もう一人の自分

618 :本当にあった怖い名無し[sage] :2006/01/12(木) 23:58:12 ID:BTRkW9a40
ちょっと不思議な出来事。
それは去年の夏のこと。外回りの仕事が終わり事務所にもどってくると、
同僚がニヤニヤしながら写真を渡してきた。見ると水着の女の子が写ってる。
俺「なにこれ?」
同僚「とぼけんなって。その子がお前の名詞と一緒に持ってきたぞ。」
俺「いや、ほんとに知らないんだけど」
同僚「わかったから。こんど紹介しろよな。」

その子の話を聞いた同僚の話だと、海でナンパされて一日楽しくすごしたのに、
住んでる場所やなんかは教えてくれず、名詞だけ渡されてすぐいなくなって
しまったらしい。だから名詞に載ってる仕事場に会いにきた、と言ってた。
その同僚もだれか名詞を悪用してるのかと思い、事務所にある社員旅行のとき
の写真を見せたそうだが、間違いなく俺だったそうだ。
その後は写真の子がたずねてくることはなかったので、本当に俺かどうか確認
することができなかった。
それともう一つ似たような出来事がしばらくしておきた。

つづく

620 :本当にあった怖い名無し[sage] :2006/01/13(金) 00:15:58 ID:9u4E87Y80
つづき
それから二ヶ月ぐらいたった頃。また外回りの仕事に先輩と一緒に行った。
で、事務所に戻るとみんなの態度が冷たい。
先輩と二人「?」としてると、上司に呼ばれた。
なんかミスでもしたか?と思って行って見た。やっぱり怒ってる。

上司「お前さぼってたろ」
俺「さぼってません。営業先に確認してください」
上司「お前を見たやつがいるんだよ!」
俺「は?そんなはずないんですけど。先輩もなんか言ってくださいよ。」
先輩「たしかにこいつとは一緒でしたよ。なにかの間違いでは?」

それで上司の話だと、ほか外回りのヤツが渋谷駅で女子高生イチャついてる
と報告をうけたらしい。それも複数人から。
そいつらから話を聞くと、顔はもちろんその日着ていたスーツの色やネクタイ
の柄まで一緒だったそうだ。
これだけなんだけどね。べつにオチや後日談はない。

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