オレンジの光

279 :本当にあった怖い名無し[sage]:2010/12/15(水) 18:04:41 ID:tS6Tm7ms0
18年住んだ家を離れる時の話

築18年だから、そんなに痛んでないし、まだまだ全然普通に住める家だったんだけど
兄が結婚する事になり、父が2世帯で済む事を考えて家を建て替えると言いだした

昔から「廊下のドアを開く音と、スタスタとこちらにくる足音が聞こえて、驚かせてやろうとこっちから突然ドアを開けてみたら誰もいなかったw」みたいな
事が起こる家だったんだけど、住み心地は良かった
まだまだ全然平気なのに、と思う中で、嬉しそうに立て替えた後の家をこうするああすると家族が盛り上がっていて
私は家が可哀想になって、ペットに時々話かけちゃうみたいに、家の柱なでながら「ごめんねー。皆悪気はないんだよー」みたいな事いわずにはいられないレベル

結局引っ越し用に近場のマンションに住んで、家は全部荷物持ち出され、翌日取り壊しって日を迎えた
私は翌日学校だったし、立ち会えないから、夜に家を見に行った
電気水道ガス止められて、家はもう完全に沈黙してて
裏口に回ってドアをあけた。当然もう鍵なんてかかってない

そしたら、いつものあがり口、スリッパを履き替えてる所に、バスケットボールくらいの大きさのオレンジの光が、床上5~10センチの所に浮くみたいな感じでそこにあって
そのままスーっと家の中に続く廊下に流れて言って消えた。時間にして数秒。2,3秒かも
ジジジジ‥‥みたいな音が聞こえてたかもしれないのを覚えてる
びっくりしたけど、もう悲鳴あげるとかそんなんじゃなくて、そのまま後を追って家にはいった
廃墟みたいになった室内、コンセントのカバーとかもハズされて、壁に名残の四角い穴があって、そこからコードがはみでてる状態の家の中にはなんにも残って無かった
暫くその壁に背中あずけて体育座りして周りをみたけど、もう出てこなかった

あれはなんだったのかな?

関連エピソード: