- 898 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/06/12 15:29
- 3年くらい前の話し。
この日、午前3時くらいに起き、午前中にちゃっちゃと用事を片付けたオレは
午後一時を回った頃ヘトヘトで帰宅した。
ヒマだし眠いから昼寝していると、突然目覚し時計が鳴った。
今日の午前にセットして止めたものを、いつものくせでわざわざセットし直してしまったらしい。
半寝状態で止めて二度寝、ということのないよう、
この時計はベッドから遠く離れたテレビの上に置いてある。
止めないといつまでも鳴りつづける類のものだ。
テレビの上の時計に思いを馳せ、ごく自然に、ああ、まだ眠いから、止めよう。
で、止めた。ベッドから出ないで止めた。これで静かに寝られる。
いや、ちょっと待て?できるわけないだろ!?
ここで物凄い恐怖感みたいなものが全身を駆け巡って、叫びながら飛び起きた。
理屈で言うと、ベッドから出てないし手すら伸ばしてないんだから、止まるわけはない。
でも、その時感じた恐怖はそういう理屈ではなく、言葉にできないとてつもない禁忌を犯したみたいな感じだった。
時計のところに駆け寄ると、目覚ましボタンが変な角度にめりこんでいた。
これは超能力だと思って、その後何度かその手のものにトライしようと思ったけど
例えば食器洗ってるときになにげなくやってみたスプーン曲げはできなかったし
自分宛てのハガキの裏に何が書いてあるかもわからなかった。目覚ましも止まらない。
何より、あの時感じた恐怖が忘れられないんでマジメにやる気はないです。
ありえない場所、もう会えない人、今ではない時間、 幼い頃の不思議な記憶、 見えるはずのないもの。 そんな、怖くはなくても奇妙な経験を書き込むスレッド、 「不可解な体験、謎な話~enigma~」のエピソード置き場です。