- 俺は生後まもなく(2週間以内)の記憶がある。
憶えているのはベッドとその横で添い寝している優しそうな女。
生後間もない俺はこの女に親近感というかぶっちゃけ好きだと思った。
多分母親に対する感情だろう。
暫くぼーとしていると、突然ドアをばーんと開けて、恐ろしい形相の年取った女
とそれより若い女が怒鳴りながら部屋に入ってきた。
俺(生後間もない)は本能的にこの二人は怖いし嫌いだと思った。
その後の記憶はない。
この記憶の意味がわかったのはそれから30年以上後のことだ。
盆休みに嫁と実家に帰省したとき、俺の母親が嫁にこんな昔話をはじめたからだ。
俺は生後数日後に産院の中で誘拐され騒ぎになったらしい。
すぐに同じ産院の中で俺は発見されたわけだが。
誘拐の犯人は中絶するために入院していた水商売の女性だった。
子供を堕したもののやはり子供が可愛く、たまたま生まれたばかりの俺を見かけ
つい自分のベッドにつれてきてしまったらしい。
つまりあの時怒り狂って部屋に来た二人は、助産婦と俺の本当の母親だったわけだ。
でも俺にはこの女性を責める気持ちはまったく無い。
というか、その後のこの女性の人生が幸福であったことを祈っている。
ところでこのことから考察すると生後間もない乳児にもある程度の判断力があるような気がする。
すなわち、人間の男女の判別・老若・喜怒哀楽恐怖の感情・好き嫌い などだ。
- 憶えているぜ。
あのとき婆さんと二人で怒鳴り込んで来ただろ?
ていったら、俺の母親はびっくりして目を丸くしてたよ。
- >>188
私の友達も生後間もなくの記憶がある。
ベビーベッドでぐるぐる回るおもちゃを眺めながらなんだ?なんだ?なんだ?…
って延々と思ってたんだって。
胎内記憶の話とかもあるし、案外あるんじゃないかな?
特に誘拐なんてすごい体験したから印象的だったのかもね。
- >>187
すごい。私は歯が一本しか生えていないときの記憶からしか無い。
なので1歳くらいか?
家族みんなで食事をしていたら、早く食べ終わった
4歳年上の兄が歯磨きをし始めた。
私は食事がまだ済んでいなかったんだけど
兄の歯磨き姿を見て、自分も歯磨きをしたいと訴えた。
それをみた両親が「あらあら、歯が一本しか無いのに
すぐお兄ちゃんのマネしたくて」と言って笑っていた。
記憶はそこからスタート。
- 子供は生まれた直後はすごく意識が晴明なんだって。
だからその時間に見つめたり、オッパイをあげたり(まだろくすっぽ飲めないけど)、触れ合ったりするのがものすごく大事だって、母親学級で言われた。
子供はその間の記憶があるから、3歳くらいでものが言えるようになったら、『あの時のこと覚えてる?』って聞いてみなさい、って教わった。
ただし、何遍も聞いちゃだめ、記憶が想像で上塗りされてっちゃうから、ここ一番という時まで待てって。
- >>187
同じ女として、ちょっと切ない話だった
自分もその水商売の女性の幸せを祈るよ…
- ヤボな事言うけど、偽記憶症候群というのがある。伝聞から再構成された記憶。
これは結構強烈な印象を植えつけ、現実と区別がつかなくなる。アメリカでは、虐待関連の裁判で結構問題になってる。
皆さんの記憶が確実に偽記憶だと言うつもりは無いが、気をつけた方が良いのも確か。