シンジ

58 :本当にあった怖い名無し[sage] :2007/03/29(木) 12:19:07 ID:RZD8+Rob0
友人の話を…
バイトで知り合ったシンジとは同じ大学だったがバイト以外では顔を合わすことは無かった。
バイト経験0だった俺に「仕事をしているフリ」「上手なサボり方」を教えてくれたようはチャラ
ンポランな人間だ、バイト先は酒屋で仕事内容は店番兼、配達。
その日は珍しく客どころか電話一本鳴らない日だった「俺さー今月で大学やめちゃうんだよね
ー」会話も無くなりかけたときシンジがいきなりそんな話しをしだした、シンジも俺もまだ1年、
うちの大学は私大で入学費だってバカにならないのに理由が「だってここ田舎じゃん」の一言、
変なヤツだと思っていたが本当に変なヤツだった。更に話題もつき無言の時間が長引くと何や
らきまづくなった俺は「シンジってさ何で配達とかのバイトしかしないの?」どうでも良い事を
聞いた。シンジは今までいろんなバイトの経験談を語ってくれたが、引越屋、ピザ屋、クリーニン
グ屋など、たいして時給が良くないここへ来た理由を聞いたときも「配達に行けるから」だった。
俺の質問にニヤ~っと笑うと「ど~しよっかな~いっちゃおっかな~、俺どうせ来週でここも辞
めちゃうし」どうでもいい事を何故かじらされさらにどうでもよくなってしまったがかまわず
シンジは話し出した。

59 :本当にあった怖い名無し[sage] :2007/03/29(木) 12:19:47 ID:RZD8+Rob0
「俺さぁもうすぐ死ぬ人間が解るんだよ」シンジのキャラがキャラなだけに信じられなかったが
暇だったのでそのまま聞いてみた。死ぬ10日前くらいから人の色が黒くなる、黒くなるといって
も肌が日焼けするのとは違って人間全体を彩度を落としたかのように暗くなる、死期が近くな
ればなるほど黒くなって行くそうだ。配達をしているといろいろな人に出会う、すると黒い人間
に会う確率が上がるからと言うのがバイトの理由だった。俺は信じてはいないが「それで見つけ
たらどうすんの?助けてあげるの?」と聞くとバカにされた「もうすぐ死ぬから気を付けて」と
言ったところで確かに変人扱いされるだけだ。「俺はね見届けたいの、そいつがどんな死に方する
か病気や老衰は予測が付くけど若い元気なやつとかが黒いとちょー気になんじゃん。あっでも
運命が変わるのかわかんないけどたまに黒かったやつが急に黒くなくなったりはするよ。実験
とかしてねーから俺もいまいちわかんねーけど」シンジの話しにポカンとしている間にバイト
の時間は過ぎ1日が終わった、シフトが合わずシンジにはそれっきり会わなかったが、電話がか
かって来た。
他愛のない世間話の後に「お前この間俺が言った事どうせ信じてねーだろ?証明ってわけじゃ
無いけどスナック陣のマスターと伊藤の奥さん要チェックよ~、死んじゃった~らおせーてネ、
それじゃ俺4日後には東京帰るから」俺に死因を教えろと言う内容だった。どちらもシンジが担
当していたエリアの人達だ、俺はまさかと思いながらも気になったのでシンジの配達エリアも
担当することにした。5日ほど経ったある日スナックのマスターが脳梗塞で倒れ、次に俺が配達
に行ったときには亡くなってしまった。俺は急に恐くなってシンジに電話したが繋がらなかっ
た、その足で伊藤さん家に向かった配達は無かったがシンジの話しだともう奥さんが死んでも
おかしくない頃だったからだ。

60 :本当にあった怖い名無し[sage] :2007/03/29(木) 12:21:13 ID:RZD8+Rob0
いつものようにチャイムを鳴らし、奥さんを確認したら配達を間違えたと行って立ち去ろうと
考えていた。すると出てきたのは普段家にいない旦那さん…奥さんは留守だった。次の配達のと
きも留守だった。気になっていた俺は酒屋の店長に何気なく聞いてみるとご近所の噂では夫婦
喧嘩が有名だったから奥さんは実家に帰ったんじゃないか?と言う噂しかわからなかった。
まるでタイミングを見計らった用にシンジからその夜電話があった、俺はここ数日の事を話す
と「そっかーマスター脳梗塞かぁ俺の予想では自殺だったんだけどなー、伊藤の奥さん庭にでも
埋まってんじゃねーの」俺も一瞬考えた事をさらりと言われてしまった「今度こっち遊びに来い
よ楽しーぞー、黒いのがいっぱいいるんだぜ」伊藤さんの事があたまでぐるぐると回りシンジの
話しがまるで頭に入らなかったその後何を話したかも覚えていない、伊藤さん家の謎を火サス
の様に探り出す勇気もない俺はさっさと酒屋を辞めてしまった。
この後もうシンジとは会うことも無いと思っていたが、大学2年になって仲良くなった霊感の
強い中国人のせいで何度か危ない目に会い、取り憑かれたのでは?と思うたびに小心者の俺は
シンジの元へ死相を見てもらいに行った事がある。
今度また暇なときにその中国人の友人の話を書きにきます。

雨男が集まると

944 :本当にあった怖い名無し[sage] :2007/03/20(火) 09:08:30 ID:RwVZpo+EO
雨男の俺に同じく雨男の知り合いがいる。
普段は機会がないんだが、たまたま帰り道が二人きりになったときがあった。
快晴で満天の星空の元、「さすがに雨は降らないね」とお互い掌を上に向けた瞬間
数秒間だけ俺達は雨に濡れた。びびって急いで帰った。
それ以後は、絶対に二人きりで帰らぬよう努力している。

ファーストの守備の奴

928 :全裸の元登山者 :2007/03/19(月) 20:51:06 ID:8HOrYYsg0
小学校の時にクラスのみんなで野球をして遊んでいた。
俺たちのチームが攻撃で、バッターのヤツがボール打った。
ボールはライナーでファースト方面に飛んでいって、ファーストの守備の奴がボールを取ろうと
してジャンプしたんだ。そしたらそのジャンプした奴がしばらくの間(と言っても2,3秒位か)
空中に浮いていたんだ。俺は自分の目の錯覚だろうと思ってクラスの奴にきいたんだ。
「今、滞空時間長くなかった?」と。そうしたらみんな「おお、そうだよな。浮いていたよな」と
言ったので、自分だけではなかったと思った。
つまらん話ですまん。

同じ夢

867 :本当にあった怖い名無し[sage] :2007/03/15(木) 05:09:54 ID:wpvjjUXa0
たいした話じゃないんだが・・・
自分が大学生の頃のある日、同じ学部だが校内ですれ違っても軽い
挨拶程度しかしなくてロクに口も利いたことがない女と、ベタベタしたり
見つめあってキスしたりと、延々そんな事ばっかやってる夢を見た。
正直目が覚めた直後は勝手に夢に出して申し訳ないみたいな夢の印象だった。
ちなみにその女が夢に出てきたってだけでも今までその1回のみ。
その夢を見た当日、
ゼミの研究室で一人で昼飯食ってたら、夢に出たその女がいきなりが入ってきたので
ウチのゼミ生の誰かに会いに来たのかな?と思ってたら、コッチ見て口を開くなり、
今日(自分と)Hした夢見たよとか言い出した。唐突に何を話すかと思ったら、
たいした知り合いでもない自分の話なのがまずびっくり、
加えて同じ日に、お互いがお互いを夢に出してやらしー夢見てたのもびっくりしたが、
それ以前にたいした仲でもないのにそーゆう事いきなり言うか?って思いが強くて引いてしまい
え?へぇ・・・としか口にできなかった。それだけ言うと、じゃあねーっとだけ言い残し
研究室から女は出て行ってしまった。

その後もこれといてその女と話す機会もなく、仲良くなるわけでもなく卒業したが
(同窓会の幹事だからとかで一度電話はあったが)あの時自分も同じ夢見たって
その女に言ってたらどうなっていたのか、ってのは時々思い出す。
このスレ見てたら付き合ってたかも?というより、思わぬミステリーゾーンに
引き込まれていたかも・・・とか勘ぐったり・・・内容の割に長くなってスマソ

お礼

812 :本当にあった怖い名無し[sage] :2007/03/12(月) 21:35:42 ID:qJEPia6x0
192 名前: sage 投稿日: 2007/03/10(土) 02:01:03 ID:ayNSbM8a0
友人のお話。
道端で死にかけたノラの子猫(事故じゃなく多分病気)を
見捨てることができず家に連れて帰り、
寝る事もできずに看病していたんだけど、
2.3日後に看病の甲斐無く友人の腕の中で死んでしまったんだって。
友人は悲しくて悲しくて、自分の看病の仕方が悪かったと
自己嫌悪もあり、泣きながらいつの間にか眠ってしまったらしい。
翌日 裏の殺風景な空き地に埋めお墓を作ってあげて
でも忘れられなくて
そんな日が数日続いたある日、夢にその子猫が出てきて
「一生懸命看病してくれてありがとう
あまり悲しまないでね。
お礼に紫のお花を。。。。」
という所で目覚め、でも内容はしっかりと覚えていたんだって。

それから春がきて
その子猫を埋めたいつも殺風景な裏の空き地には
満開の紫のお花が咲いて、友人はあの子猫のお礼なんだって
はっきり分かったらしいよ。

本当にあったお話でした。

一人での下校の道すがら

802 :本当にあった怖い名無し[sage] :2007/03/12(月) 13:26:58 ID:xyo6TkKDO
俺が消防の頃の話。
一年生の頃は登下校は毎日姉ちゃんとしていたんだが、その日は姉ちゃんがクラブかなんかで一緒に帰れず、二年生に上がって初めて一人で下校する事になった。
学校を出たのは昼間の二時か三時くらい。
でも梅雨真っ直中だったので今にも降り出しそうな程曇ってて、昼間とは思えないくらい暗かった。

「絶対寄り道しちゃ駄目だよ」と姉ちゃんに念を押された俺は、言われた通り真っ直ぐ帰っていた。
でも、遊歩道を抜けると木に囲まれた古い神社あるんだけど、普段は全然気にもしない神社がその日はなぜか無性に気になって中に入ってしまった。

803 :本当にあった怖い名無し[sage] :2007/03/12(月) 13:29:19 ID:xyo6TkKDO
さっきも言った通り神社は木に囲まれているし、曇りまくっていたのもあって物凄く暗かったんだが、
なぜか全然恐怖を感じず一人で鐘をならしたりして遊んでいた。
しばらくしてウロウロするのも飽きたので、俺は神社の階段に座って地面に木の棒で絵を書いていた。

すると前から誰かが近付いて来るのが分かった。足はヨボヨボで細くって雪駄か草履みたいなのを履いてて、
白い服を着たおじいさんみたいな人だ。

804 :本当にあった怖い名無し[sage] :2007/03/12(月) 13:31:52 ID:xyo6TkKDO
でも顔は見てない。
とゆうか俺の頭は下を向いて絵を書いていた状態で動かなかったのだ。でもその時はなぜか変だなぁとは思わなかったんだよな。
そんでそのおじいさんみたいな人は俺の前で立ち止まって、「お家に帰りんさい。帰りんさい。」と言うのだ。

それで、ちゃんとは覚えてないんだけど、確か気付いた時にはもうその人はいなくて、体もちゃんと動くようになっていた。
俺はその出来事を特に不思議に思わず家に帰った。

805 :本当にあった怖い名無し[sage] :2007/03/12(月) 13:32:57 ID:xyo6TkKDO
家に着いて俺は普通にいつも通りゲームをしていたんだけど、しばらくすると外から物凄い雨音が聞こえてきた。
窓の外を見ると、滝のごとく雨が降っていた。 俺はなぜかさっきのおじいさんに傘を持って行こうと思い、母さんにバレないように傘を二本持って神社へ向かった。
そして神社の階段の所に着いてしばらく待っていたんだけどなかなか現れないから、
賽銭箱の所に傘を立て掛けて帰ろうとしたその時後ろから、
「ええ子じゃ~坊主ええ子じゃ~」とさっきのおじいさんの声が聞こえた。

806 :本当にあった怖い名無し[sage] :2007/03/12(月) 13:37:19 ID:xyo6TkKDO
そっからよく覚えてないんだけど家に帰ったら母さんに怒られまくった記憶がある。 その後その神社に行ってもおじいさんに会う事はなくなった。
でもあの日おじいさんに持って行った傘はなぜかちゃんと返ってきていて、今でも実家に置いてある。

「丑」の貯金箱

744 :本当にあった怖い名無し[sage] :2007/03/10(土) 14:13:42 ID:2o9Thpix0
幽霊じゃないからここに来ました。聞いてください。
小学生の頃、両親共働きでカギッ子だった俺は学校から帰ると近所のおばーちゃんの家に
入り浸っていた。血縁者ではないが一人暮らしのばーちゃんは俺にとても良くしてくれた
のを覚えている。
「ばーちゃんコレ見てや!新しいバイクやで」当時仮面ライダーが大好きだった俺は人形や
本を持ち込んではかっこよさをバーちゃんに語っていた、「ヨシ君は本当にバイクが好きな
んやねぇ」「俺もな、大きくなったら仮面ライダーみたいなバイク乗るんや」「あら、素敵ねぇ
そしたらおばーちゃん後ろに乗せてね」「ええけど仮面ライダーのバイクはな、めちゃめちゃ
高いんや、俺の父ちゃんも買えんって言っとったから俺がバイク買ったときにはばーちゃん
もうおらんかもなー」今思うと酷い事を言ったと思うがバーちゃんは優しく俺にこんな提案
をしてきた。「じゃあヨシ君が早くにバイクを買えるように貯金箱にお金を貯めて行きましょ、
おばーちゃんも一緒に乗りたいから貯めるの手伝ってあげる」そう言うとバーちゃんは古く
さい干支の「丑」と書かれた牛の貯金箱を取り出して来た、それからおれとバーちゃんは少
しずつ小銭を貯める事になった。ところが、それから暫くしておばーちゃんは息子夫婦と一
緒に暮らす事になり俺の住む町からいなくなってしまったのだ。ばーちゃんからもらった牛
の貯金箱も子供の俺はすぐに使ってしまい、そしてばーちゃんの存在すらもしだいに忘れて
行ってしまった、何年かして母伝いに老人ホームで亡くなった事を聞いたときも「ふーん」
の一言だった。

745 :本当にあった怖い名無し[sage] :2007/03/10(土) 14:14:58 ID:2o9Thpix0
時が経って俺が17のとき。
当時いろいろあって高校中退、非行に走り、悪い先輩達と連む様な絵に描いた不良になって
いた俺はひょんな事から先輩のバイクを預かる事になった、日々何かにむしゃくしゃしていた
俺はそのバイクを荒い運転で乗り回し転倒…俺自身のケガは軽かったがバイクはボコボコ。
地元でも有名な恐ろしい先輩だった為俺は真っ青になり真剣に地元からバックレようかと考
えていた。修理代を計算しても何十万もかかる、俺は親の財布や弟のへそくりまで持ち出し
金をかき集め、明日は友人の家まで金を借りに行こうと考えながら眠りについた夜。
夢にバーちゃんがでてきた「あれがあるがいね、あれ使いまっし」と俺に言うのだ、俺はアレ
と言うのが「丑」の貯金箱だとすぐに解ったが「あれは昔全部使ったんだ」と言ってもバー
ちゃんはニコニコ笑っているだけ。そんな夢を見た。
俺は明け方目を覚ますと、夢の内容が気になり貯金箱を探した。何故か俺は10年近く前の
貯金箱の在りかを知っていた、自分で片づけた記憶なんて無いのに迷うことなく倉庫の棚の
2段目のダンボールの奥深くから貯金箱を探し出せたのだ。取り出して見て驚いた…
重いのだ…お金を入れる口から見えるほどギッシリとお金がつまっていた。たしかに俺は昔
この貯金箱を空にしたのに…この貯金箱の事は俺とバーちゃんしか知らないのに。
貯金箱の底を外して中を数えるとたった4万円分だった。「へへ…たりねーじゃん…全然…」
夢に出てまで勧めたくせに全然足りなくてそんなオチに笑いながらも泣いた。
すごく胸がいっぱいになり、その足で先輩に土下座しに行きボコボコにされ病院送り、みんな
にお金を返し退院したら働いて修理費を返すことになった。
入院中母にこの話をした「…でさ、4万しかねーの全然足りなくてさぁ、マジうけた」感動劇み
たいに話すのが気恥ずかしかった俺、「足りたじゃない…充分…足りたのよ」母の言葉がまた
胸にじわっと広がった。

蜘蛛の鳴き声の話

683 :本当にあった怖い名無し[sage] :2007/03/02(金) 23:54:08 ID:B27xsBTf0
こういうの初めて書き込んだけど、レスもらえると嬉しいもんだね。
みなさんありがとです。
ちょうどまた人いないっぽいし、
調子に乗って別の話を書き込んでみようかと。
ただ、今度のは不思議とか不可解ではなく、むしろ不快な話。
リアルで話したら絶対すごい拒否反応をされるんだよね。
おかげでちゃんと最後まで話せたためしがないので、
この機会にちょっとそれを書いてみようかと。
何かっつうと、蜘蛛の鳴き声の話です。
最初に言っときますが、虫・蜘蛛苦手な人は
絶っっっっ対!!に読まないでください。
後でうなされても責任持ちません。

684 :683[sage] :2007/03/02(金) 23:55:20 ID:B27xsBTf0
俺は親が北海道出身だったので、小学生の時、夏や冬は必ず北海道で休みを過ごしてたのよ。
で、小学校低学年の時のある冬、北海道のばーちゃん家での経験です
何でかその日はたまたま親もばーちゃんも出かけてて、
俺が一人で留守番することになったんだ。
ばーちゃん家だからマンガなんかあるはずもない、TVも全然つまらない、
もう退屈で退屈でしょうがなくて。
石油ストーブの前で文字通りただごろごろしてた。
その時、ふっと気づくと、蜘蛛が天井から糸垂らして降りてきてたのよ。
蜘蛛っつっても小さい、東京でも家の中でたまに見るようなやつね。
その頃は虫とか全然平気だったからさ、いい退屈しのぎだと思って、
うまいこと捕まえて、手の中で転がしたりして遊んでたの。
でもそれもすぐに飽きちゃって、で、ちょろちょろいじってるうちに、
ふっと思いついたんだ。
「これ、燃やしたらどうなるんだろう?」って。

685 :683[sage] :2007/03/02(金) 23:56:13 ID:B27xsBTf0
いやもう子供って残酷だよね。
今になると本当に反省してるっていうか後悔してるんだけども。
ばーちゃん家のストーブってのがさ、なんていうのかな、
長方形の箱型で、真ん中に芯?っていうの、筒状の熱くなる部分があって、
火力最大にすると、その芯の上に炎がちろちろあがるようになってたんだ。
で、台所から割り箸とってきて、蜘蛛をつまんでその炎につけてみたのよ。
つっても箸で体をつまんでるから、箸が燃えないように、
まずは、はみ出してる足を火につけてみた。
そしたらさ、びっくりするくらい一瞬で燃えるのね。
印象で言うと、火に点けた瞬間消えちゃったって感じ。
本当もう読んでて不快だと思うけど、
正直その時は「すっげえ!おもしれー!」とか思ってたのよ。
そうなると気になるのは、体燃やしたらどうなるか、だ。
でも箸燃やすと絶対怒られるから、うまく箸が火につかないように、
筒の上で微妙にずらしたりとかしてたのよ。

686 :683[sage] :2007/03/02(金) 23:57:22 ID:B27xsBTf0
そしたら、ぽとって落としちゃったんだ、蜘蛛を。
筒の上部、なんていうか蓋みたいになってるとこに。
もちろんそこもめちゃくちゃ熱くなってるのは言うまでもないよね。
そしたらさ、思い出すだけで今でも鳥肌が立つんだけど、
鳴いたんだよ、蜘蛛が。とんでもなく大きな声で。
「ギィィィィッィイィッィィィィィィッィィィ!!!!!!」って。
声というよりか、歯と歯をこすり合わせて出した音ってのが近いかな。
断末魔の叫びだったんだろうね、その蜘蛛の。
それを聞いたとたん、俺はちょっと焦げ始めてた箸も放り出して、
寝泊りしてた部屋まで逃げ出した。
箸から火が燃え移ってたりしてたらけっこう危なかったとか今は思うけど、
その時はもうそれどころじゃなかったよ。
全身鳥肌で、震えが止まらなくて。
おまけに耳からその蜘蛛の声がどうしても離れなくてさ。
ぼろぼろ泣きながら「ごめんなさいごめんなさい」って必死に謝ってたよ。
その後どうしたかは全然覚えてない。
ただ、その夜、馬鹿でかい蜘蛛に食べられるっていう死ぬほど怖い夢を見たことだけ覚えてるな。
それ以来蜘蛛はトラウマ。見た瞬間思わず飛び上がるくらい怖い。
でももう絶対殺さないようにしてるけどね。

二番目の古本屋

667 :本当にあった怖い名無し[sage] :2007/03/02(金) 04:05:27 ID:B27xsBTf0
ログとかあんま目を通してないんだけど、
たぶん似たような話はけっこういっぱいあるんだろうなって話。
かなり長いけど、これだけ人がいなけりゃいけるかな?
俺は小学生の時(から高校までずっと)、遠くの私立の学校に電車で通ってたので、
地元に友達って一人もいなかったのよ。
んで、両親は共働きだったんで、毎日親が帰ってくるまで俺は家で一人で遊んでたんだ。
つっても一人で遊べるようなおもちゃなんてほとんど持ってなかったし、
何してたかっつうとずうっとマンガ読んでたのね。
うちの親はファミコン禁止にしてたくらいで、マンガもほとんど買ってはくれなかったんだけど、
ただ月の小遣いに500円と、あと小1の頃から片道1時間超かけて通学してたから、
途中でのど渇いたらジュース買っていいってことで毎日100円もらってたのよ。
そのお金でマンガを買いまくってたわけだ。
でもそれだと月3000円くらいじゃない、10冊も買えないんだよね。
もうあっという間に読み終えちゃう。
だからいっつも、もっとマンガ買いたい、もっと読みたいって思ってた。

668 :668[sage] :2007/03/02(金) 04:07:01 ID:B27xsBTf0
で、小4くらいだったかな、ある時、どうも世の中には古本屋というものがあって、
そこではマンガが安く買えるということを知って。
しかもちょうどよく駅から家までの途中に古本屋があったのよ。
はじめてそこにおそるおそる入った時には驚いたね。
だって、色んなマンガが100円かそれ以下で売ってるんだよ。
もうそれ以来、毎日100円を握り締めてその店に通うようになったとも。
でもさ、所詮その店は町の古本屋さんなわけで、在庫なんかたかが知れてるさね。
もちろんたまに入荷はあるんだけど、毎日1冊買ってりゃそりゃあそのうち買うものもなくなるわ。
全然面白くなさそうなのでも無理矢理買ったりして誤魔化してたんだけど、
(小学生で実験人形ダミー・オスカーとか買う俺も俺だが売る店主も店主だ)、
やっぱりだんだん物足りなくなってっちゃったのよ。
そんなわけで、その店に飽き足らなくなった俺がどうしたかと言うと、
新たな古本屋を探し始めたわけです。
当時住んでたとこはまあ田舎ってわけでもなし、自転車で遠出すれば簡単に別の町に行けたからね。

669 :668[sage] :2007/03/02(金) 04:08:48 ID:B27xsBTf0
で、結果的に、意外にけっこう近く、自転車で15分くらいのとこに別の古本屋を見つけたわけですよ。
それが、家を出て左の道を進んでったところで、駅とは反対の方向だから、
子供の頃から全く行ったことがなかったとこにあったんだ。
なんか小さなショッピングモール?っていうの、ひとつの建物の中に4~5軒、
おもちゃ屋とか駄菓子屋とか肉屋とか入ってる建物があって、道をはさんでその向かいに、って
説明しても意味ないけどさ、まあそれくらいはっきり道順も風景も覚えてるってこと。
その店にはもう感動したよ、今まで見たこともないような、
でもものすごく面白そうなマンガがずらりと並んでてさ。
まあでもやっぱり買えるのは1冊か2冊だから、一生懸命選んで選んで買って。
ほくほくしながら帰って読んだら、予想通り本当に面白いし。
ただ、その店にはそんなにしょっちゅうは行かなかったんだよね。せいぜい何度かってくらい。
っていうのも、その店は小さいんだけど品揃えがすごいから、いつ行っても、
あれも欲しいこれも欲しいってなっちゃって、結局買えないのが辛くてたまらないからってのもあった。
でも正直なところ、どうしてそんなに行かなかったのかは覚えてないんだよね。
今になってみると、行かなかったんじゃなくて、行けなかったのかもしれないって思うんだけど。

670 :668[sage] :2007/03/02(金) 04:10:27 ID:B27xsBTf0
まあとにかくそんな風に古本屋に通ってはマンガを買ってた小学生時代だったんだけど、
中学に入ってからは部活が忙しくて帰りが遅くなったりとか色々な理由で、
あんまり古本屋に行かなくなったんですよ。
駅からの途中にある最初の店はそれでもそれなりに寄ったりしてたんだけど、
二番目の店はちょっと出なきゃいけないってのも面倒だったし。
んで、高校になって今も住んでるところに引っ越したわけです。
不思議なのはここから。
高校になって受験勉強とかしてる時って、やっぱまあ色々辛いので、
小学生時代を懐かしんだりするよね?
で、思い出されるのはなぜかいつも二番目の店だったわけだ。
しまいには夢にまで見るようになってさ。
それで、とうとう、何年かぶりにあの店に行ってみよう、と思ったわけ。
駅からほんの数年前まで毎日通ってた道を懐かしんだりしながら家まで歩いて、
そこからあの店まで、歩きだと30分くらいかな?
ここをこう行って、ここで曲がって、そうそうここの家がでかい犬を飼ってて――
で、はたと立ち止まってしまったのよ。

671 :668[sage] :2007/03/02(金) 04:11:20 ID:B27xsBTf0
(なんかもう想像ついてるだろうけど)
あの店が、というより、あの店まで行く道がない。
あとひとつ角を曲がれば、あのモール?の建物と向かいの古本屋があるはずなのに。
もう何度も確かめたよ。少し先まで行って曲がってみたり、いったん戻って行き直してみたり。
それでも、そこで曲がるはずの角がどうしても見つからない。
というか、T字路だったはずなのに、右の棒の部分の道がなくて逆L字になってるんだよね。
その日は夕方だったから間違えたのかも、と思って、次の日曜に行ってみたりしたけど、
やっぱりどうしても曲がり角は見つからなかった。
そんで、ふと気づいたんですよ。
俺は前述の通りマンガに対する執着がものすごく強かったから、
引越しの時もマンガは1冊も売ったり捨てたりしてないのね。
しかもそのどれも何度も何度も読んでるから、全部完璧に覚えてるのよ。
なのに、あの店で買ったマンガがどれだったか、全く思い出せない。
あんなに面白い面白いって読んだはずなのに、どんなマンガだったのかさっぱり覚えてないんだ。
なんかそれに気づいてからは、無理に探したりしない方がいいのかも、とか思うようになった。
よくわからないけどそっとしといた方がいいものなのかなって。

672 :668[sage] :2007/03/02(金) 04:12:22 ID:B27xsBTf0
ちなみに、社会人になった今でも、辛いことがあるとあの古本屋の夢を見るんだよね。
高校の時からずっと同じ内容なんだけど、
家の前から左の方に記憶どおりに進んでいくと、簡単にあの店まで行けるのよ。
変わらず小さいけど良い品揃えで、面白そうなマンガばっかりで。
で、小学生の時よりはるかに金持ってるから、大人買いしようとするんだけど、
なぜかいつもどうしても買えないんだよね。
急に人がいっぱい店に入ってきて押し出されちゃったり、
逆にレジにも誰もいなくて何度呼んでも出てきてくれなかったり。
そのうちに、あ~あ、そろそろ帰らなくちゃな、って気がして、目が覚めるんだ。
いつになったら買えるのか、自分でも楽しみにしてるんだけどね。

お告げじみた事

663 :本当にあった怖い名無し[sage] :2007/03/01(木) 23:13:40 ID:6bWEt3gq0
以前ここに寝落ちするとお告げじみたことをするって書いたんだけど、
またあったのでちょっと報告。
この間、またスイッチが切れて爆睡モードに入りお告げをしたみたいだが、
半分外れて、半分当たってたそうだ。
当たったのは亡くなった叔母の見つからなかった遺品の場所。
外れたのは偶然居合わせた兄が聞いた競馬の予想。
一番になる馬の名前を聞いたら、当たれば万馬券確実の馬だったらしい。
いままでの的中率から言って外れるワケがないと兄は小遣いをすべて投入。
そして見事外れ(なんでもビリだったとか)、小遣いなくなるは、
嫁さんには何に使ったか問い詰められるは、散々な目にあったとのこと。
怒りの電話をかけてきたが、逆に両親に説教されてた。欲をかくからそうなるんだって。

「でもビリだったのなら、ある意味一番よね。最後から」
という母の発言に妙に納得させられた。
やっぱり私利私欲のためには使うなってことなのかもしれない。

大丈夫だよ

657 :本当にあった怖い名無し[sage] :2007/03/01(木) 11:56:20 ID:k5Mswnsa0
私が体験した、というよりは母親が体験したこと。
そのとき母は四ヶ月目に切迫流産を起こし、母体ともかく子供が危険な状態で一月入院したらしい。
その前に一人流産してる母は、この子もそうなるのでは、と怖がっていた。
そしたら、どこのお見舞いか分からない男の子が「大丈夫だよ」って言ってくれたんだって。
「その子は強いから大丈夫だよ」って。
無事に生まれてきた私は、多少小さいとはいえ、元気に育った。
口も聞けるようになった頃、私は母にこういったらしい。
「にーにぃがね、よしよししてくれたから、くらいくらーいこわくなかったー。」
母は直感的に、あの少年こそ前に流産した子じゃないか、と思ったらしい。
ぼろぼろ私を抱いて泣いていると、私がこう言ったそうだ。
「だから、おとこのこもくらいくらーいへいきよ?おねーちゃんがいるもん。」
男の子?どこに?と聞くと
「おなかからどくんどくんがもういっこきこえるの。おとこのこだよ。」
妊娠の症状も無いまま病院にいくと、2ヶ月目だと告げられたらしい。
弟はアトピーやら喘息やらで小さい頃は大変だったけど、今じゃ立派なVIPPERだ。