- 638 :本当にあった怖い名無し :2005/08/31(水) 05:47:17 ID:JMofSdZm0
- 五年ぐらい前の話だが。
当時、いわゆる遠距離恋愛って状態だったんだが、ある朝、五時ぐらい
だったかなあ、彼女から電話があって、すぐ来てくれって言うんだ。
訊くと「さっき部屋の中に男が入ってきた、怖い」って。
泣いてるし、声とか震えてるしさ、すぐに支度して朝イチの新幹線で
飛んでったわけだ。着いたのは昼頃だったかな。
「夜中本当にふいに目が覚めて、ふっと布団の中から足元のベランダの方を
見たら、真っ黒い影が廊下に立ってた。最初はカーテンかと思った。
(居間兼寝室~廊下~その廊下の向こうがベランダって間取りで、
ベランダのサッシにはカーテンがあったのだが、暑い日でサッシも
カーテンも開けっ放しだった)
だが、よく見たら影は人間のもので、しかも両手を真上に挙げて、
今にも(彼女に)襲い掛かろうとしているところだった。
自分を見つめる両目をはっきりと見た」
そういう話だった。
で、その次の瞬間、自分でも信じられないような大声で
うわああああああ!って叫んだんだそうだ。そしたら影は慌てて
ベランダから逃げた、と。
話を聞いたとき、ヘンタイ野郎が彼女を犯しに侵入してきたんだと思った。
で、その後、おれはボディガードってことで数日彼女のマンションに泊まった
んだが、結局それ以上何も起らず、おれは家に帰った。 - 639 :638 :2005/08/31(水) 05:48:28 ID:JMofSdZm0
- と、そういう出来事を、さっきふいに思い出したんだが、
●彼女の部屋はマンションの六階。
(だからこそ彼女はベランダのサッシを開けっ放しで寝ていた)
●そいつはどうやって六階まで上がってきたんだろう。
で、どうやって下りたんだろうか。
(ベランダの排水管かなんかは壁についてて、それは一階までつながってる
が、スパイダーマンじゃない限り昇り降りするのは無理だ。隣近所に高いビルは
なく、おれの記憶でも、隣の民家の屋根はずいぶん下にある)
●逆光で影になって見えたのに、なんで両目だけはしっかり見えたんだろうか。
●襲い掛かろうとする男が両手を挙げるなんていう、マンガみたいなポーズ、
取るものだろうか。だいたい彼女は「寝ていた」んだし。寝ている相手を襲うのに…?
最後の疑問が思い浮かんだとき鳥肌たった。
ちなみに彼女とは別れたので今事実関係確認できず。
ありえない場所、もう会えない人、今ではない時間、 幼い頃の不思議な記憶、 見えるはずのないもの。 そんな、怖くはなくても奇妙な経験を書き込むスレッド、 「不可解な体験、謎な話~enigma~」のエピソード置き場です。