- 329 :本当にあった怖い名無し[sage]:2009/04/29(水) 20:47:53 ID:gAWUjDZN0
- 3.4年前親父が倒れたと、実家青森の母からの連絡をうける。
翌日、バイトの休みをとり一週間ほど帰郷。
原因は脳出血、命に別状は無いとされたが言語障害と右半身麻痺で要リハビリ。
一段落つき再び上京し、最寄の駅から自宅への帰り道。
ある程度交通量の多い道しかもお昼時ではあったが、その時歩道には俺一人。
下を向きいろいろ考えながら進みふと前を見ると片方の足を引きずって向こうから
オッサンが歩いてくる。
いつもは何とも思わないオッサン、街にでれば一人や二人目にするオッサン。
だが親父の事もあり今回ばかりは人事ではなく思うところがあった。
「親父もこんな感じになるんだろうか、もっと酷いのだろうか」とね。
そして、その片方の足を引きずったオッサンとすれ違う瞬間
オッサン「親孝行してないねぇ」
時間が止まった。一瞬にして全身鳥肌。絶句。
あまりにとっさの事で俺からでた言葉は「は!?」のみ。
他にもオッサンは何か言っていたようだが大型のトラックが横を走り抜け
何も聞こえなかった、思い出せない。
何故かその場にいる事が怖くなり足早に去ってしまった。
そんな俺の唯一の不思議体験。
ありえない場所、もう会えない人、今ではない時間、 幼い頃の不思議な記憶、 見えるはずのないもの。 そんな、怖くはなくても奇妙な経験を書き込むスレッド、 「不可解な体験、謎な話~enigma~」のエピソード置き場です。