- 240 :本当にあった怖い名無し:2009/11/18(水) 17:30:48 ID:tP6seeLV0
- 昔我々が子供のころは、ファミコンが流行してた。もう、流行と言うより「普及」に近かった。
俺らのところでは、ファミコンといえば一家に一台あるもんという感覚だった。
ファミコンを囲んで遅くまで遊ぶのを禁止してる地域だったから、というのもある。
そんななか、祖父が亡くなったのをきっかけにママンがRPGを忌避するようになった。
ドラクエ1のゲームオーバーのシーンが、頭をよぎるようになったらしく
しだいに「こんなインド人が作ったようなもんしてるからジイジがしんだ」みたいな
ことを言うようになった。
ちなみに、インド人がプログラミング等を請け負ったりする商習慣は当時まだ無かった。
インド人が引き合いに出されたのは、また別の意味でだろう。
とうとう、次に来る日曜日に両親でファミコンを片付ける算段がついた。
以前から、二学期からはファミコンをしないみたいな不穏な話が匂わされてた。
しかしそうなったら、ソフトを持ち出して友達の家でファミコンするしか手段が無くなる。
そしてそれは、先述の事情から獣道みたいな選択肢だったんだ。
来週以降のソフトの無事もわからんし、お先真っ暗になった。
- 241 :本当にあった怖い名無し:2009/11/18(水) 17:31:31 ID:tP6seeLV0
- ファミコンが無くなるということは、ゲームができなくなるだけじゃない。
友達の輪にも、入りづらくなっていくことを意味してたんだ。
だが、小学生の子供にとって親がこういう行動に出たらどうしようもなくて当たり前。
別の学年には、現代だったら捕まるような回数と内容の苦情電話を
○天堂にしまくってたグループもあったほどファミコンは全盛期を迎えてた。
狂った個人(昔のモンペア)じゃなく、圧力団体気取りのグループが出現してたのは
今の「心の溜め」をもってしても考えたくない末期的なファミコン事情だ。
ともあれ、本題。俺たちがファミコンの危機を知った日、姉が一芝居打つイタズラを思いついた。
そのイタズラというのは、狂言超常現象。まずRPG版のドラえもんをスタンバイする。
プレイしてた人も居るだろうが、あのギガゾンビを倒しにいくゲームだよ。
ファミコン雑誌にも、のび太の石化とか魔界編とかスリリングな記事が載ってた。
あのゲームの新しいセーブ枠に、姉の名前を入れた女主人公でニューゲームを始める。
ゲームをすすめ、戦闘シーンで放置する。
そして、予め用意しておいたサンダルで姉が縁側から庭の隅に出る。
縁側の、音がしないスポットは前から心得てたし縁石にゴムゾウリがあれば
外には誰も出ていないという先入観があるからな。
姉はムシメガネをポケットに入れてる。虫や葉を見に出たというウソのためだ。
- 280 :本当にあった怖い名無し:2009/11/20(金) 16:18:14 ID:5mMijyHx0
- >>270
先日は、アクセス規制になったんだ。途中で。時間帯が時間帯なだけに、おぞ気がしたよ。ブルった。しびれた。それじゃ、メモパッドより続きを。
そして、俺は外へ遊びに行く。一緒に居たら、どうしても笑い顔になってバレるからだ。
姉はミネルヴァ神みたいに冴えていた。
子供のころは、家のカギは持たせてもらえなかったから必ずママンか他の誰かが一緒に玄関まで来る。
その間に、何か覚られたらアウツだけど俺は無事にやりとげた。
顔を極力合わさずに走って出るだとか、頬の内側を噛んで表情を制御するスキルなども備えていた。
自信も勝算もあったし、事実それは成功した。
近所の駐車場(今は立体駐車場と平たいけど清潔な感じの雑居ビルになってる)での中当て(ドッジの亜種)を
堪能して、日が落ちる前に帰って来た。
家では、意外なことが起きていた。それは、奇妙な論争だった。
姉の言い分:センダイには、誰も来なかったし呼ぶ声もしなかった。
他の家族の言い分:センダイも隈なく探し回ったし、姉が居たところも確認済み。
この件、姉がセンダイに出ていたことを前提に両者がぶつかってるところに注目。
ファミコンの電源は、普通に落されていた。それ以上の無体もなかった。
- 281 :本当にあった怖い名無し:2009/11/20(金) 16:19:48 ID:5mMijyHx0
- 論争の内容は、服の汚れから縁の下や家の外は有り得ないとか「本当はどこに居たのか」の一点に尽きた。
ちなみに、その庭から外へ出るためには塀を登る用事ができるので服を汚さずには出られない。
探しても呼んでも見つからなかったこととサンダル履きだったことを合わせて、姉が外へ出たとの結論。
そして、家族に言えないことをしてるのかとの点が論点だった。
そうなっても、姉はファミコンを使ったイタズラに対してカマをかけていると踏んでた。
肝心の部分(庭に出ていた動機)は隠してたし、俺も取り決め通りに
「姉がセンダイに居るから、ゲームを続けたまま遊びに行った」で通せた。
9割以上、本当のことだったしな。
けどファミコンより先に、センダイが禁止になった。ちょっとした開かずの間だな。
時折、大人の手で掃除はされてたみたいだが。
後年、俺の中学の頃に没したF氏がロリコンだったのを知って戦慄した。
アゴから湧き出る♪サムラーイアーリーがー♪戦慄を恥ずかしめる♪
そうでなくても、「世にも奇妙な物語」の再放送で恐竜VS人間のゲームソフトの話に
人一倍おびえてた俺らだ。確かあの時期の再放送、「プリズナー」もやってたよな。
アタマお花畑の母方祖母の教えと学校生活とのギャップのせいで、低学年のころから
迷信には随分と耐性が出来てた俺らでも、びびったもんだ。経た体験が余人とは違うw
- 282 :本当にあった怖い名無し:2009/11/20(金) 16:21:28 ID:5mMijyHx0
- ちなみに、そういうイタズラをしたのはそれが始めてではない。
暗がりにゾイドのプラモを置いて、ママンの叫ぶ声を食卓(強制勉強のフィールド)から聴いたこともある。
「追跡」という再放送のテレビ番組に着想を得てガムと泥水で人面石を設けたこともある。
それに、今となってはあの件の下手人がF氏だったとしても受け入れられる。
姉の子供に手を出さなければだがw
だって、迷信馬鹿ども※でもF氏でもなかったら何?
F氏の見えざる手があったのなら、姉の帰還に尽力してくれたにせよそうでなかったにせよ
かつて崔氏の倍達がピストン堀口の霊に五段突きを捧げたように俺はF氏の霊に
ジポのヒトガタと紙銭を専用の炉のようなもの(雇用保険の専修学校で友達から受贈)から捧げたい気分だよ。
お前らも、友達の家とか行くときは気をつけろよ。センダイですら、開かずの間かもしれんのだから。
隣家の2階から丸見えの開かずルームなんて、ちょっと珍しい存在かもしれんけどなw
あと、人から物を奪うのは止せ。最後の一花、どんなふうに物を悪用されるかわかったもんじゃないからw
※俺が幼稚園に上がる前、「な」「ま」「ほ」の○の方向を覚えられないと手が右に曲ると脅された。
今だったら、あんまり子供にノーシーボ効果を与えたら福祉バタの世話になるというのに・・・。
- 283 :本当にあった怖い名無し:2009/11/20(金) 16:26:31 ID:5mMijyHx0
- ちなみに今、すぐ隣がセンダイ。正確には、エンガワを隔ててはいる。
大人になってから、除草剤や落ち葉のときに降りて作業したことはあるよ。
空間系に詳しい板住人の意見、あれば聞きたい。
- 286 :本当にあった怖い名無し[sage]:2009/11/20(金) 16:51:02 ID:iomoKdVY0
- くそ長い割りにはすげえ意味不明
ていうか、そもそもセンダイとかいうのが分からんかったりして…
- 288 :本当にあった怖い名無し[sage]:2009/11/20(金) 17:30:31 ID:aZwGKqPJO
- センダイとは屋敷の日本庭園じゃないか?
- 289 :本当にあった怖い名無し[sage]:2009/11/20(金) 17:52:08 ID:Fm0y5IC6P
- おれも解読できなかった…
- 290 :本当にあった怖い名無し[sage]:2009/11/20(金) 17:56:55 ID:NGajLLqS0
- 姉の策略の意図が分からんよねw
親にファミコン禁止されそう→姉が策略を立てる→(何故か)ファミコンの電源を入れたまま何やらやろうとする
ここまでは理解できてるはず…
- 291 :本当にあった怖い名無し[sage]:2009/11/20(金) 18:21:18 ID:FPXJOTBF0
- ID:5mMijyHx0の家でファミコンが禁止されそうになった。
ファミコンが使えなくなる前に姉弟でいたずらをしようと計画。
誰もいないのに勝手にファミコンの電源が入っていたら驚くだろう。
姉は親の反応を見るため、庭に隠れる(アリバイとして外に遊びに行ったことにして虫眼鏡を持っておく)
親が突然帰ってきた場合芝居ができない弟(ID:5mMijyHx0)は邪魔にならないように外に遊びに行く。
弟が外で遊んでいると親が帰ってきたので一緒に家に帰る。
家では弟達以外の家族と姉が口論していた。
姉はセンダイ(縁側の、音がしないスポット。開かずの間。物置のような場所?)に隠れていたが、家族はそこに姉はいなかったと主張。
姉がセンダイの不思議空間から帰ってこれたのはF氏のおかげ。
掻い摘めばこんな所か
- 325 :姉ゲーム男:2009/11/21(土) 13:02:28 ID:rSk7koaS0
- センダイは、庭の一種だよ。普通の庭と違う点は、家の中へしか行き来できない点。
普通の庭なら、家の中にも行けるし敷地の外へも行けるだろ?
あと、出入り口が縁石みたいなのから下りて行くタイプなのも特徴だな。
イタズラのコンセプトは、姉がゲームの中に入ってしまったというもの。
そのゲームはRPGだったけどFFみたいなアクティブターンじゃないから、放置してもやられない。
そのイタズラ自体は、大成功したんだよ。その瞬間に立ち会えなかったのは残念なほどにな。
イタズラの動機は、ファミコンによる遊び納めだな。
ファミコンとゲン担ぎのコラボレーション、それに対しては親がピリピリするから俺たちも気を遣っていた。
だからファミコンを取られる前に、最後にゲン担ぎとファミコンとをコラボしてイタズラしたんだよ。
NHKの「みんなの歌」で「メトロポリタン・ミュージアム」が放送されてて、それがアイデアの源にもなったよ。
文体についてだが、思い出しながら書くと面白いやら怖いやらで頭がテンパるんだよ。ごめんな。
アゴパンチとか大山倍達とかサムライアリとか戦慄をはずかしめるとか、意味不明な話が多くて申し訳ない。
ジブン、フルコンもドラえもんもバキも鬼束ちひろも大好きです。
- 336 :本当にあった怖い名無し:2009/11/21(土) 20:09:06 ID:SDRvfroI0
- >>291
ファミコンの電源については、俺も姉も居たんだし勝手に入ったと思うアホいてないだろ。
あと、あの件で外出したのは俺だけだし姉もセンダイから出てない。
隠れた場所も木と茂みのカゲだ。
音も通るし、不思議なスポットでも何でもない。
しかし、そこに潜んでいた姉を大人たちは発見できなかった。
近くから覗き込むだけで、そこに人が居るかどうかなんか判別できる場所だよ。
だから、このセンダイが長らく出入り禁止になってたんだよ。
ついでだが、隣の仏間では1993年の秋に
仏壇がいつの間にか仕舞われてたことがある。
ライトアップされ親戚達を迎えていた状態から、気付けば
いつもの閉じられた状態に戻っていたんだ。
誰も、衝撃の瞬間を見ずに済んだのは幸いか。
構いたがりで、よく洗濯のことで母と衝突していた祖母も
このときばっかりは仏壇を片付けるような隙は無かった。
夕方の再放送の「北斗の拳」で、ちょうどゴッドランド編をしていた頃合だ。
仏間とセンダイの位置関係はわかるよな。たまに、実家を離れたくなるぞ。