- 40 :本当にあった怖い名無し[sage]:2010/09/19(日) 09:57:59 ID:VynNIJ+rO
- 携帯からなんで読みにくかったら流してください。
前年度の冬の話。
当時、自分は高校三年。学校が駅前にあり、バイトも駅前の店
でしてた。移動は基本、雪や雨が降ってないと自転車だけど、
東北の冬真っ盛りなんでバイト帰りはバスだった。で、だいた
い2月半ば頃。いつものバスに乗り込んで、家の近くまで来た。
自分はバスに乗るとき、なるべく窓際に座るようにしてる。乗
り物酔いするから。その日の窓からの風景が奇妙というか…お
かしかった。いつもならあるはずの家が無い。建物が無くなっ
てた。乗り物酔いするから窓の外をよく見てるんだけど、上の
空なことがほとんどだから、風景なんて全然覚えてないことが
多い。だからその日は、「気づかないうちに空き地になってた
のかな?」って思って、家に帰ってから聞いてみた。
自分「あそこが空き地になってた。今気づいた」
母「前からでしょ。あんた本当に何も見てないね」
そうか前から空き地だったか。
そんで次の日、またバイト帰りにおんなじバスに乗って同じ道
で帰った。したら普通に家があった。昨日の今日だったからさ
すがに気づいて、また家に帰ってから聞いてみた。
自分「あそこに家普通にあった。ビビった」
母「は?普通にあったでしょ」
でも、自分は昨日の会話とか全部覚えてる。その話もあわせて
したら、「そんなこと話した覚え無いよ」って言われた。
次の日の朝にバスに乗らないで、歩いて登校。その空き地だか
家があるんだかあやふやな場所に行ってみた。したらやっぱり
家があった。でも、あのときは本当に空き地だった。看板も立っ
てて、地元でよく見る不動産の名前も電話番号もその看板に書
いてあった。1日分の夢でも見てたのか自分…。
ありえない場所、もう会えない人、今ではない時間、 幼い頃の不思議な記憶、 見えるはずのないもの。 そんな、怖くはなくても奇妙な経験を書き込むスレッド、 「不可解な体験、謎な話~enigma~」のエピソード置き場です。