- 251 :チュル(・、・)[sage]:2009/06/24(水) 02:51:19 ID:hyoHKMbD0
- 友達から聞いた話。
下校途中、学校に忘れ物をしたということに気付いたので取りに戻った。
まだ部活途中の生徒も沢山いて外では部員の掛け声が聞こえる。
でも友達にとってはなんだかそれがいつもと違う風景に感じたらしい。
なんだか夢でもみているような雰囲気でなぜだかちょっぴり怖くなったという。
とにかく急いで帰って早くゲームがしたい、と思ったので一回の教室まで足早に駆けて行った。
廊下を走っている時に背後で妙な違和感を感じたけれど気にせず走る。
もうすぐ教室に着くその時、誰かに呼び止められた気がした。
でも後ろを見ても誰もいない、気味が悪い。
だけど大丈夫だ、まだこんなに明るい、
それに校内には生徒がそれなりにいる、一人じゃない、大丈夫だ。
そう考えて教室の扉に手をかけた時だった。
「……」
耳の中で何かが動いた気がした。
いや、気のせいじゃない、何かがごそごそと耳の中で這い回っている。
虫だろうか?でも虫にしては異様にネチョネチョしている。
それが凄い早さでぐるぐると回っているのだ。
そのくすぐったさと気持ち悪さに身震いを起こし、
必死で耳の中に指を突っ込んでかきだそうと試みる。
でも取れない、何度やっても取れない。
そしてとうとう耳から血が出てしまい、痛みと恐怖で泣いてしまったそうだ。
その時にはもうあの原因不明の音は聞こえなくなっていた。
その後、友達は病院へ行き、治療をしてもらった。
あの謎の音の事も先生に相談し、見てもらったそうだが何も異常はなかったという。
ありえない場所、もう会えない人、今ではない時間、 幼い頃の不思議な記憶、 見えるはずのないもの。 そんな、怖くはなくても奇妙な経験を書き込むスレッド、 「不可解な体験、謎な話~enigma~」のエピソード置き場です。