入れて
体を起こすことに成功した。
しかし、目覚めたはずなのに頭がぐわんぐわんする。
焦点がなかなか定まらない。
足元も酔っ払いみたいにおぼつかない。ただの寝起きとは何かが違う。 - 474 :3/3[sage]:2009/10/10(土) 11:35:59 ID:gG7NfPNN0
- だから、夢かどうかを確かめたかった。
ふらふらしながら階下へ降り、祖母の部屋へと直行する。
「今わたしの部屋に来たよね!?」と聞くと
「猫を部屋に閉じ込めんな!!!!!!」と怒鳴られた。
それは先ほど祖母が叫んだ言葉であり、
持っていったのは猫ということが判明した。
じゃあ、夢じゃなかった?
あの体験から10年たったけど、今でもボコッ…ボコリ…という
内側からの感触が忘れられない。
あのまま部屋に祖母が入ってこなかったらどうなっていたんだろう。
ちなみに部屋のカギは祖母の馬鹿力によって粉砕されていた。
体に残っていた違和感は夕食をとったら消えた。
ありえない場所、もう会えない人、今ではない時間、 幼い頃の不思議な記憶、 見えるはずのないもの。 そんな、怖くはなくても奇妙な経験を書き込むスレッド、 「不可解な体験、謎な話~enigma~」のエピソード置き場です。