- 60 :本当にあった怖い名無し[sage]:2010/02/14(日) 23:27:04 ID:aKfbYE0X0
- 不可解と言えばこんな経験がある。
親類の葬儀で茨城に行った時の事だけど
俺の役目は「通夜で夜通し番をする」だったので
昼間は特にする事が無く、近所の散策などをして時間を潰していた。
やがて陽も落ち、周囲も薄暗くなったので
親類の家に戻ろうと川沿いの道を足早に歩いていた。
しばらく歩いていると、不意に川の土手に緑色の何かが居るのが目に入った。
「カッパーーー!?」
不意打ちだった。
恥ずかしい話だが、心臓が大きく脈打ち、過呼吸まで起こしてしまった。
先にオチを言えば、緑色のジャージを着た爺様が
鍬を使って川の土手を掘り返していただけという話。 - 61 :本当にあった怖い名無し[sage]:2010/02/14(日) 23:28:20 ID:aKfbYE0X0
- 次の日、一通り葬儀も終わり
納骨するために親類一同で墓地までの道を歩いていた。
俺は列の後方で両親相手に「そう言えば昨日、この先でカッパを見た」等と話をしていた。
やがてその場所に差し掛かり
「ちょうどこの辺りだな、オチを言えば何処ぞの爺様が...」
その場所を見て、俺は言葉を失なった。
川は3面コンクリートで固めれれていて爺様が掘り返せる様な場所は何処にも無い。
と言うか薄暗がりで見た景色と全然違う
川を挟んでこちら側は今見ている景色と同じ、記憶どおりの場所に自販機と金物屋があった
しかし川向こうの景色が全然違う。
土手は言うに及ばず、記憶に残っている木(多分柿)も無いし
今でこそ見えている民家も影も形も無かった。
「あー、俺化かされたわ...多分」
俺はため息混じりに両親に告白した...今から6年ほど前の話。
ありえない場所、もう会えない人、今ではない時間、 幼い頃の不思議な記憶、 見えるはずのないもの。 そんな、怖くはなくても奇妙な経験を書き込むスレッド、 「不可解な体験、謎な話~enigma~」のエピソード置き場です。