- 96 :1/2[sage] :2006/03/23(木) 03:23:36 ID:0QM2SbOV0
- 姉が小学校の宿泊研修で体験した話。
夜のイベントとして肝試しをするんだけど、
ちゃんとルールがあって、道中に立てられた看板に書かれた「なぞなぞ」の答を、ゴールで答えなきゃいけない。
ちゃんと正規のルートを通ったかっていう確認のためね。
なぞなぞ自体は簡単で、姉のグループも順調に進んでいくんだが、
途中のY字路で変な看板を見つけた。 - 97 :2/2[sage] :2006/03/23(木) 03:24:08 ID:0QM2SbOV0
- そもそも看板っていうのは新しい角材にダンボールをくくりつけたものなんだけど、
目の前にあるそれは、黒ずんだボロボロの木でできていて、
本文も他は黒文字なのに、なぜか赤マジックで書かれていた。
ちなみになぞなぞは
「さかさにすると、6回ぶたれるのなあに」
誰かが得意げに「てぶくろ!」と言うので、グループは特に何も考えず、先を進む。
するとどんどん森深くなってきて、懐中電灯が役立たないほど暗くなってくる。
草のトンネルみたいになったところからゴオオオオオと低い音がするので、怖くなって戻ることにした。
Y字路まで戻ると、あの看板は新しめの木材になっていて逆向き、つまりY字路の別方向を向いていた。
そのルートを進み、ゴールで他の生徒に聞くも、誰もおかしい看板なんか見ていないと言ったそうだ。
ありえない場所、もう会えない人、今ではない時間、 幼い頃の不思議な記憶、 見えるはずのないもの。 そんな、怖くはなくても奇妙な経験を書き込むスレッド、 「不可解な体験、謎な話~enigma~」のエピソード置き場です。