- 830 :本当にあった怖い名無し[sage]:2009/04/11(土) 13:56:14 ID:v3Du4TUr0
- あまり怖くないけど、とにかく変な感じだったので記録代わりに書く。
3月末、近畿地方のある山の中に行った。
撮影とか調査とかしながら川を遡った。邪魔にならないように、岩にもたれて
立ってたら、ずんって地響きがした。その後もずーん、ずーんってゆっくり揺れる。
地震ってほどでもないし、遠くの工事現場から発破の振動が伝わって
きたって感じでもない。(それは、以前経験した。)
他の連中は、揺れを感じてる奴と感じてない奴がいた。
しばらくして、先行して下見してたカメラマン助手が帰ってきて、見たことない
大きな鳥を見たって言った。山の上ぎりぎりを、さっと飛んでたらしい。
ワシとかとは全然違って、胴体の割りに羽が小さい感じがしたって言う。
まあ、サルかなんかを見間違えたんじゃないかってことになった。
その後、上から降りてくる釣り人に会った。禁漁区なんだけど。
普通、密漁者はこそこそして顔も見せないんだけど、その
おじさんはものすごくほっとした顔をして近づいてきた。
奥の沢で釣りをしてたら、向かい岸の大きな岩がぐらって横に揺れたって言う。
見間違えたかと思って釣りを続けていたら、川の水が一瞬すごく透明になって、
底の岩とかが全部浮いて見えたんだそうだ。その後も、見たことないような
魚の影が見えたりしたから、頭がどうかなったのかと思って引き上げてきたという。
キツネに化かされてるかもしれんと言って、カメラマンからタバコもらって
ふかしながら降りていった。
後から気づいたんだが、カメラマン助手が見たっていう鳥と、釣り人が見たっていう
魚の姿が似ていた。
「胴体が丸い」「すごくすばやい」「頭が大きい」っていう共通点があった。
なんだったのかよくわからんが、こんなこと初めてだったんで書いた。
ありえない場所、もう会えない人、今ではない時間、 幼い頃の不思議な記憶、 見えるはずのないもの。 そんな、怖くはなくても奇妙な経験を書き込むスレッド、 「不可解な体験、謎な話~enigma~」のエピソード置き場です。