594 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/06/27 17:38
小学生のころ、私はよく祖父母の家に遊びに行っていた。
家の近所には貯水槽があった。
安全のため鉄格子で蓋をしてあり、その上からさらに金網をかぶせてある。
鉄格子も金網も赤茶色く錆びていて、
溜まっている水も暗く濁っており、縁には藻類が繁茂している。
背後にはすぐ雑木林が茂っていて、薄暗い場所だ。
今思い出しても気味の悪い場所であった。
だが、当時の私はかぶせてある金網に乗って
トランポリンのように飛び跳ねて遊んだりしていた。

ある日、ふと水の中を見ると、ぼんやりと白くて長いものが見えた。
不思議に思い、目を凝らすとそれは人間の腕のように思えた。
色は真っ白。肩から先のみで、肘の関節が45度くらい曲がっている。
そして先端には菱形のシルエットがうかがえた。

ここまでだと普通かもしれないが、
水の中のそれは一際異彩を放つ特徴を持っていた。

物凄く長いのだ。

腕だけで当時の私の身の丈ほどもあろうかという長さだ。
そしてゆらゆらと揺れている。
私は棒切れを手にとり、金網の隙間からそれをつついてみた。
軽い。まるで手ごたえがないようだった。
しかし型崩れすることもなく、やはり動きは腕のようであった。

腕が現れたのはその日一日のみだった。

青い手首

497 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/06/26 03:27
ネタではありません、実際の体験談です。長いんでウザイ方はスルーしてください。

世田谷区立某小学校での出来事
入学して1年は戦前から有る古い木造校舎で過ごしました。
2年生になって木造校舎建て替えで自分のクラスだけが
他の校舎と離れた体育館脇のプレハブの仮校舎で勉強することになりました。
一番近いトイレは体育館の近くの離れにあり、昼間でも薄暗く、男女兼用で
汲み取り式の為、何時も異臭が漂っていました。
便壷への転落事故が過去何度も有り、低学年は個室に入ることを禁止されてましたが
新しい校舎の便所が遠く、良く女子もその便所の個室で用を足していました。
ある日の休み時間トイレに逝くと真ん中あたりの個室が1つ閉まっていました。
イタズラ好きの自分は女子が入ってると思いその個室の戸を叩いたり、
「お~い誰が入ってるんだ~」と叫んだりしたのですが、中からは返事は帰ってきませんでした。
戸も引っ張ってみたんだけど鍵が掛かってるらしく開きませんでした。
その後もその個室だけが戸が閉まっており、幾度となく戸を開けようと引っ張りましたが
開きません、何かの故障で閉鎖してるんだなと思いました。

498 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/06/26 03:30
1週間くらいして休み時間に用を足しに逝くと、その個室の中から
「カラカラカラ」とトイレットペーパーを引っ張る音が聞こえてきた。
自分は怖くなり立ちすくんでしまいましたが、A君が「誰か入ってるの?」って聞いたら
個室から「鍵が開かないの助けて」と返答が有りました。
声の主は直ぐにクラスのN美って判りました。彼女はおとなしい子で今思えば陰鬱な子供です。
B君が直ぐに先生を呼びに逝き、大人2人かかりで戸を引っ張って無理矢理開けました。
個室の中はすごい事になっており、床一面にトイレットペーパーが散乱していて
トイレットペーパーにはところどころに血が付いていました。
N美は呆然として便器にまたがり立ちつくしていました。
直ぐに先生が保健室に連れて逝き、その場に残された自分たちは怖い物見たさに個室に入ってみました。
臭い便壷の中を覗くと何と! 青い手首が干からびたウンコの山の中から生えてたんです。
3人ともものすごい勢いで教室に戻り、その事をみんなに話しました。
そしたらクラスのほとんど香具師が見に行き目撃しました。
みんなで出した結論はあれは粘土の作り物だという事になりました。
それにしてもリアルでとうてい小学生には作れそうも無いようなものでした。
翌日N美は何事も無かったかの様に登校してきましたが、幾ら聞いても覚えてないと返答するだけでした。
個室のほうも翌日には使用禁止の紙が貼られ、男子も女子もそのトイレは怖くて使わなくなりました。

499 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/06/26 03:31
時が過ぎて冬になり漢字の書き取りをしていたときに
教室の真下あたりから「どすんっガラガラ」と静かな教室に音が響き渡りました。
崖が崩れるような音です。外もみましたが何事も起きてないようです。
先生も小さな地震でもあったんだろと言ってました。
春休みにN美は真相を語らぬまま転校していきました。
噂ではM沢病院に入院したとも聞きましたが・・・
3年の夏休みになり2学期から、できたての新校舎に移ることになっていました。
夏のプール授業に逝ったらちょうどプレハブを壊しているところで、
プール授業が終わってみていると床のコンパネを外してました。
2~3枚外したところで、怒鳴り声が聞こえ現場は騒然としてきました。
何事かと思い工事のオッサンを振り切り駆け寄って床の下を覗くと
2mX5mくらいの大きさで深さ2mくらい陥没しており
陥没してる土の中から骨と思われる白いもの多数と、なんとあの青い手首がみえました。
これも10人くらいクラスの人間がみています。
その後の話では陥没したのは防空壕で、
出てきた骨は防空壕とは関係ない相当古い人骨だという事を聞きました。

誰も入れない個室に入っていたN美の行動は?
そしてあの青い手首は何だったのでしょうか?
今でも謎です。

糸冬

トンネルの穴

376 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/06/24 21:12
友人の車に便乗して峠へ出かけた。

真夜中いくつかのトンネルを通り過ぎる。
その一つにちょうど大人の頭の高さくらいに四角い穴が並んでいるものがあった。
友人が変な声を出す。
野良着のようなものを着た痩せた男がその穴深く頭をつっこんで、じっと立っていた。
車が近づいても身じろぎもしない。
「気味悪いな、こんな夜中に」
「帰りもいたりして・・・・・」友人と笑って通り過ぎる。

二時間ほど走りまわった帰路、男はまだそのまま立っていた。

ただそれだけ。

夢の男の子

329 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/06/23 23:02
昔、なんか変な夢を見た。

なんか自分は、なにもない、真っ白な空間みたいなところにいるのね。
そしたら、学生服の夏服(自分の学校のじゃなかった。)着た男の子?が
なんか、縄跳びしながらこっちくるの。
それで、私の真横を、私をじっと見ながら通り過ぎていくの。
それが、延々と続いていくの。

あ、書くの忘れてたけど、その男の子の顔が異常だった。
どんな風に異常だったか忘れたけど、とにかく異常だった。

黒い天井

279 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/06/22 19:32
金縛りはちょくちょく経験してた厨房のころの話。

夜なかなか寝付けなくて、なんとなくぼぉーっと天井見てた。
部屋の電気は消してるけど、部屋のデカイ窓のおかげで
真っ暗闇にもならず、なんとなく天井の木目なんかを見てた。

そして、いきなり真っ黒になった。
今まで木目が見えてたはずの天井が、ただ真っ黒。
何だ何だと思い、又金縛りか?と手をゆっくり動かすが、動く。
少しだけだが顔も動かしたが、真っ黒なまま。
いつもの金縛りじゃないんだと思った。
体も動くし、多分今体を起こせば天井は元の木目になるんだ
と思ったが、この後何があるんだろうという好奇心に勝てず、
天井を見続けた。

すると、左側に骸骨の山が見えた。絵のような感じで怖いとも感じない。
そして、右側に壁が見える。壁は結構長く続いてる。
高さはさほどでもなく、学校の門位の高さだった。
でも決定的に違うのは、その壁に描かれた丸い図形。
壁に等間隔のように描かれた丸い図形。なんなんだろ?

何だか解らぬうちに天井は元の木目を取り戻してた。

白いもの2

274 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/06/22 15:28
洒落にならないくらい怖い話スレに書き込むべきか迷ったけどこっちに。
小さい頃、両親と東北に旅行した時泊まった民宿の窓から妙なものを見た。
最近になってテレビでゴム男の話を見て、ああ、あの時見たのはコレかなぁと
思ったんだが…

ずっと遠くの波の上でくねくねしている白い何か。
ガキだったから「イカ男ハケーン」とか思って親を呼びに行き、戻ってみると
いなくなってたんだが…
波間に発泡スチロールが浮かんでいただけだと思いたい。
でもそれは人間に似てた。思い返したくないけどちょくちょく上がってる例の話そっくりなんだよ。

何かの拍子でそれが何なのか理解できてしまったらと思うとすげえ怖い。
俺はゴム男だと思ってオカ板に来たのに。

煙草

259 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/06/22 10:38
子供の頃、田舎のおじいちゃんの家で、ひと夏過ごした事がある。
ある日、沢までわさびを取りに山の奥までおじいちゃんと行った時のこと。
町の人がその場所まで分け入った細い道が出来ている。
季節は夏で、青々とした雑草やらシダやらが、その細い道を覆っているが
踏み込んだ後が見える道だった。
行きは30分くらいで沢まで着き、わさびを食べる分だけ取ってくる。

根わさびは、しょう油か味噌と混ぜ合わせて
熱々のごはんに乗っけて食べると格別の美味しさなんだけど
まぁそれは置いといて…。

そろそろ帰ろうと元来た道を引き返した。
が…、1時間歩いても家に帰れない。

細い道を辿って、というか道はちゃんと合ってる。
目立つ木の位置も、群生してる花の位置もそのまま。
迷った?でもそんな事ありえない、おじいちゃんは山歩きが趣味で
この辺りはいわば庭みたいなものだ。

おじいちゃんは、立ち止まって適当な木の下に腰を下ろした。
「心配すんな、こういうのはたまにある」
そう言うと、煙草を一本吸い出した。
プカーと煙を吐き出し終わると、ドッコイショと言いながら立ち上がり
また歩き出した。
俺は、幼いながらも何だか釈然としない気分でいた。
きっと変な顔をしていたんだろう。
おじいちゃんが俺に言った。
「煙を出すとちゃんと帰れるからな~」

その後、10分ほど歩いてちゃんと家に着いた。

260 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/06/22 10:48
>259
ウ、ウマソウ…(;´Д`) というのはさておき、

煙草に「邪を祓う」効果がある、ってのは聞いたことあるな。
「こういうのはたまにある」と平然と言い放つじいちゃん、すげぇ。
怪異現象じゃなくて、日常なんだな。

261 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/06/22 10:53
>>259
うわぁ、不思議なんだけど、それ以上に映画の一場面みたいで(・∀・)イイ!!話だ。
煙って、狸や狐を化かし返すって意味なのかな。

262 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/06/22 11:49
水木しげるの本にあったような気がするムジナだったかな
「ばかされてる」と感じたら煙草に火をつけるとどこかで「ぎゃー」と
叫び声がして、まわりが急に明るくなり家に帰れたとか

三夜夢

158 名前:ひろ投稿日:03/06/19 23:54
消防のころ挨拶を交わす程度の仲だった子が
農業用水路で溺れたじけんがありました

その直後から三日続けて夢をみたんだ
初日、夢の中で目覚めてトイレに行く途中夜中なのに玄関のガラスからすける
外は明るくて、近所のおばさんらしき人物の影が
「○○ちゃんかわいそうなことしたわね・・・」
みたいな話をしていて、其の傍に黄色い長靴をはいた子供が
みている。初日の夢はそこでおわった

二日目夢のなかで目覚めてまた玄関にいくと扉が開いていて亡くなったはずの
子が「○○僕の名 ザリガニとりに行こうよ~」と
誘いにきたが「まだ夜だからダメ」と断った

三日目今度は玄関が空いているどころか、私は半分外に出そうになっており
彼がまた「今日はいくよね?」などと手をにぎり
外へ連れて行こうと引っ張る・・・
其の子が死んでいることは理解していたので
「ヤダヤダヤダ」と争っているところ
「○○僕の名!夜中になにしてるの」という母の声で夢からさめた
夜中二時すぎだった。当然母はそのことを知らなかったので夢の中ということでかたずけた

それから何事もなく二十年私はまだ生きている

分裂

35 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/06/16 02:57
子供のころ。
買い物中に母がたまに分裂した。
分裂する瞬間を見たわけでないが、買い物なんかに連れていかれと
棚の向こうとこっちで同じ顔、同じ服の母が2人になっていたりする。
両方の傍らからそっと見上げて見比べるのだけど、どっちも本物だった。
そのたびにとりあえず何か買ってくれそうな方を選んでいたけど、
記憶の混乱というにはやけにリアルだった。
どっちもオレの顔見て、俺の名前呼んだし・・・。

28 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/06/14 22:55
半年くらい前の話。
朝眠りから覚めて上半身を起こすと、突然眼前を変な浮遊物体(?)が横切った。
それは直径3cmぐらいの水晶球みたいな形で、内部は完全に透けており
赤と青の2本の紐みたいなものが、球の内部を交互に絡み合いながら動いていた。
それは暫くフワフワと漂うように飛行していたのだが、突然パッと消えてしまった。

何だったんだあれは


29 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/06/16 01:59
>>28
テレビで同じようなもの目撃した、っていうの何年か前にやってた
そのひとの場合、ガラスに物体が直撃したあと姿が消えたらしい。
で、物体がぶつかったガラスには節足動物のようなあきらかに生き物と思われるようなものの「跡」が。
この「跡」はテレビでも映してた。
で、四次元生物か?なんていってましたわ。

33 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/06/16 02:30
>>28
うちのダンナも子供の頃似たものを見たらしい。
夜中に目が覚めた時に白っぽい球体がフワフワ飛んでいて、
そいつは母親の顔にとまって消えてしまった。
「今のは何だったんだろう」と思いながら寝てしまったが
翌朝、母親の顔に昨日までなかったはずのホクロができていたそうだ。
・・・まあ子供の頃の記憶なので、夢だったのかもしれないが。

46 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/06/16 19:34
>28
そういうの私も見たことあるや。まだ小学生のとき
庭にいたら球形の透明なものがさっと目の前に現われた。
中に赤紫色の妖精(なんかネズミーのティンカ―ベルの色違いみたいなもの)
が見えた。
それはゆっくり横にシャボン玉の移動みたいに動いて
咲いていたノコンギクにぶつかるというところで消えた。


61 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/06/17 00:24
>>28
ロンドン塔でも似た様なモノが目撃されているそうです。
1814年、宝物庫の管理人夫妻が、大人の腕ほどの太さのガラス管の様なモノの中で
白と薄青色の流体が常時混ざり合いながら浮かんで漂っているのを目撃したそうです。

「倫敦塔幽霊紳士録 ブルックス著」に書かれているそうで、高橋克彦氏著作の
「霊(たま)の柩」と言う本に引用として紹介(450P)されてます。

白いもの

18 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/06/14 19:33
どこに書いたらいいのか分かんないんだけど、ここに書かせてください。
誰に言っても曖昧な答えしかしてくれないので、ここなら誰かが俺に
答えをくれるかも。

小学4年生くらいのことなんだけど、親戚が水泳教室を開いていて、
そこの夏季合宿みたいなのに参加させてもらった。
海辺の民宿に泊まって、海で泳いだり魚を釣ったり山登ったりする。
小学生が十数人と、あとは引率の先生が男女あわせて4人くらいいた。
俺は同年代のいとこがいたせいで、すぐに他の生徒ともうちとけ、1週間
毎日楽しく過ごした。

その最終日前日のことだったと思う。
運悪く台風が近づいてきているということで、海でも泳げず俺たちは
部屋でくさっていた。
みんなは部屋で喋ったりお菓子食べたりテレビ見たりしてたが、俺は
目の前の海を、民宿の2階の窓からぼんやりと眺めてた。
強風で物凄い高さの波がバッコンバッコンやって来るグレーの海。

19 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/06/14 19:33
なんだあれ?
思わず声が出たのかもしれない。
気がつくと後ろにKちゃんもやってきて一緒に窓の外を見ていた。
2つ上の6年生で、虫取りが上手な奴だったと記憶している。
「え、あれ・・・」
Kちゃんも浜辺のそれに気がついたらしく、目が大きく見開いている。

荒れ狂う海のすぐそばを、白いモノが歩いてくる。
歩いてくる? というか移動してくる。
男か女かも分からない。
俺は近眼なんで良く見えない。
服とか着てるようには見えないんだけど、全身真っ白だ。
真っ白のウェットスーツ? そんなものあるのか?
動きはまるでドジョウ掬いをしているような感じで、両手を頭の上で
高速で動かしている。

20 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/06/14 19:33
俺の真後ろで突然やかんが沸騰した。ピーーーーーーーーーー!
いや、ちがう。Kちゃんの叫び声だった。
引率の先生が飛んできた。
Kちゃんは何回もやかんが沸騰したような音を出して畳をザリザリと
はだしの足でこすって、窓から離れようとしていた。

その後引率の先生と他の先生とがKちゃんを病院に連れて行った
ような気がする。
その日はみんな怖くなって布団をくっつけあって寝た。
Kちゃんは戻ってこなかった。

21 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/06/14 19:34
数年後親戚の集まりでいとこと会ったので、その夏の事を聞いてみた。
いとこは何故か露骨に嫌な顔をした。
Kちゃんはストレス性のなんとかで(脳がどうとか言ってたかな)その後すぐに
水泳教室をやめたらしい。
水泳教室自体も、夏季合宿の類を中止したそうだ。
Kちゃんは何を見たと言っていた? 俺が聞きたいのはこれだけなんだ
が、どうしても聞きだせなかった。

俺は、その夏季合宿の後すぐ眼鏡をかけるようになった。
でも今でも、その夏季合宿の時に眼鏡をかけていたら・・と思う。
Kちゃんは一緒に森を探索したときに、木に擬態しているような虫も
真っ先に見つけるほど目が良かった。
Kちゃんはきっと、その浜辺で踊っていたモノ(踊っていたとしか言い様が
ない)を、はっきりと見てしまったに違いないんだ。

目覚まし

898 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/06/12 15:29
3年くらい前の話し。
この日、午前3時くらいに起き、午前中にちゃっちゃと用事を片付けたオレは
午後一時を回った頃ヘトヘトで帰宅した。

ヒマだし眠いから昼寝していると、突然目覚し時計が鳴った。
今日の午前にセットして止めたものを、いつものくせでわざわざセットし直してしまったらしい。

半寝状態で止めて二度寝、ということのないよう、
この時計はベッドから遠く離れたテレビの上に置いてある。
止めないといつまでも鳴りつづける類のものだ。

テレビの上の時計に思いを馳せ、ごく自然に、ああ、まだ眠いから、止めよう。
で、止めた。ベッドから出ないで止めた。これで静かに寝られる。

いや、ちょっと待て?できるわけないだろ!?
ここで物凄い恐怖感みたいなものが全身を駆け巡って、叫びながら飛び起きた。
理屈で言うと、ベッドから出てないし手すら伸ばしてないんだから、止まるわけはない。
でも、その時感じた恐怖はそういう理屈ではなく、言葉にできないとてつもない禁忌を犯したみたいな感じだった。
時計のところに駆け寄ると、目覚ましボタンが変な角度にめりこんでいた。

これは超能力だと思って、その後何度かその手のものにトライしようと思ったけど
例えば食器洗ってるときになにげなくやってみたスプーン曲げはできなかったし
自分宛てのハガキの裏に何が書いてあるかもわからなかった。目覚ましも止まらない。

何より、あの時感じた恐怖が忘れられないんでマジメにやる気はないです。

雪だるま

863 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/06/11 01:36
まだ兄弟全員が小学生だった雪の日の出来事

その日は、私の生まれた地方では2年に1回あるかないかの大雪
(大雪って言っても30cm位)
両親も雪のため配達が出来ないので仕事が休み

雪だというのに珍しく兄弟3人(姉、私、妹)が家に居ました。
午後の2時位だったと思う「犬の散歩に行くぞ」父が私たちに声をかけてくれた。
3人が3人とも「行く。」の即答
興奮気味の兄弟3人は喜んで薄暗い雪の世界に出かけた。
いつもの散歩コースを進んでいく4人と2匹
いつもと違う景色や感覚に私たち兄弟と2匹は興奮し
誰もが真っ先に新雪の上に自分の足跡を残そうと走っていた。

犬の散歩コースは住宅地を抜け、田んぼにでて、桑畑の間の小道を通り
聾学校前の田んぼに出てから、公園横を歩き、しばらく外灯の少ない道を通り
酒屋さんの横から家に戻るという同じ道を通らないコース


864 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/06/11 01:37
かけっこや雪合戦に飽きた私と姉は聾学校の前の田んぼで大きな雪だるまを作り始めた
二人で力を併せ1m以上の玉、小学生2人には大きすぎる雪の玉を造った。
あれこれ考えてみたものの小学生2人の力では頭の部分となる玉を上に持ち上げることは出来ない。
仕方が無いので父に頼もうかと相談していると。
「もう帰るぞ」田んぼの端から父親の声が飛んできた。
その途端、姉が駆け出した。
「○○、あそこまで競走。」姉は私に向かって叫んだ。
雪の中を疾走する姉一人
負け時と追いかける私
何としても追いつこうと無理をしてバランスを崩し雪原に頭からダイブ

火照った体に雪の冷たさは心地よく、しばらく倒れたままでいたいと思った。
雪の中でうっとりしていると、視線を感じ、雪の中から顔をあげる。
すると視界の端に雪の塊が見えた。
それは、なんとなく寂しそうに見える雪の塊、雪だるまになるはずだった。

「○○おいてくぞー。」遠くから父に呼ばれ、私は再び駆け出した。
雪原には私たちの足跡と2つの雪の塊だけが残された。


865 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/06/11 01:38
家に帰り夕食後、今でテレビを見ていると天気予報で今夜半には雪が止むと言ってた。
私は「すごくもったいない」と感じ、「明日も雪ならいいのに」なんて呟いていた。
「そろそろ寝なさい。」母に催促され寝る準備を始めるが
外の雪が止んでしまうことが気になって仕方が無い。
雪の確認をするために玄関から外に出ると雪はやみかけていた。
空からまばらに落ちてくる雪を見ていたら
昼の作りかけの雪だるまのことを思い出した。

「どうなってしまったのかな?」どうしても気になる。

私はチビとチコをお供に夜の銀世界へ踏み出した。
外灯に映し出される世界は昼間よりいっそう静寂感を引き立たせる。
昼間聞こえた車のチェーンの音もまったく聞こえなくなり、
歩みを止めると時折屋根や木から積もった雪が崩れる音意外あたりは静まり帰っていた。
昼間と同じ世界に自分がいるとは思えないくらいに
まるで世界が絵に描かれている風景のように

866 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/06/11 01:40
私は目的である聾学校前の田んぼを目指すため足を速める。
チビとチコも昼間はしゃぎすぎたせいか綱を強く引く元気はない。
田んぼまで来たところで犬の綱を首輪から外すと二匹は私を先導するように
私の5m先をゆっくり走りだした。
桑畑を抜け目的地の聾学校前の田んぼを目指す。
あと少しで桑畑の小道を抜けるというところで2匹が耳を立てて立ち止まる。
と同時に駆け出した。
「何かある・・・」
私は2匹の後を追った。
20mくらい走ったところで前方に黒い大きな塊があることに気づいた。

「あっ!」私は小さく悲鳴を揚げました。

それは大きな雪だるまだった。
父よりも大きなことが離れていても分かる。
誰が造ったのだろうと思いまわりを見渡すがもちろん私以外だれもいない。

867 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/06/11 01:45
雪だるまの裏でチビとチコが鼻を鳴らしている。
裏手に回るとそこには雪を掘り返すチコがいた。
チビは何やらあたりの匂いをクンクン嗅いでいる。

裏側から改めて雪だるまを見るとそこには土や稲の根や石でできた顔があった。
作りかけだったのか、付け忘れたのか、鼻が付いていない。
周囲を見回す。
鼻になりそうなモノはすぐに見つかりそうなのに鼻だけ無かった。
同時に姉と私が造った雪の玉が無くなっていることに気づいた。
「誰かが続きをしてくれたんだ。」誰にか分からないが心の中でお礼を言った。
自分が造った雪の玉のありさまを見れたことで満足したのかチビとチコに向かい
「家に帰らなきゃ」と呟いていた。

868 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/06/11 02:24
「外灯の少ない道を通り」
ここを通るのはさすがに恐かったので来た道を引き返す事にしました。

深々と降り続けようとする雪の中を犬と一緒に歩いているとあることに気づきました。
帰る途中には所々に雪だるまが置いてあります。
「こんなにあったんだ。行く時には無かった気もするけど・・・」
行く時にはその存在にはまったく気づきませんでした。
自分の雪だるまがどうなってしまったか見るのに夢中で気づかなかったのだろうと思い
大して気に留めずに歩き続けます。

突然、静けさを無視するかのようにチビとチコがさんぽの綱を強く引きます。
2匹の進もうとする方向をみると外灯に照らされている雪だるまの下で何か小さなモノが動いています。
「????何あれ???」
チビとチコに引かれるようにして私は外灯の下を目指します。
あと5メートルというところまで2匹が近づいたところでその小さな白い何かは
雪煙をあげると雪の中に隠れてしまいました。(私には潜ったように思えます。)

近くを捜しましたが生き物らしきものは見つけられません。
あきらめて帰ろうとすると足元に黒いものが落ちていることに気づきました。
「これは何だろう?」拾い上げると炭のかけらのようでした。
なんとなく外灯下の雪ダルマをみると眉毛が片方ありません
「これの眉毛か・・・」そう思い雪だるまに墨を付けようとした時にハッキリ思い出しました。
「家を出た時には無かった雪ダルマだ。」徐々に恐怖心が広がっていきます。
周囲には雪ダルマを作る時に出来る道のような跡もありません。
恐る恐る雪ダルマに付いている片側の眉を取るとそこには黒い墨の跡が
しかし、私が付けようとした眉あたりには黒い染みなどありません。
「ワン」突然1匹が吠えました。

それをきっかけに、私は一目散に駆け出し、犬も鎖に繋がず部屋に帰りました。

869 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/06/11 02:27
だれがそんな時間に無数の雪ダルマを作っていたのでしょう
今でも分かりませんw

翌日、母と一緒に雪ダルマを確認しに行くと
近所の子供や中学生にライダーキックされたのか
邪魔なので住人に崩されたのか
雪の小山だけが残っていました。

おしまい

観音様

808 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/06/09 22:49
私は半信半疑なんだけど・・・というより一信九疑?くらい。
同僚の女の子の年上の友人が、飛行機に乗ってた時に、観音様を見たらしい。
で、慌てて写真撮ったとの事。
それ以来すごくラッキーな事が起きているとかで、同僚の子もその写真の綺麗なコピーを
もらったらしい。
勿論、私も見せてもらいました。
雲の合間に、確かに観音様がいて、龍の頭に近い方の背中に立っていました。
でも合成かも・・・同僚の子は私と同じで宗教嫌いだし、そういう嘘をつくタイプでは
無いので、どう捉えて良いのか・・・。
と思いましたが、まあそういう事があっても良いかな、と。一信九疑ですが(w
綺麗なコピーだったので細部もしっかり見えました。かなり近い距離で、大きく写っていて
カメラとの距離は10メートルも離れていませんでした。
何か、神々しいという感じではなく、自然にそこに写っている、という感じが印象的でした。

首が

776 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/06/09 17:09
高校生だったときの体験を思い出したので書きます。

授業が終わって、その日は部活にも顔を出さずに帰った
から、土曜日だったんだろうと多分思う。

友達と帰路の分かれるところで、ぺちゃくちゃお喋りを
していたら、傍らの道路を原チャリが通りすぎた。
話ながら何となく目線はその原チャリを追った。

乗っている人の首が飛んだ。

と思ったらちゃんと首はつながっていて原チャリは
そのまま行ってしまった。
友達が言った「いまさ、首飛んだよね。」
わたし「一瞬だったけど、飛んだね。」

錯覚には違いないと思うけど、私と友達の間は
1.5m以上(自転車に乗ったままだったから)あった。
見ていた位置が違うのでし。



848 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/06/10 14:04
>777
>780
どのようにか?と言いますと、近い感じはAAの貼り付け
を失敗して頭と胴体が横ずれした図です。

白いヘルメットの頭だけ一呼吸分胴体と原付について行くの
が遅れたような、切り飛ばされた首が水平に後方へ飛んだ様な
両方混ざった感じの記憶があります。
血は出ていませんでした。

飛行機

670 名前: 投稿日:03/06/07 03:06
数年まえ
午後4時頃、大好きな見晴らしのいいドライブコースの高原を車でドライブしていたんだが
そしたら、斜め横の辺りを低空で旅客機が飛んでるのよ
こんなとこを、低空で旅客機が飛んでるなんて珍しいな、なんて思いながら俺も飛行機が
好きなもんだから車のスピードを20キロくらいに落として飛行機を見ていた
旅客機が緩やかにカーブしながらちゃんと窓の一つ一つも見えるし、少し日が傾いていたもんだから
オレンジがかった光りが機体に当たって、ピカ、ピカと反射していてまた綺麗だった
でも、あんなに低空で飛んでいるにも関わらず飛行機の音が全然しない
変だなと思いながら、飛行機が横の土手で視界が邪魔され見えなくなった
もうチョット先に行けば、障害物が無い見晴らしのいいとこに出るから、そこに車を停めて
飛行機をじっくり観察しようとと思って、そこに出た
そしたらその飛行機がどこにも見えない
あれ?あれ?といいながらそこらじゅう見渡しても飛行機が見えない
機影すら見えないし、車のエンジン止めて音を聞こうとしても音もまったく聞こえない
そこは標高1000メートルくらいのとこで360度視界が開けているような場所にも関わらずだ
あのスピードで少しの時間目を離した瞬間に消えるものでもないと確信していたのに
見渡しても、どこにも飛行機らしき姿が見えない、飛行機の点すら見えない
視力両眼2.0を誇る俺の目でそこらじゅう凝らして見てもだ
雲も無いような素晴らしい天気であり、また午後4時頃と言っても十分明るい季節
空もまだ十分青かった
あれはまさしく謎だ

岩場のドア

647 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/06/06 12:34
高校時代妙な体験をした。あまりに妙なのでこれまで一度もまわりから信じてもらったこ
とがない。でもほんとうに体験した100%の事実。

高2の秋。
私の通う高校は文化祭などはまったく無関心なくせに体育祭(というよりその応援合戦)
にだけは非常に力を入れていた。各クラスが趣向を凝らした応援をするのだ。
私のクラスは応援席のうしろにおおきな立て看板をつくることになり、支柱にする木材を
探すことになった。クラスのAが木材ではないが竹ならただで手に入る、というので竹に
決まった。なんでもAの家はちょっとした山を持っており、そこに竹薮もあるというのだ。

早速土曜の午後に竹を伐採にいった。Aと私のほかに3人、合計5人。
竹薮はちょうど山の一番低いところにあった。竹薮のまんなかに細い道(むろん舗装など
してない)があり、山(といっても高さ100mくらいか?)に続いていた。
竹を切り始めたとき。山道の遠くの方から妙な音が聞こえてきた。
ミィーーーーーーーーーーーーーーーーーーン
人の声でもない。動物の吼える声でもない。機械がだすような音。だが、なんの音かわか
らない。電動のこぎりかなにかかとも思ったが、Aは今日は誰もこの山に来てないはずだ、
という。それに第一、電動のこぎりのようなエンジン音ではない、別の種類の機械から出
る音だった。木などを切っているのではない。でも誰かがなにかの機械を山のなかで使っ
ている……5人は顔を見合わせて不思議がった。

648 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/06/06 12:36
さげにするおわすれた
つづき

ミィーーーーーーーーーーーーーーーーーーン
ふたたび音がしたとき、私はのこぎりを片手に音のする方にむかっていた。気になってし
かたなかったのだ。ほかの四人もついてきた。同じ気持ちだったようだ。
この山に詳しいAを先頭に山道を登って行く。

ミィーーーーーーーーーーーーーーーーーーン
また聞こえてきた。
音は山道から少しそれた林の方からしていた。ほんの少し歩いた時急に先頭のAが立ち止まり、全員を制すと右の方向を指さした。
指さす方向にあったのはドア。特撮番組の秘密基地さながらに岩場にドアがついていた。
金属製の重そうなドアだが取っ手がない。どうやって開け閉めができるのか、とにかくへ
んな場所にへんなドアがついていた。
そのドアは開け放たれていた。奥は暗くてよくは見えないがなにやら通路が続いている。
この奥からあの音がした。確証はなかったが誰もがそう思った。
「おいA、なんだこのドア?」
「知らない。こんなものいつできたんだ?」
Aはまったく知らないという。こんな変なものは見たことがない、Aは中を覗きながらぶつ
ぶつとそんなことばを繰返していた。そしてこちらを振り返り、「とりあえず中を確かめ
てみようぜ」と言った。


649 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/06/06 12:37
ドアが突然閉まって閉じ込められたら洒落にならない、ということで開いたドアの下に大
きな石を置いて閉まらないようにしてから、怖いからいやだというB、C2人を残して3人
で中に入ることにした。通路に入るとかなり暗くよく見えなかった。喫煙者だった私たち
はジッポーを取り出し蝋燭がわりにした。壁を触るとごつごつとした岩の感触がした。し
かし自然にできたものでないことは明らかだった。機械で掘ったような直線的なあとがい
くつもあったのだ。通路の広さはひとひとり通れるほど。

10mもいったらすぐに「部屋」と呼べるような広い場所に出た。そこで終わり。なにも
なかった。誰かがいた形跡すらない。ここじゃなかったのかな、などと話をしていると、
「おーい、もどれ!もどってこい!」
と入り口から声がする。
残った2人が叫んでいた。あせったような叫び。尋常でない感じがして急いで戻ると、
ドアが動いている。石だけでは押さえにならなかったようでふたりも必死にドアを押しも
どしていた。私たちが外に出て5人ともがドアから離れると、

ミィーーーーーーーーーーーーーーーーーーン
という大音響ともにドアが閉まった。止め石が通路をごろっと落ちていくのが見えた。
あの音はこのドアが開閉するときの音だったのだ。
Bの言うにはなんの前触れもなく突然動き始めたという。それで慌てて押さえていたがドア
の力はだんだん強くなっていったそうだ。もう少し私たちが遅かったら閉じ込められてい
たかもしれない。
夕方になっていたこともあり、翌日もう一度調べようということになり、翌日5人でもう一度
この場所に行った。しかし、なぜかドアは見つけられなかった。むろん通路もなくなっていた。

Aとはいまもつきあいがあるが、その後一度もドアについては見ていない、という。岩場も異常
がないし、あの音ももうしないという。