- こんなバカげた話と思うかもしれないけど
記憶が新しいうちに細かく書き留めておきたくて投稿。
うちには4歳と2歳の子がいるんだけど、こいつらはなかなか寝てくれない。
なので、ほぼ毎日のように、チビどもを車に乗っけてドライブすると車中で何時の間にか寝落ちしれくれる。
俺も車運転するのは嫌いじゃないので、この所業は苦にならない。
昨晩も9時半頃、いつものようにチビたちを
軽自動車の後部座席に座らせいつものコースを流していた。
でも寝てくれないんだ・・・orz
だからちょっと遠出しようと、いつものコースを外れ、国道を北上した。
と言っても、知らない道ではないのでスイスイと車を走らせた。
- 10分ほど走ったころだろうか。
道路に霧がかかって来た。
海沿いの国道なんで、時々こういう事はあるから全然気にしない。
そんな目の前に、突如紫の霧が現れたんだ。
なんだかわからんけど、紫色に光ってんの。
俺はネオンの光が反射してるもんだと思ってそのまま突っ切った。
すると、突然ハンドルに手ごたえがあった。
ガザザザザッって。
え??砂利道??
道路工事でもしてんのか???
俺はスピードを落とした。
で、見てみると案の定砂利道。
しかも何故かめっちゃ狭いし、車1台が通ってやっとこさくらいの幅しかないんだ。
- あれ?
工事にしちゃちょっと道が狭すぎるな。
それに俺、国道走ってたよな。
と思ってナビに目をやると、ナビが動作していない。
俺の車の位置を示す矢印は、例の紫の霧の手前あたりで止まったまま。
なんじゃこりゃ?と思って、バックミラーを見たけど
後続の車も来てなかったので一旦道路上で停車した。
であたりを見まわすと・・・
暗い、真っ暗。
街灯すら無い。
人の気配も無ければ民家の灯りも見えない。
勿論、他の車の往来も無い。
横は田んぼ。
とにかく暗いんだ。
とりあえず携帯で自宅の嫁さんに電話しようとするけど
携帯電話は圏外を示している。
この状況はいったい何だろう?
ちょっとパニくった。
- 後部座席を見ると、チビたちは寝入っている。
ちょっとほっとした。
起きてて、突然こんな暗かったらビビるよなあ・・w
しかし、何より先に、この子たちの父親なんだし
俺が冷静にならんと話が始まらないと言う使命感で、とにかく冷静になるよう、自分に言い聞かせた。
でもガードレールは無い、道は狭い。
しかも砂利道で真っ暗だし霧もかかってる。
この状況でバックすると田に落ちる危険度MAX。
こうなったら前に進むしかない。
でも・・前に進んでまともな道に戻れるのか?
しかもこのガタガタ道だとチビが起きるかも。
なんてことも考えたが、止まっていても始まらない。
ええい、その時はその時だ。
ちょっとした突撃兵の気分で車をスタートさせた。
進んでいくと、あることに気が付いた。
この道には轍がないんだ。
普通、車が通る道なら当然轍が出来る。
でも、まるで昨日砂利を敷いたように平坦な砂利道なんだよね。
やがて、少しだけ霧が晴れて来て、周りの状況が視認できてきた。
- わらぶきの屋根や、海岸線の松林っぽいシルエット。
ちょうど日本昔話で見るような家。
それがぽつりぽつりと並んでいる。
家の中は灯りがともっているような感じは無い。
はあ?なんじゃこの旧い建物・・。
確かに俺が住んでるとこは田舎だけど、ここまでじゃない。
時速20kmくらいで3分ほど走った。
道はヤバいくらいに狭くなって来ていて、軽自動車でなかったらとても通れない状態に。
しかも、道は海岸線へ向かっているみたいな方向。
もしかしてこの先って行き止まりじゃないのか?
もし行き止まりだったら・・。
つか何処だよここ。
さすがにビビリが入る。
また霧が濃くなって来る。
こりゃマズい・・かも。
手に汗がびっしょりになった。
見ると、目の前が紫に発光している。
あの霧だ。直感的にそう思った。
止まる、そのまま進む、どっちだと自問自答。
- 頭にふと、好きだった漫画が頭に浮かんだ。
かわぐちかいじの「ジパング」ってやつね。
俺はそのままアクセルを踏み込んだ。
パッと視界が開けたような気がして前方を見ると
前走車のブレーキランプが目について
俺はブレーキをかけ停車した。
目の前に停止していたのは白いセダン。
後ろにもヘッドライトを視認。
霧も完全に晴れている。
なんか涙が出てきたw
慌ててナビを見ると、あの紫の霧の場所から40km近く離れた交差点に俺は居た。
隣の県じゃん(苦笑)
でも、実走行距離は変わってないから変な感じだった。
ワープした感じw
だから帰って来るのが遅くなって今の時間というわけ。
あれ何だったんだろう。
でも、改めて思ったけど、オカ板で色んな体験見て来て、写メくらい撮れよ。
とか突っ込み入れてたけど、実際に自分がおかしな体験をすると案外パニックになって
何もできないもんだねww
幽霊の話でも何でも無いし、怖い話でも無いんだけど、不思議な体験だったので投稿してみました。
スレ汚しスマソ。