- 587 本当にあった怖い名無し [sage] 2012/08/26(日) 12:21:13.20 ID:Ui33FVa+0 Be:
- お盆より前だったと思う。
すごく明るい朝で、もう七時は過ぎていたと思うけど、休日だったから布団の上で
だらだらしてた。
開けっ放しの扉に頭を向けて寝てたら、小さな足音が階段を上ってくる音がした。
凄く軽い小さな足音で、私は近所に住む甥っ子が来たんだと思った。
また遊んで攻撃が始まる!と思って、寝てるふりをすることに決め、俯せのまま
じーっとしてた。
階段を上がりきった足音は扉に近づき、こちらを覗き込む気配がする。
動いたら負けな気がしてじっとしていたら、気配がすっと動いて、またとんとん
と軽い音がして、階段を下っていった。
当時保育園に通っていた甥っ子は、大抵こちらが寝ていてもおかまいなく
「ねぇちゃん!」と叫んでダイブしてきてたので、ああ、あの子もちょっと
大人になったのね、とか思ってた。
一階に降りると母が1人で居た。
甥っ子が来たか尋ねたが、誰も来なかったと言う。
私がさっきの出来事を話したら、階段の所で母も何かがいた気配を感じたらしい。
お盆には早いけど誰かが来ていたのかもしれないねと言われた。
ありえない場所、もう会えない人、今ではない時間、 幼い頃の不思議な記憶、 見えるはずのないもの。 そんな、怖くはなくても奇妙な経験を書き込むスレッド、 「不可解な体験、謎な話~enigma~」のエピソード置き場です。