母親への電話

561 :本当にあった怖い名無し[sage]:2010/01/13(水) 17:33:27 ID:VPfSzyDk0
去年の話なんだけども、混線、なのかなあ…

その日は、夜に家族で外食しようってことになってた
でも自分はバイトがちょいとばかり長引いたから、一人だけ現地集合だったのね
一応場所は調べてあったんだけど、途中道が解らなくなって母親に電話かけることにした
数コールの後、向こうに繋がった気配

でも、やけに静かなんだよ。向こうが。
電話ってどうしても周りの音が入るじゃない。雑踏とか話声とか。そういうの全然なし
焼き肉屋に居る筈だからもっとガヤガヤしててもいいのになーなんて思った
それでもとりあえず店の場所聞こうと思ったときに、違和感を感じた
普通、知り合いの、っつーか携帯に登録してある親しい奴から電話きたらだよ
繋がった瞬間何か一言言わない?「どうしたの」とか「はーい」とか
完全に沈黙なんだよね。静けさに躊躇った時間もあるから、その間に一言くらい入ってもいいのに
で、ここでやっとおかしいなと思った
こっちは登録した番号にかけてるんだよ。今まで何回もかけてきた番号に。
母親の悪戯かなとも思ったんだけど、こんな訳解らんからかい方する人じゃないし
困ったやら好奇心が湧いてくるやら、いっそ相手が何か言うまで待ってやろうって気分になった

実際沈黙が続いたのはほんの2、3分だと思う
フェードインするように雑音が聞こえてきた
耳を澄ませてみると息遣いなんだよね。「ハア、ハア」って感じの
うわやばい変態さんか?なんて身がまえた。しかも段々音が大きくなってくる
流石に怖気づいて切ろうとした瞬間、

「…にじゅうさん、にじゅうよん、にじゅうご」

それだけ言って電話が切られた。押し殺したような女性の声だった。

直後、履歴から同じ番号にかけ直してみると、あっさり母親につながった
未だに何だったのか分からないし、なんのカウントなのかも分からない
ただ当時22歳だった自分としては、残りの寿命を宣言された気がしてgkbrしてる

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