- 548 :本当にあった怖い名無し:2009/05/07(木) 09:26:25 ID:NmitrcwP0
- うちの書斎には神棚があります。
神社で買ったお札やお守りをその棚にあげ、一年の終わりにはロウソクをつけて「1年間ありがとうございました」と手を合わせます。
そのお札がある日、風も無いのにパタッとじゅうたんの上に落ちたことがあります。
「あら?」不思議に思った母は、それを拾うとまた元の場所に戻しました。
それから5分と経たないうちに、当時5歳だった弟の「ぎゃぁぁっ」と泣く声が書斎から響いてきました。
驚いた母が駆け寄ると、なんと風も無いのに大きなクロゼットが弟の背中に圧し掛かっているではありませんか!
「きゃあ!」驚いて慌ててそのクロゼットを押し上げてみると、そこはさっき御札の落ちていた場所でした。
母は、首をかしげながら盛んに弟に訊ねました。
母:「なんで風も無いのにあんな大きな棚が倒れたの? 乗っかって遊んだの?」
弟:「違うよ」
母:「それじゃ、ドアを開けて引っ張ったりしたの?」
弟:「してないよ」
弟の話ではクロゼットの前に背を向けて座ってブロックで遊んでいたら、突然後ろから倒れてきたという。
母:「そんな…」
確かに弟は、背中から押される形で下敷きになっていたのでした。
「あーあー。せっかく御札がこの場所は危ないって教えてくれたのに、その教えを無駄にするやつ…」
とか、散々言われた母だったが、やっぱり不思議です。
ちなみに御札が落ちていた場所は斜め前方。
普通に落ちても斜め前方にあるクロゼットの前には落ちる筈がないのです。窓は閉まっていた。風もない…。
それからは御札が落ちていたら、きっとそれは何かを教えてくれているのだと思うようにしています。
ありえない場所、もう会えない人、今ではない時間、 幼い頃の不思議な記憶、 見えるはずのないもの。 そんな、怖くはなくても奇妙な経験を書き込むスレッド、 「不可解な体験、謎な話~enigma~」のエピソード置き場です。