- 758 :離島マニア(1)[sage] :2008/09/04(木) 01:26:13 ID:Gc17whH90
- ほぼ毎年、とある離島に旅行していた頃があった。
景色の良い処で、島内の小さな集落にある民宿に連泊して、
島内をあっちこっち歩き回った。
或る年、ちょっと頑張れば徒歩で島を一周出来るな、と思い、
トライしてみた。
宿に頼んでオニギリのお弁当を作ってもらい、早朝に宿を出て、
島を時計回りに一周して夕食までには宿に戻ってくるという計画だった。
歩いてみると、途中、車で送り迎えしてもらった時には気が付かなかった、
小さな祠があちらこちらにあることに気が付いた。
で、そういうのを見つけるたびに、休憩がてら、軽く、お参り、
というか、手を合わせて拝むことにした。
そして、風景を楽しみながら歩き続けた。
島を一周する道は、島では幹線道路であったのだが、
田舎道で、その多くは、車道と歩道の区別がない道であったが、
そもそも通る車の数が大したことないので、歩くのに不都合ではなかった。
途中、出会う車のドライバーは皆んな私を大きく避けながらも、
ずーと私を見ていたが、田舎の人は、ちょっとの移動でも車を使い、
歩かないので、歩いている人が珍しいんだろうと、気に留めなかった。
島を徒歩で一周するというのは、想像したのより結構ハードではあったが、
朝スタートした民宿に、夕方戻る事が出来た。 - 759 :離島マニア(2)[sage] :2008/09/04(木) 01:27:56 ID:Gc17whH90
- 翌年またその島その民宿に行った。
もう覚えてもらっていて、年賀状も毎年送られてくる仲だった。
例年そうするように、夜の食事のあと、宿の人と話をした。
去年のことを聞かれた。
「途中で、誰か、パートナーを見つけたんですか?」
と聞かれた。
「いいえ、ずーと気楽に一人で我侭に歩いてましたけど…!?」
と答えたら、宿の主人と奥さんが顔を見合わせて、黙ってしまった。
ナンか変だな、とは思ったが、聞いて欲しくないような空気を出しているので
そのままにしておいた。
翌々日 宿からフェリーターミナルまで車で送って貰った。
運転は 宿の主人の弟の奥さんだった。地元の育ちの人ではなかった。
車中で、また、
「去年、歩いて島を一周した時、途中で、誰か、お仲間さんとか見つけたんですか?」
と聞かれた。それに答えず、「え?なにか?」
と聞くと、「お客さんが歩いているのを島の人が沢山目撃しているんですけど、
その話が、その、…、或る人は、二人だったと言い、別の人は三人だったと言い、
大体、島を歩いて一周するひとなんて、お客さんくらいで…」
なんだったんだろう。
その翌年は、年賀状が来なかった。
なんか、嫌がられているんだな、と思ったので、その年は行かなかった。
今年は、迷っている内に、夏が終わろうとしている。 - 779 :離島マニア(>>758-759)[sage] :2008/09/04(木) 12:01:22 ID:Gc17whH90
- >>764
>途中途中で同じ方向に連れ立って歩いた人がいたとか・・?
一切ないです。
田舎道というのは、本当に ひと気が無いのです。
(車で通り過ぎる人を除く)
歩いている人も、ただ立っている人も、本当にごくごくたまにしか
見かけないのです。
>>762
>自覚として、その島へ行ってから身体の変調とかはないの?
一切なかったですね。
そういうのって、思い込みから自分の脳内で生産しているもの
なんじゃないのかな?
私の場合、1年経ってから聞かされたから。
私の仮説
・知らない祠を拝んだりすると、「憑かれる」ことがある
・でも、悪いことも良いことも起こらない。
(祠に ナニか悪さした場合は知らない)
その後 体調が悪いとか 事故にあったとか 不運続きとかいうのは、
その人が思い込みで脳内生産したり、こじつけたもの
ありえない場所、もう会えない人、今ではない時間、 幼い頃の不思議な記憶、 見えるはずのないもの。 そんな、怖くはなくても奇妙な経験を書き込むスレッド、 「不可解な体験、謎な話~enigma~」のエピソード置き場です。