- べつに怖い話ではないけど、書いてみる。
二ヶ月くらい前の出来事。
内容はよく覚えてないけど、自分が殺される系の、
すごいグロい夢を見て目が覚めた。
自分は金縛り体質で、そのときも体が動かなかったから、
声を絞り出す感じで必死に悪夢から抜け出したのを覚えてる。
布団のすぐ横にアイロンがけ用の小さい机があって、
一人暮らしの俺はそれをちゃぶ台代わりに使っているんだが、
そのとき、悪夢から覚めてほっとした気持ちで、なんとなしに机の下の辺りに目をやったんだ。
つづく
- つづき
するとちゃぶ台の下で、黒いひもの塊みたいなものがゆらゆら動いてるのが見えた。
おばあちゃんが編み物してるような毛糸の塊あるじゃん
あんな感じのビジュアルなんだが、糸はぎっしり巻かれてる
んじゃなくてゆるくまとまってる感じ。
俺はちょっとギョッとして、なんだろうと思ってジッと見つめてた。
目が慣れてだんだんはっきり見えるようになって、
間違いなく糸の塊だと思った。
しばらくすると、糸の塊はちゃぶ台の天板に吸い込まれるようにして消えていった。
- そんだけです…
金縛りから覚めたてだったから、なんだか境目のモノが見えたのかなあ?
と曖昧に納得したけど…なんだったんだろ
30年近く生きてきて、変なものを見たのはこれがはじめてです。
- まっくろくろすけだ
- ああ、言われてみれば、消え方とかも似てるっちゃ似てますねw