- 田舎のアパート住まいだった頃の話
社会人になってすぐの頃、何もない所に住んでいた
書店も近所には無い
夜は近くのサ店(漫画が沢山置いてあった。喫茶店以上レストラン未満の感じ)で過ごすのが多かった
オレの他には殆ど誰もいないくらい
- ただ途中から女が一人いつも来るようになった
オレより前に店を出る時もあれば、あとに出ることもある
店とオレの居るアパートの間のコンビニで見かけたりもした
ちょいヤン入ってる風な女だったが、つるんでるのは見たことなし
漫画の趣味が合ったのと、そもそもオレとその女以外殆ど店にいなかったのもあり、だんだんと話すようになってった
- 恋人とかそういう感覚はお互い無かったと思う
そもそもオレはブサメン
女は割合イケてた
ただ夜に何時間も店で漫画読んでる状況からして変わり者だったのかも
夏になりとうとうオレのアパートに遊びに来ることになった(女は五月頃から店に現れてたと思う)
- 若かったんだろうな
特に思い入れも無いのにヤることはヤるみたいな流れに
女が先にシャワーを浴びて次にオレ
そんなに長い時間入ってたわけじゃないと思う
ところがシャワーから出て
オレ「?」
女が部屋に居ないんだ
- 真っ先に考えたのは「あァオレ相手じゃそうだよな、帰るよな‥ 」
しかし部屋を見回すとどうもおかしい
女の服が脱ぎっぱなし
その日着てた白のタンクトップに青のショートパンツ、それに下着もそのまま
オレの服で無くなってた物も無い(だいいちサイズが全然合わない)
ハダカで帰ったってことか??
- ずっと読んでます。続けて下さい。
- でもドアに鍵が掛かってた
オレの鍵は有ったから外に出たら掛けられないハズ
窓は一つだけあるが外に面している
そしてオレの部屋は二階
- >>561
サンキュー
でもオカルトだかは判らんのだけどね‥ (汗
外壁に水道管だかの管が縦に這っていた
けれど窓からは遠い
届いたにしてもあまり頑丈には見えん
降りる手がかりに使うにはチト難しそう
- 窓はもう一つあったんだけど、それは風呂場の中なんだ
しかも廊下に面してる
人が出入り出来るかは微妙な大きさ
何よりそんとき風呂場はオレが使ってたし
- やや大きめの押入れにも、姿は無し
可能性としてはここに(イタズラで?)隠れたかとも思ったんだが‥
いったい何だったんだ??
急に不機嫌にさせた理由でもあったのか?
いやそういう問題じゃないか
色々考えた
- 幽霊か?
それにしちゃ服が残ってる
つーか存在感みたいのが生々し過ぎる
あれはそういうんじゃないと思う
じゃあ物盗りか何かか?
金も貴重品も失くなってなかった
目覚まし時計が失くなってた気もしたが、思い違いか自分で失くしただけかも知れない
これは殆ど意味をなさない違和感だった
- どうやって出て行ったのか?
女がオレの部屋の合鍵を持っているわけがない
出て行ったとしてもアパートの西側は行き止まり(田んぼと川しか無い)
アパートの前を通る一本道を行くしかないけど、途中コンビニが一軒建ってる
いくら田舎で夜だと言っても、ハダカで通るのは難しい
そもそもくどいようだけど鍵が掛かってた
本当に煙のように消えたとしか‥
- 説明不足
店へはアパートの前を通る一本道を東へ200メートルくらい
間にコンビニがある
西が行き止まり
それから店でも女を見なくなった
家も知らなかったし捜すのムリ
誰かに聞くことも‥しなかったなァ
六年経った今もあれは何だったんだろうと思う
- 一つ質問。
その女性に触れましたか?手とか肩とか。
- 普通にサテンの店長とかに話し振ると思うけどな・・・
って、地震だよ@柏
- >572
手は触れたかも知れないし触れなかったかも知れません‥
肩を抱いたりとかは、ありませんでした
>573
いつも小額で長時間粘っていた立場上、どことなく店長が怖く感じられていて、あんま話し掛けたりの関係じゃなかったんです‥
そういうのも含めて若さの未熟でした