- 自分的には不可解な話。
高二の時、クラスの友達へ手品を見せた。
引いたカードを当てる、ただそれだけで、枚数も多くない中から、しかも都合いい並べ方した中から引いてもらうヤツで、
タネは簡単なものだった。
でも友達がタネ見破れなくて、悔しがったのが面白くて、何度もやって見せた。
「明日自分も持ってくる」
よほど悔しかったのか、そう言って友達は帰ってった。
次の日、友達が開封されてないトランプ持ってきて、「この中から一枚引いて」と言ってきた。
(なんだろ、きのうの自分のタネとおんなしかな・・ でも並べてもいないしな)
とりあえず引いてみた。正直ジョークか何かで、手品の「演技」でもするのかな、と思ったくらい。
「戻したら自由に切って」
(あれ? やっぱ手品「ごっこ」かな・・ )言われた通りにしてみた。でも友達、「これだ」と、見事当てたんです。
- その後、何度繰り返しても当てられた。
友達に背中向け、体で隠して切っても、関係ない。ドンピシャ当てられちゃう。
その日は結局、見破れなかった。
次の日もやってたら、他のクラスメイトも寄ってきた。
「これでやってみて」
友達が持ってきたのと違うトランプが差し出された。これで多分出来ないハズ。そう思ったんです。
でもダメだった。誰がランダムに何度切っても、当てられる。キズとかで憶えてる? みんなそう考えたけど、それらしいキズも無かった。
引いたカードは引いた人だけが見て、すぐ束に戻す。それでこれでもかと混ぜ合わす。そしたらようやく友達へ渡す。
友達は全部裏返したまま、テーブルいっぱいに広げて、「ん~~」とふざけたように手を翳す。それで、「これだ」と必ず引いたの当ててしまう・・
つまんない話で、ゴメン・・
多分(と言うか絶対)手品だとは思うんだけど、クラスの誰も解からなくて、誰か解かる人いないか聞いてみたい・・
一日で仕入れてきたってのも、なんか不可解だった。