- 19 :本当にあった怖い名無し[sage] :2005/12/16(金) 23:01:06 ID:fyJRAkg40
- 突然だけど
俺アルビノを知らなかったんだよ。
小学校のときバーちゃんが病気になって看病のためかーちゃんと夏休みの間お里で過ごす
ことになった。
良く知らない土地で長期過ごすのは初めてだったから浮かれてたんだけど友達とかいない
からだんだん面白くなくなってきちゃったわけで…海辺の岩場とか普段入れない(危ない
から立入禁止になってる)所を探索して一人で秘密基地とか作ってた。
ある日秘密基地に行くと誰かが基地の中で俺が持ち込んだウルトラマンを触っていた、
「俺の物にさわんな!!」って怒るとそいつは髪も眉毛も真っ白だったんだ、宇宙人に見
えたんだよ俺、ガリガリで目は赤かったし血管浮き出てて全体的に肌が青く見えた それに
夏なのに長そで長ズボンの変なシルバーのスウェットを着ていたからだ。
今思えば脳障害者だったんだろう見た目は大人だったけどうまくしゃべれてなかったからね。
俺はそいつをセブンと呼んでいた(俺のウルトラマンセブンを片時も放さなかったから)
何にでも頷くから俺が宇宙人?と聞いた時もうんって頷いたから宇宙人だと信じてたんだ。
つづくね - 20 :本当にあった怖い名無し[sage] :2005/12/16(金) 23:02:02 ID:fyJRAkg40
- セブンはへんてこな歌を歌っているだけで会話が成り立たなくって、イライラさせられたが
まだ言葉を覚えてる途中なんだと勝手に解釈していた。
セブン「ゆ~らら~ゆ~らら~ドッカンピカピカ♪」俺「へんな歌ー」セブン「揺れるのは
好きだけどピカピカは~やだ~やだ~」と歌った日の夜 大雨が降って雷が鳴ったあと地震が
起きた(小さいのね)セブンは予知能力があったんだと思う、そーゆーのが何回かあってさ。
かーちゃんが香水のビンを無くして俺が持ち出したと疑われてたとき(そのビンはデザイン
がカッコよくて俺がよく遊びの小道具に使っていたから)もセブンの歌でベットの隙間から
見つかった。ケガとか事故も歌い当ててた、宇宙人だからだと思っていた俺はそんなに不思
議がっていなかったが。
そんなセブンとも別れがあった「セブンは人間に成りきっていないから俺が手伝ってやる!」
と言ってかーちゃんの化粧道具で顔を塗りたくって、髪の毛に黒い絵の具を塗った俺はこれで
宇宙人だとばれないだろうと思いそのままセブンを連れて公園で遊んでた。
その次の日からセブンは秘密基地に来なくなってしまったが俺は宇宙に帰ったのだろうと思っ
ていた、多分、親御さんがいじめにあっていると勘違いしたんだろうなぁ。
申し訳無いことしたと思っている。
終わる
ありえない場所、もう会えない人、今ではない時間、 幼い頃の不思議な記憶、 見えるはずのないもの。 そんな、怖くはなくても奇妙な経験を書き込むスレッド、 「不可解な体験、謎な話~enigma~」のエピソード置き場です。