- 713 :本当にあった怖い名無し[sage]:2010/01/27(水) 12:11:56 ID:hm/A1+zh0
- 今から20年ほど前の高校1年の頃、ある日学校から帰る途中にあった出来事です。
当時僕には同級生の彼女がいました。
いつもは彼女と一緒に電車で帰るんですが、その日は彼女が風邪で学校を休んでいて
僕はひとりで電車に乗っていました。僕がドアの近くに立っていると、そばに小学3年ぐらいの
女の子1人と男の子3人がいました。その女の子が僕の彼女に瓜二つだったんです。
彼女は全体的に体の色素が薄い感じで、色白で髪も少し茶色、瞳も深緑だったんですが
その女の子はそこも同じで、まるで彼女をそのまま数年若返らせたような感じでした。
彼女には妹もいてないので、ひょっとしたら親戚かなとも思いました。
その女の子は男の子たちに軽くいじめられてるというかイジられてる感じで
何も言い返さずにじっと耐えてる姿が、また彼女の雰囲気にすごく似ていました。
僕は不思議な気持ちでずっとその子に見とれていました。
それを不審に思ったのか、その子もちらちらとこちらを気にしてるようでした。
僕は地元の駅に着いたので、仕方なく電車を降りました。
その子たちはそのまま降りずに行ってしまいました。
もちろんどこで降りたかわかりませんが、彼女の家と同じ方向でした。
つづきます - 714 :本当にあった怖い名無し[sage]:2010/01/27(水) 12:13:26 ID:hm/A1+zh0
- 数日後、元気になった彼女が学校に来たので、そのことを話しました。
そんな年頃の親戚はいないということでした。
やっぱり他人の空似なんだなと思っていると、彼女があっと言いました。
そういえば昔、電車で同級生の男の子3人に何かイヤなことを言われたことがあったと。
そしてその時近くに学生服のお兄さんが立っていて、じっとこっちを見つめていたので
男の子たちをやっつけてくれないかなぁと期待していたと。
お兄さんの顔は覚えてないけど、何回か目が合ったことと
片手に白い筒のようなものを持っていたのを覚えていると言うのです。
彼女に似た女の子に会った日、僕はたまたま画用紙を丸めて手に持っていました。
カバンに入らなかったので、手で持っていたんです。
僕も彼女もわけがわからなくて、偶然にしては出来すぎてるねと話をしていました。
ひょっとしたらもう一度出会う運命だったのかもねなんて言ってました。
その彼女は今では僕の嫁です。子供は今、小学3年です。女の子です。
僕にはまったく似ずに色素の薄さまで嫁にそっくりです。
あのとき会った女の子にもそっくりです。
おわります
ありえない場所、もう会えない人、今ではない時間、 幼い頃の不思議な記憶、 見えるはずのないもの。 そんな、怖くはなくても奇妙な経験を書き込むスレッド、 「不可解な体験、謎な話~enigma~」のエピソード置き場です。