- 226 :本当にあった怖い名無し:2009/11/18(水) 05:45:52 ID:18/ZOB/JO
- 怖かったけど、ギャア!って程ではないのでここに投下します。
私は関東某所の泡姫でした。おかげさまで忙しくさせてもらっていたのですが、ある日暗い男性のお客様に当たりました。
私たちは接客前にそのお客様がネットを見てきてくれたのか、来店してから写真で選んでくれたのか、前にも来てくれたお客様が裏を返してくれたのか知ることが出来ます。
しかし、自己申告なので初めてなのにボーイさんに「以前にもこの姫には入浴したことがある」と言えばそのように伝えられます。
(初回だと姫についてのアンケートを求められるのでこの手を使う方は結構います)
その男性は『初めて』と私は聞かされました。
ですから
「はじめましてぇ」
と明るく挨拶したのですが、向こうは一向に乗ってきません。それどころか個室に入るなり
「俺、前にも入ったんだけど」
とおっしゃいます。
申し訳ないけど私は1日3~5人の接客をします。しかもその店には2年以上在籍していたのでいつ会ったのか皆目見当がつきませんでした。
とにもかくにも1回、することしましてちょっと休憩です。
そこで彼は「末期癌の母親を看病しているんだが、看病が辛い。母親のことは好きなのに早く死ねばいいと思ってしまうんだ」と私に告げてくれました。
結構、こんな人に言えないことを告白されるお客様は多く、私は下手に言葉でなぐさめません。
体で慰めます。 - 227 :本当にあった怖い名無し:2009/11/18(水) 05:49:02 ID:18/ZOB/JO
- すると彼が上位のとき、突然湯舟の蛇口からお湯が溢れ出しました。
あらかじめ湯舟はお湯をはってあるのですぐにお湯がこぼれ始めます。
一番恐ろしかったのはザーザーお湯が流れてその音が大分煩いのに彼は気にするふうがなかったことです。
私が蛇口をしめたのは彼との2回目が終わった後のことです。
そのお湯、その後入らざる得なかったけど無茶苦茶怖かったです。
もちろん彼が帰ってから塩を山のように撒いたことは言うまでもありません。
(何せ40年近く売春に使われてる建物ですし、彼のように嫌な感じを運んでいらっしゃるお客様もいるので塩は常備品です笑)
それから2ヶ月、念願叶って目標額も貯まり、退店することになりました。
その日の最後の接客は以前お湯の出た例の部屋。(私のお店は部屋を固定してくれません) - 228 :本当にあった怖い名無し:2009/11/18(水) 06:00:41 ID:18/ZOB/JO
- つづき
それから2ヶ月、念願叶って目標額も貯まり、退店することになりました。
その日の最後の接客は以前お湯の出た例の部屋。(私のお店は部屋を固定してくれません)
別に普通の初めてお会いするお客様で特に問題もなくスムーズにナニをいたしておりました。
すると、急に
カラ、カラ、カラ、カラ、カラ、、
湯舟の蛇口が動き出しました。そしてお湯がジャーっと。
- 230 :本当にあった怖い名無し:2009/11/18(水) 06:05:17 ID:18/ZOB/JO
- このお客様は「お湯うるさいね」と行為を中断してくれました。
正直、来た!と思いましたがお客様の手前怖がらせてはいけないので
「締めが緩かったのかな」
とかなんとか言いながら私は元栓を締め直しました。
しかし、行為を再開してもお湯はまだぽたぽたと垂れていて止まる気配はなく、それどころかだんだんぽたぽたの感覚が狭まり、またジャーっとなりそうな予感。
そこでダメ元、
「今良いトコなんだから静かにしてよぅ」
と声に出して蛇口に言ってみました。
半分ふざけた感じで、お客様の気を悪くしないように。
すると、ぽたぽたはピタッと止まり、それ以降お湯が勝手に出ることはありませんでした。
話はこれだけです。
もう退店して半年、あのお風呂がどうなったのか気になるところです。
ありえない場所、もう会えない人、今ではない時間、 幼い頃の不思議な記憶、 見えるはずのないもの。 そんな、怖くはなくても奇妙な経験を書き込むスレッド、 「不可解な体験、謎な話~enigma~」のエピソード置き場です。