雨戸

697 本当にあった怖い名無し [] 2012/04/11(水) 09:03:36.68 ID:NKEBU4r30 Be:
俺がガキのころに同居していたオバサンが亡くなった。そのオバサンは大変俺の事を可愛がってくれた人だったんだが
遠くに引っ越してしまい亡くなる前はめったに会えなくなっていた。もう結構な年齢だったので亡くなったのは仕方がないと思った。
で、家が遠いもんで両親がまず先発隊として出発し、俺は家の戸締りや犬の散歩などもあるので翌日ほかの親戚と告別式に出ることにした。
その夜、明日は朝早くに家を出なきゃと思いつつ犬の散歩に行き床に就いた。
そして何時ころかはわからないが俺の部屋の雨戸がガタガタ音を立てているのに気がついて目が覚めた。
でも「あー、風が強いんだなー」ぐらいに思ってまた寝てしまった。翌日の朝、告別式に行く前にまた犬の散歩に出た。
「そうそう昨日の夜は風が強かったよなー」と思って散歩をしていたのだがあることに気が付いた。
普通雨戸がガタガタするくらいの風が吹けば路上にはゴミや落ち葉が散乱しているはずなのにそれが無い。
さらに寝る前の散歩と今の散歩のときもほぼ無風。ということはあの雨戸ガタガタは何なの?という事。
俺はその足でオバサンの告別式に向かったのだがあの雨戸ガタガタはオバサンの
「アンタ、私が死んだのに何で来ないのよ」という知らせだったのではなかったかと思っている。

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