- 971 :本当にあった怖い名無し[sage] :2005/07/26(火) 23:16:54 ID:LMA2qOKT0
- 不思議でもなんでもないかもしれないが、今でも記憶に残ってる。
俺が小学校の頃、近所には同じ学年の幼馴染が二人いて、そいつらとよく
遊んでいた。こういっちゃ恥ずかしいが、三人の中での順列は俺が一番下。
なんかあるといぢめられていたが、音はいい奴らだった。そいつらの一人
とはいまでも付き合いがある。まぁ、本論から外れる話だな。
で、小学校の3年か4年生だったか。その日、相変わらず俺たち三人は
近所を自転車で回ったり外でサッカーなんかして遊んでいた。そのあと、
どういう経緯かもう忘れてしまったんだけど、近くを探検に行こうという
話になった。俺んちは都会の近くの山間の町で、周りは田んぼばかりだった。
そのころは秋だったんだと思う。枯れ木やススキをくぐって、いろいろ歩いて
いった。問題はここから。
どういう道順かも覚えていないが、変に開けたところに出たんだ。そこには
枯れた雑草の中に、一軒の家があった。家といっても、一階の部分には何も
なく、階段だけがあって二階に上がる。4畳くらいの小さな家だったと思う。
なんだかよく判らないが、俺達はそこへ上がっていった。で、「どうせ
あばら家だろう」という話にたって(今考えると恐ろしいが)その家のガラス
を割り始めた(俺は気弱だったから止めたような気がする)。そうして俺たち
はその家を破壊して遊んだ。
けど、三人のうちのだれかが、その家の棚に小さな長方形の箱が幾つもある
ことに気付いたんだ。何だろう? 俺達は興味本位だけでそれを開けた。
全部、長い長い、髪の毛が入った箱だった。
もう、それからはてんやわんや。俺達はわけもわからず怖くて逃げ出した。
泥だら気になって友人の家に逃げて、さすがに目にしたものを口に出せず、
親御さんにシャワーを浴びさせてもらって解散した。
今でも、あれは何だったんだろうと思う。そもそも今考えると、あの林
の中に一軒だけ家があるのもおかしかった気がする。
ありえない場所、もう会えない人、今ではない時間、 幼い頃の不思議な記憶、 見えるはずのないもの。 そんな、怖くはなくても奇妙な経験を書き込むスレッド、 「不可解な体験、謎な話~enigma~」のエピソード置き場です。