- 俺が中学の時に当時は交流のあった埼玉の親戚の家へ遊びに行ったんだ
その時親戚に「怖い場所があるから一緒に見に行こう」って言われて着いていったんだよ
行った場所ってのはそいつが通ってる中学校の近く林にある小さな祠なんだけど
木が生い茂っているから昼間でも暗くて不気味だったのを覚えている
- すまん、書き溜めてないから遅いかも
で、実際に祠に着くと狐(お稲荷様?)の頭がなかったり
誰も手入れしていないのか祠がぼろぼろだったりで
かなり薄気味悪かった
ただ、親戚が言うには別にいわくつきとかではないらしいので
不気味なもののそこまで怖くもなかった
祠の周りもかなり狭いからすぐに飽きてそろそろ違う所に
遊びに行こうってなった時に親戚がそれを見つけて話かけてきた
「おい、あれって藁人形じゃない?」って
- 言われた方向を見ると確かに藁人形が刺さっていた
よくよく見ると他の木にも釘を刺した跡がたくさん残っていたので
相当な数の藁人形が前はあったのかもしれない
見た瞬間はさすがに縮み上がった、人間が人間をここまで憎むことがあるのかと
怖くなったので帰ろうと言ったんだけど、親戚は
「おい、これ燃やしちゃおうぜw」
と言ってライターのオイルをかけ始めた
(親戚はサバイバル好きのためいつもこんな感じのものを持ち歩いていた)
- 祟られるんじゃないかと諭したが、親戚は
「大丈夫でしょ、幽霊じゃあるまいし。それに祟られるならこの藁人形の
対象だろうから祟られるとしても俺らじゃないでしょ」
と言っていた
たしかにそれもそうかと火をつける親戚を見ていた
山火事(山ではないが)になるとやばいってことで燃え始めてすぐ帰ったんだけどね
帰り道に親戚と、明日藁人形がどうなっているか見てみようって話になったので快諾したんだ
その日の夜は藁人形の話でかなり盛り上がったのを覚えている
藁人形も五寸釘も初めて見たとか、どこまで憎いと呪おうと考えるのかねとか…
- >>181
火事になったらヤバいってんなら燃え始めてすぐ帰んなよwww
- そして次の日、祠に着いてすぐ俺らは昨日のこと、そして今日来たことを後悔した
昨日燃やした藁人形は予想通りそのまま黒くぼろぼろになっていたんだが
その隣の木に藁人形が2つ刺さっていた
藁人形は急ごしらえのようでかなり作りが荒い感じだった
俺は「やばいよ、昨日2人で来たことを見られていたんだよ」とかなり怯えていたが
親戚は「たまたまだろ、昨日も人の気配なんてなかったし」なんて言っていた
それでも二人とも怖くなってその日は早々にその場を後にしてゲーセンでも行って
気分転換しようという話になった
- 俺らは自転車でその祠まで行っていたのでそのまま自転車でゲーセンへ向かったんだが
その道中でかなり背の低いカーブミラーを見つけた
向きもおかしいので変だなあと思いながらその横を通ったときミラーに自分の姿が映った
ミラーに映った自分の姿を見た瞬間思考が止まった
俺はその時ママチャリに乗っていたんだが、誰かが女座りでうつむきながら
俺にしがみつくように乗っているのを見たんだ
ミラーに映るのは一瞬だし、何かの見間違いだと必死に考えても怖くて
後ろは振り向けなかった
- ゲーセンに着いたときに親戚にその話をしたら
「そんなところにカーブミラーなんかないぞ、ましてあそこは直線だろう」と言われた
それを聞いたときは祠でのこともあって腰が抜けるほど怖かった
ゲーセンからの帰り道は一本しかないため否応にもさっきの道を通るしかないのだが
さっきの事があったため俺はかなりびくびくしながら走っていた
さっきのカーブミラーの所を通るときは怖くて下を見ながら走っていたが、
ちらっと見ると親戚の言う通りカーブミラーはなかったし、ミラーなど必要のない直線の道路だった
「さっきのは怖がっていたから何かと見間違えたのかな」と考えながら走っていたら盛大にコケた
- 幸い怪我は軽かったがさすがにそれ以来あの祠へは近づいていない
一番不思議なのは藁人形を燃やしたのは親戚なのに、俺にだけ報いがきたことだ
なお、10年以上たった後日談だがその林で白骨死体が見つかったらしい
自殺だと聞いたが、おそらく俺が体験した話とは全く関係ないだろう
以上、文才がない上に予想以上に長くなってすまん
埼玉県在住の方で見に行きたいという人がいたら記憶の範囲で
場所を書くので是非今もその祠があるか見に行って欲しい
そして今も藁人形が刺さっているかを確認して欲しい
>>182
結果火事になってないからw