- オチも無い話ですまんが。
俺は東京で、彼女が京都で、遠距離恋愛1年半。
会えるときに会うって感じで、2週間ぶり、1ヶ月ぶり、
1ヶ月半ぶり、2ヶ月ぶりとか、いつも不定期。
んで、京都に行くと、いろんなところで会うおっちゃんがいる。
最初に会ったのは京都駅から川端を散歩していたとき、ちょっと先からやってきて、
ふと目が合って、俺をジロっと見る、デコにアザのある60代くらいのおっちゃん。
1人で歩いていて、メガネで頭が薄くて、通り過ぎる瞬間にもジロっと見られた。
背が低いから、俺を上目遣いで横目で見ていた。ちょっと距離を空けて。
俺は、「なんで俺を見るんだろう…誰かと似てるのかなあ…」とかしか思わず。
それが記憶にあったのか、それから2ヵ月後くらいのときに、
今度は四条のあたりで人通りが多かったんだが、ふと前方を見ると、
20m先くらいでそのおっちゃんと目が合って、おっちゃんが「ぎょっ!」
みたいな顔して、人ごみに紛れたのか、すっといなくなった。
その時は、「観光地だし偶然もあるよなあw」ってしか思ってなかった。
しかし、以後、俺が京都に行くたびに、どこかで必ず会う。
京都市内だけではなくて、遠出して天橋立に行った時も、橋の向こうで目があった。
またおっちゃんは、「ぎょっ!」とした顔で、俺もそうだったかもしれない。
俺はおっちゃんを目で追ったが、人が多くて、すぐ見失った。
- 最近は、昨年の11月末。
石清水八幡宮に午前の早めに行た。人が増えてくる前に。
そこで、参拝して、モノレール(ケーブル)で降りてきたら、そこでまた…。
おっちゃんはこれからモノレールに乗るところで、すれ違う瞬間に俺を見て、
また「ぎょっ!」とした顔で、そそくさとすれ違った。
ちょっとして後ろ振り返ると、もういないから、モノレールを見たが、
車内にいるのは発見できなかった。
服装とか雰囲気は、この世の者としか思えなかったし、
でも偶然にしても何度も会いすぎだし、俺は不定期で京都に行ってるし、
そのあたりが自分では理解できず、いまだによくわからず。
今年から、彼女の姉が東京転勤につき、彼女が東京に来る機会が多くなるので、
俺が京都へ行くことが減るので、おっちゃんに会えないのが少し寂しいかも。