- 812 本当にあった怖い名無し [sage] 2012/03/10(土) 17:08:26.60 ID:xaNsG8SB0 Be:
- 祖父母と曾祖母の住む家に泊まったときの出来事
曾祖母は大体85~90くらいかな。はっきりした人で、耳が遠いけど元気な人だった。
変わった習慣のある人で夜中に一度、黒砂糖を舐める。懐中電灯を持って歩くので小さい頃は不気味だった。健康法か何からしい。
黒砂糖は台所にあるんだけど、居間と台所は摺りガラスの引き戸で区切られている。
居間に泊まることが多かったので懐中電灯の明かりで目が覚めることは良くあった。
この日は布団の中で眠れずにゴロゴロしていると、懐中電灯の明かりが近づいてくるのがわかった。
懐中電灯の明かりが台所の入り口から向かいの壁まで、居間から見て左から右へ光が凄い速さで移動して壁にぶつかる音で止まった。
床を這う高さで、人が持っている高さじゃないし、曾祖母にしては速過ぎる。ミニ四区くらいの速さだった。
私は曾祖母が懐中電灯を落として蹴っ飛ばしてしまったのかと思ったけどそうではなかったらしい。
落ちていた懐中電灯は玄関の靴箱脇にある非常用として常備しているごつい懐中電灯だった。
玄関も居間と摺りガラス入りのドアを挟んで隣なので懐中電灯の明かりは良く見える筈だ。
人が居た気配もなかった。とりあえず玄関へ懐中電灯を戻して布団へ戻った。
暫くして曾祖母が黒砂糖を舐めに来てなんとなくほっとした。
読みにくい文章で申し訳ない。
ありえない場所、もう会えない人、今ではない時間、 幼い頃の不思議な記憶、 見えるはずのないもの。 そんな、怖くはなくても奇妙な経験を書き込むスレッド、 「不可解な体験、謎な話~enigma~」のエピソード置き場です。