- 610 :本当にあった怖い名無し[sage]:2009/05/08(金) 22:47:44 ID:RaSC9hC10
- 先日、工事現場に交通整理のバイトに行ったときの話。
その日は、今の時期には相応しくない炎天下で、路上で突っ立ってるには過酷な環境でした。加えて、車両の往来もなくなり、やや頭がぼーっとしていた昼下がり。
私の脇を誰かが走り抜けた気がして、はっと我に返り、周囲を確認したんですが特に異常なし。まあ、仕事柄、そこまで気を抜ける環境でもないし、気のせいだと思ったのですが…
いたんです。人の形をした、真っ黒な何かが。私のすぐ横に。
うまく説明できませんが、全身影のように真っ黒で、子供くらいの大きさの、立体的な影法師といった感じです。走るような動作をしていますが、その場から移動するわけでもなく、ずっと私の横にいます。
それが何なのかよくわからず、一瞬じっと考え込んでしまいましたが、異常な現象であると思い至ったころ、すーっと消えてしまいました。
さほど気にもせず、仕事を続けていると、今度は道路沿いの民家の窓ガラスに、同じ黒い影が映りました。やはり私の隣ですが、ガラスに映るだけで直接は視認できませんでした。
何なんでしょうね。これは。
ありえない場所、もう会えない人、今ではない時間、 幼い頃の不思議な記憶、 見えるはずのないもの。 そんな、怖くはなくても奇妙な経験を書き込むスレッド、 「不可解な体験、謎な話~enigma~」のエピソード置き場です。