- 372 :本当にあった怖い名無し[sage]:2010/08/20(金) 02:53:34 ID:6KRD81H8O
- 空気読まず携帯から失礼。
普段ROM専で投稿は初めてだから不備があったら申し訳ない。
因みに全く怖くなく微妙だが、妙に忘れられない話。思い出しながら書いてたら長文になってしまった。
私が小2の頃、クラスを仕切りたがる女子がいた。その子を仮にAとし、その頃仲の良かった友達をBとする。
当時クラス中でAを中心に呪いが流行っていた。私やBも例外ではなく、Aに手や腕に赤ペンで簡素な魔方陣というか印や線を書いてもらい楽しんでいた。今思えば胡散臭さプンプンだが当時は誰も疑ってなかったし、担任も特に問題はなかったのでガキの遊びと黙視していた。
呪いはテストの点が良くなるとか有りがちなものから霊が見えるというものまで結構あった気がする。しかも定期的に呪いをしなければならなくて、私達はほぼ毎日Aに書いてもらっていた。確か私達がやっていたのは霊が見えるってものだったと思う。
ある日私は夢を見た。運動会中に運動場の隅で何をしたかは忘れたが、何かしたら突然B29みたいな戦闘機が現れ周りはあっという間に火の海。街も無惨な姿になって私は家族とA一家と瓦礫の下で戦闘機が去るのを必死に願っていた。
あまりにリアルで怖かったので翌日Bに夢の話をした。そしたらBも同じ夢を見たと言ってきた。吃驚して細部を聞いてみたが、全く同じものだった。
私達は呪いの成果だと興奮気味にAに夢の話をしたが、Aは多少引いたような微妙な反応だったのを覚えてる。
続く→ - 373 :本当にあった怖い名無し[sage]:2010/08/20(金) 03:08:46 ID:6KRD81H8O
- 続き→
そんなことがあったある日、給食前の手洗いを律儀にしていた私達は生徒で溢れた手洗い場で順番を待っていた。
ふと何か違和感のようなものを感じて横を振り向くと、Bの数歩後ろの位置に泡で出来た人の形をしたものがいた。
人と分かる明確な線はなく中心部から人の形に広がってプチプチと泡が消えていくというか…説明が難しい。とにかく明らかに人でも霊でもないものだった。
怖いとかはなかったが泡人間の後ろにある女子トイレや、トイレから出てくる子達が透けて見えたりしていた。
特にスロー再生とかなってるわけじゃないのに周りの音が聞こえなくなって時間が止まったような感覚だった。そして気が付くと泡人間は此方に向かってゆっくりと歩き出していた。
続く→ - 374 :本当にあった怖い名無し[sage]:2010/08/20(金) 03:14:30 ID:6KRD81H8O
- 続き→
長くてごめん、これで最後
あ、と思った瞬間に後ろにいた子に手を洗うよう急かされた。我に返って泡人間の方を見てみると何もなかったし、周りの音も普通に戻ってた。
急いで手を洗ってBにこの事を言うと、Bは手を洗ってる私の後ろに火で出来た人がいたと言っていた。それらは霊だと思わなかったが私達は着実に霊が見えるようになってきているのだと興奮した。
Aにもこの事を言ったら、霊が見えるまであと少しだと言われ特別な印を書いてもらった。
結局のところ、私達が見えたのはこれだけだった。
それから変なものが見えるという子が出てきて親も何か言ってきたのか問題になり呪いは打ちきり。
呪いはもともとAがクラスの中心になりたいが為に作ったものだったようだった。
その後すっかり冷めて呪いもやらなくなったが、もしAの呪いを続けてたら何かが見えてたかもしれない。
微妙ですまん、ふと思い出した泡人間が不思議で気になって仕方なくなったので書いてみた。
今は全くの零感です、たぶん。 - 375 :本当にあった怖い名無し[sage]:2010/08/20(金) 03:27:45 ID:6KRD81H8O
- >>372 A一家ではなくB一家。
A一家も一応幼なじみなので面識はあるが夢はB一家だった。
因みにAもBも今は疎遠、私はヒキニートで変態。
ありえない場所、もう会えない人、今ではない時間、 幼い頃の不思議な記憶、 見えるはずのないもの。 そんな、怖くはなくても奇妙な経験を書き込むスレッド、 「不可解な体験、謎な話~enigma~」のエピソード置き場です。