- 436 本当にあった怖い名無し [sage] 2012/05/15(火) 17:20:41.13 ID:XJ1VJr4iO Be:
- 小さい頃、さっちゃんという友達がいた。さっちゃんの家は親が変わった人で、身なりも綺麗とは言えなかったので虐めに近いことをされていた。家が向かいなものだから仲良くしていたけど、今思えば私はさっちゃんのことをあまり知らない。
小学5年の時、さっちゃんは学校に来なくなった。そんな折、担任から呼び出されて、さっちゃんは喘息で遠くの病院にいると聞かされた。
担任は私ともう一人の友人に、さっちゃんへの手紙を書いてほしいと言うので承諾した。二人で書いた手紙を担任に渡して、さっちゃんから返事が来るか、さっちゃんが帰ってくるか待っていた。
けれど、卒業式の日になってもさっちゃんは帰って来なかった。何度か担任に聞いたけど、さっちゃんの事はまるで無かった事になっていた。
交流が途絶えた間に、さっちゃんのお母さんもいなくなっていて、お父さんは新しい奥さんを迎えていた。
私の家族はまだ、さっちゃんを憶えているけど、さっちゃんが何処へ行ったかは今でも解らないままだし、卒業後も年賀状で交流があった担任はさっちゃんの話題にはノータッチなので謎のまま。
小学生時代の実体験なのですが、さっちゃんは元気なのかなって気になる時が今でもあります。
ありえない場所、もう会えない人、今ではない時間、 幼い頃の不思議な記憶、 見えるはずのないもの。 そんな、怖くはなくても奇妙な経験を書き込むスレッド、 「不可解な体験、謎な話~enigma~」のエピソード置き場です。